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「千夜、一夜」「月の満ち欠け」ネタバレ感想
凄く強い思いを長年持ち続けた人・・・
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千夜、一夜

地味な作品ですが、最後までどうなるのかなあ・・・と飽きる事なく見せてもらいました。3つ★~3つ★半くらい。

田中裕子さんって、いつの間にか日本屈指の老年役女優になっているわ・・・。彼女が若い時は何故かあんまり好きじゃなかったのに今は凄く好きな女優さんです。
これ見ながら「読書する日」が頭によみがえっていたのだけれど、なんと脚本が同じ方だったそうで、そうなのか・・それも納得。
主役は田中裕子さんということ前提で、あてがきされていたのね。ぴったりな訳だ・・・。

ダンカン演じる春男、困ったもんだ・・・。
いや、長年思い続けてるのは彼の自由としても、ここまで来ると・・・。
彼の母やら周りから泣いて頼まれるとか、ありえんでしょう・・・。

★以下ネタバレ★

まさかの町でバッタリ遭遇。お話を聞くのはいいとして、電話連絡せずに連れてお家を突然訪問、、これは意地悪から・・・?
ちょっとそれは無いよね・・・ 新しい彼とうまく行ってるっぽいのに、いきなりだなんて。
ラストは春男がどこか行方不明になっていたけれど無事帰還しビンタして、海にざぶざぶ入って行き・・・な感じで終わってました。
蒸発した夫を待つ30年は長いよね・・・。でも最近人生も女性なら90歳まで生きる人も多いから、そうなると、あとまだこれから30年。そろそろ別の人生を生きても良いかも。
以上

ある離島(佐渡の近く?)の港町に暮らす、登美子(田中裕子)。30年前に行方をくらませたままの夫がいる彼女は、その帰りを待ち続けていた。漁師の春男(ダンカン)から思いを寄せられているものの、その気もなかった。あるとき、登美子は2年前に失踪した夫・洋司(安藤政信)を捜す奈美(尾野真千子)と知り合い、街中で洋司の姿を目にする。

千夜、一夜 2022年10月7日公開
監督 久保田直
出演 田中裕子、尾野真千子、安藤政信、白石加代子、平泉成、小倉久寛、ダンカン

・・・・・・・・・・・・・

月の満ち欠け

割と途中で挫折してしまう映画は多いのだけれど、最後まで見て後悔する(ごめんなさい)って滅多に無いので、書き残しておこうと思いました。
怖いです・・・私とは合わない映画(内容)だった様です。

出演されていた俳優さんたちは大御所なのに・・・、田中圭君の役どころが結構酷くて、お気の毒と思ったし、大泉さんもメインで出てるけど、なんだか・・だし、柴崎さんに至っても・・・・。
内容ですが原作とはきっと少々変えているんでしょうね・・・・。

★以下ネタバレ★
1回くらいなら、前世の記憶を忘れずにいる少女・・・(熱で入れ替わり?)っていうのも、まああってもいいけど、2度とかあるかなあ・・・。なんか色々そういう有り得ないし、あったとしても嬉しくないし怖い。
そもそも、若い80年代の有村さん達カップルだけど、純愛・・とは思えず。有村さんは自分から望んで結婚していて、途中から夫が嫌になって不倫した、それをずっと何十年も忘れずにいる・・って・・・。んー。会ったのなんて数回だし、ベットインの流れも、え?あっという間に、そんな風で良いんか!って感じでしたよね・・・(と、私は感じた)
途中から頭が混乱してきて、伊藤さんは我が子が途中で変わってしまってもそれを受け入れてるみたいで、謎に感じました。
以上

月の満ち欠け (2022/日)
監督 廣木隆一
脚本 橋本裕志
原作 佐藤正午
出演 大泉洋 / 有村架純 / 目黒蓮 / 伊藤沙莉 / 田中圭 / 柴咲コウ / 菊池日菜子 / 小山紗愛 / 阿部久令亜 / 尾杉麻友 / 寛一郎 / 波岡一喜 / 安藤玉恵 / 丘みつ子

あらすじ 東北の漁港で働く小山内、東京から三角という中年の男が訪ねてくる。
三角は、小山内の亡き娘・瑠璃と、若き日の三角が深く愛した女性について、信じ難い話を語り始める。
1980年、ジョン・レノンが凶弾に倒れたその頃、高田馬場のレコード店でバイトしていた学生時代の三角は、店の軒先で雨宿りをする瑠璃に出会う
【2023/07/06 16:06】  コメント(5) | トラックバック(1) | 日本映画
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コメント

そうそうと頷きながらレビューを拝見。時系列をもっとスッキリさせても似たような感想しか持てませんよね。

>2度とかあるかなあ・・・。なんか色々そういう有り得ないし、あったとしても嬉しくないし怖い。

2度の設定はやりすぎ。つまり、現世を生きてる人の身体を借りるわけですよね、お気の毒な宿主と両輪で生きるというのは・・・父親の大泉さんが、話を聞いて「それじゃあ、俺たちの子供だった瑠璃は何だったのか。三角に会うために生きていたのか」と問い詰める方に納得できました。(寧ろ二重人格だったら解るというもの)。母親の梢は夫の堅にべた惚れで結婚したから、娘の心情が理解できたということかな。

>会ったのなんて数回だし、ベットインの流れも、え?あっという間に、そんな風で良いんか!

せめて純愛にしてもらえていれば、私世代は瑠璃に寄り添えたかしら!?。 

さすがに生れ変った緑坂るりと三角の再開は描かれていなかったけれど、その前の瑠璃とも交通事故で逢えていないのは、所詮絵空事で無理な話でしたと、創り手側は言いたかったのかしらと、コメントを書いていてつい思っちゃいました。

でも、こうしてlatifaさんと久しぶりに映画談議をさせてもらえて感謝したい!



しずく  【 編集】  URL |   2023/07/08 11:25   |  TOP ▲ |


終盤で堅が介護をしている荒谷清美の娘・みずきが口元でシーツと人差し指を立てるしぐさを見た時、亡くなった妻・梢の生まれ変わりかもと信じる場面は、嬉しさよりも、えっ!と驚きが大きかったように見えました。
女性の情念に怯える話は古典でもたくさんあります。
三角も堅はもはや別の身体で逢いに来てくれても、喜びより慄きが先に立ったかもというのは理解できるし、誰でも思うよね。
しずく  【 編集】  URL |   2023/07/08 11:41   |  TOP ▲ |


しずくさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

丁寧に解りやすいコメント、色々思い起こしながら楽しく拝見しましたよ。

>父親の大泉さんが、話を聞いて「それじゃあ、俺たちの子供だった瑠璃は何だったのか。三角に会うために生きていたのか」と問い詰める方に納得

同感。私もそっち側だわー。
親としては憤慨しちゃう。

んー、今一度考えてみたけど、そんな事は無いんじゃないかなあ? たったあれだけの交際で、そこまで・・・

>せめて純愛にしてもらえていれば、私世代は瑠璃に寄り添えたかしら!?。 
そうそう。もっと純愛かつ、長い期間を通して彼への思いがあるならいざ知らず、、、

>みずきが口元でシーツと人差し指を立てるしぐさを見た時
そこねー。
なんか、そういうの判明した後で、それじゃこれからどうすればいいのか?どういう関係性でいるのが双方幸せなのか?色々凄く困ると思うのよね・・・。

うーん、、、やっぱり私はこの作家さんとは相性良くないのかも・・・
しずくさんも、ちらっと書かれていらっしゃったけど、私も凄い昔ですが彼の本を2冊くらいだけど読んで、なんか合わなかったのです・・・ それ以後読んでいないから決めつけはイカンけど。

私もしずくさんと色々と突っ込んだお話が出来て嬉しかったです♪
latifa  【 編集】  URL |   2023/07/08 14:17   |  TOP ▲ |


お邪魔します~~
先日はコメントありがとう・・共通の映画は・・というか最近は映画はご無沙汰なのでコメントできないので、肩見狭いです。でも生きているのでコメントしてくれるとうれしいです・・(笑)
で・・↑後悔してしまった映画、月の満ち欠けにコメントを・・。
映画でなく、本は読みました。
これ複雑すぎてわかりづらいよね
そして感情移入はできず、むしろ、うん??どうよ・・って突っ込みたくなるのもわかります。
私もまあ、そんな感じだったし。
この本とは関係ないけど。
乗り移り系の話なら、東野さんの「秘密」の方が、入り込みやすかったな・・・って思いました。
みみこ  【 編集】  URL |   2023/07/25 09:48   |  TOP ▲ |


みみこさん、こんにちは。
辛そうな体調なのにコメントありがとう。
虫歯じゃなくて歯茎だったのね。
私も歯茎とか、あちこちガタが来ていて、痛みにも波があってね、痛いのは夏に多い気がする。

月の満ち欠け、本を読んでいたのねー。
そっか・・・本でもやっぱり複雑でどうよ?って思う処あったのかー。
でも、直木賞だったよね?それまでの彼の実績を含めての受賞だったのかな。

東野さんの「秘密」懐かしい。
あれって、妻の意識が宿った若い娘と行為を出来るか?無理でしょう、みたいなシーンが印象に残ってる。
映画版では広末さんだった・・・。

ところで、「初恋、ざらり」を見てるだなんてすっごく嬉しい。誰かとこのドラマについて話れるの初めてだよ!
3話まで見たけど、やっぱり好き。面白いわー。
主役の2人が凄く合ってるし応援したくなるんだよな。微笑ましくてね。

みみこさん、ドラマ一杯見てるのね。
私は先日「岸辺のアルバム」を見ちゃったよ。すごい古いドラマで当時は見てなかったんだけど、面白かったー。
モスバーガーが頻繁に出て来るんだけど、180円でモスバーガー(どろどろのタレのやつ)売られていてね、あの頃私の大好物だったんだよね・・・遠い目
latifa  【 編集】  URL |   2023/07/25 11:00   |  TOP ▲ |


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月の満ち欠け
newしずくの水瓶 (2023/07/08 11:42)
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