
追記しました。
「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の“労働者3部作”
「浮き雲」「過去のない男」「街のあかり」からなる“敗者3部作”
だそうです。
「マッチ工場」だけ15年前に見ていて、今回それ以外の労働者2作を見ました。
サブスクに一杯カウリスマキ作品がアップされていました。
以前は見たくても、DVDが置いてなくて見れなかったのに。
パラダイスの夕暮れかなり初期の作品。これが出世作なのかな?
私がカウリスマキを知ったのって、この後の作品「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」1990年 からだった。
お馴染みの役者さん、マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンコンビの恋愛映画。
なんと!主役のマッティ・ペロンパーさんって、もうずいぶん前に44歳で亡くなられていたのね・・・。ショックだわ・・・。
★以下ネタバレ★一緒に暮らし始めたものの、新しい服屋の仕事でハンサムな男性と交際することになり、一旦別れて出て行く・・・。
しかし、やっぱり癒し系?の彼が懐かしくなり、よりを戻し、2人でタリンへ行くところで終わってました。
なんと、タリンはこの当時ソ連でした。船にはソ連のマークが。私もヘルシンキから、こういう船に乗って2008年タリンに観光に行ったので感慨深いものが! 以上
パラダイスの夕暮れ (1986/フィンランド)
Varjoja paratiisissa
監督 アキ・カウリスマキ
脚本 アキ・カウリスマキ
出演 マッティ・ペロンパー / カティ・オウティネン / サッケ・ヤルベンパー / サカリ・クオスマネン / エスコ・ニッカリ / キッリ・コンガス
あらすじ ゴミ収集の仕事をしているニカンデル(マッティ・ペロンパー)は、新しい起業をするお誘いをしてくれていた同僚の突然の死でショック。やけを起こして捕まり、そこで知り合った男が無職だったので彼を誘い一緒にゴミ収集の仕事をするようになる。
そんなある日、スーパーのレジ係・イロナ(カティ・オウティネン)に傷の手当をしてもらった事がきっかけで、彼女をデートに誘うが失望されてしまう。一方イロナの方もいきなりスーパーをクビになり、腹いせに店の金を盗んでニカンデルのもとに転がり込む…。
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真夜中の虹 物語がどんどんサクサク進む。
古びた町の炭鉱が閉鎖。「俺の真似はするなよ」と息子にでっかい車を譲って父は自殺。
車に乗って街を出るも暴漢に遭遇一文無しになってしまう。
日雇いで働く日々、ある日駐車禁止の仕事をしていた子持ちの女と出会い意気投合。
唐突に知り合った女性とその息子(かわいい6歳くらい?)と平和に暮らしていた・・・と思いきや
★以下ネタバレ★ある日、強盗犯の片割れに遭遇、乱闘の末、なぜか彼が逮捕され刑務所に入ることになってしまう。(ひどいよね) そこで同室のマッティさん(無実の罪らしい)と知り合い、2人で脱獄。
偽造パスポートを頼むもお金がないため、銀行強盗をして手に入れたお金で払う約束となる。強盗は成功するも、そのブローカー?が悪いやつでマッティさんピストルで撃たれて結局亡くなる。 ここで今迄屋根が故障してると思っていた車のホロがちゃんと動いて閉まる事が判明。
最後は彼女と息子と3人でメキシコ?に行けそう・・・という処で終わる 以上
真夜中の虹 (1988/フィンランド)
監督 脚本 アキ・カウリスマキ
出演 トゥロ・パヤラ / スサンナ・ハービスト / マッティ・ペロンパー / エートゥ・ヒルモカ
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追記
カウリスマキ作品祭り(自分の中で)「浮き雲」「コントラクト・キラー」
淡々とシンプルに物語がサクサクとページをめくるように進行して、なんだか妙なこの独特の空気感、そして色使いが好きだなあー。
いつも青い壁に赤いポイント(椅子やポットだったり・・)等。
立て続けに見ると、ロケ地とか、あ!またこのお店使ってる、とか色々気がつく事があって楽しいです。
浮き雲 かなり好きな映画。
青い壁に赤いコートや椅子、ポット等
路面電車の運転手ラウリとその妻で老舗レストランのフロアチーフイロナは、慎ましく暮らしていた。
珍しく割と幸せそうな(他の映画では貧困だったり悲しい状態が多いから)冒頭のカティ・オウティネン。
誇りを持った職に就いていて赤いコートを着こなし、帰りに夫が運転するトラムに乗って一緒に帰り、素敵なインテリアの小奇麗なアパートメントで暮らしているという設定。
しかし不況のあおりを受けて同時期に失業してしまう。2人は職探しを始めるが、なかなかうまくいかず、
★以下ネタバレ★プライド捨てて、名もない食堂で働くもオーナーがしょうもない男で結局ダメ。そんな時、元レストランの女オーナーと再会し、新しいお店を開くためのお金を出してもらえることに。 昔の同僚に声をかけ、夫も一緒に働くことになる。最初は誰もお客が来ないものの、最後はお客さんでにぎわってるシーンで終わって、ハッピーエンド。本当に良かった! なんか「かもめ食堂」を思い出したわ 以上
浮き雲 1996年フィンランド
原題:Kauas pilvet karkaava
監督 脚本 アキ・カウリスマキ
出演:イロナ(カティ・オウティネン)|イロナの夫ラウリ(カリ・ヴァーナネン)|スヨホルム夫人(エリナ・サロ)|イロナの同僚メラルティン(サカリ・クオスマネン)|イロナの同僚、コックのラユネン(マルク・ペルトラ)|フォルストロ
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コントラクト・キラー珍しく舞台が外国、英国で一人淋しく生活してるフランス人の男(ジャン=ピエール・レオ)
そういわれてみれば彼ってハンサムだけど堅物な印象がカウリスマキ作品に合ってる。
いつもとは違った場所、役者を使っていても、やっぱりカウリスマキ風味だった。
いきなり解雇されて、自暴自棄になり、自分を殺してもらう依頼をする。
しかし、いきなり綺麗な娘と恋に落ち、死ぬのが嫌になる。なんとか殺し屋から逃げようとする。
この殺し屋はガンで余命1.2ヵ月。
★以下ネタバレ★なんと!ラストは殺し屋と対面、もう絶対絶命と思いきや、殺し屋がピストルを自分に向けて自殺してしまう 以上
コントラクト・キラー
I HIRED A CONTRACT KILLER
フィンランド 1991
監督:アキ・カウリスマキ
出演:ジャン=ピエール・レオ | マージ・クラーク | ジョー・ストラマー