fc2ブログ
映画「ラストコンサート」 (1976/イタリア・日本合作)
amazon
ふと新聞を見たら、BS2で「ラストコンサート」が放映されると書いてある。 凄く懐かしくなり、初めて見てみました。
この映画が上映されていた30年前、私の当時の親友が異様にはまっていて、ラストコンサート病に取り憑かれていたんです。今の若い世代の人達に「セカチュー」が支持されたように(全員じゃないけどブームになったってことは、結構多くの人が)、今から30年前の若い子は、この「ラストコンサート」もしくは、ドラマ「赤い疑惑」で泣いてたんですナ。
友達が内容・どこが良かったか・泣けたかを熱く語り、パンフレット、ポスター、雑誌の記事などを見せてもらいまくって、見なくても見たような気になっていた私。でも今でも覚えているのが、ラストコンサートの海のシーンの写真の便箋・封筒セット(爆)を、友達にプレゼントした記憶があるんですよ。今はそういうの有り得ないと思うのだけど、昔は大ヒット映画などは、便箋封筒セットになったりしてたんですな。

その後、そのまんま、30年もの年月が経ってしまいました。
偶然、家の娘が、あの頃の私と同じ年。娘は自分のお気に入りの映画(←コープスブライドね)を、友達に熱く語り、友達に見てもらいたくて、DVDを友達みんなに見せて、何人かは面白いと言ってくれた!!と大喜びし、つまんなかったっぽい反応の時は、がっかりした様子なのを見て、30年前、私も「ラストコンサート」見てあげればよかったなあ・・・って思ったのもあったんです。(今はね、ビデオやDVDがあるから、友達に簡単に見せられるけど、昔は映画館に見に行くしか方法がなかったんだよな・・・・)

で、見てみました!(前置き長くてすいません↑)
開始早々、なんともレトロな、ジェーンバーキン風のフレンチ風ハミング?の、あの有名なテーマ曲が連発。風景は、フランスのモン・サンミッシェル→北フランスの綺麗~な風景→パリと移動。全体的に、ぼんやりと淡い光線の映像。とてもムーディー。登場人物のステラ(パメラ・ヴィロレージ)は、イタリアの美少年っぽいテイストの入った、可愛い女の子だ。お相手のくたびれた中年ピアニストとのバランスが、これまた絶妙。2人が段々親しくなる様子・過程が、とても良い感じ。
あんな17才の可愛い子が、もう人生諦めた様なオジサンの前に現れ、まとわりつかれ慕われたら(オジサンの方は、最初迷惑がってたけど)、そりゃ~新しい曲も出来るわ、もう一度がんばってみよう!って気にもなるはずだわ。

舞台はフランスで、回りの人達はフランス語を話してるのに(時々吹き替えで英語話してました)、主人公の2人が英語を話しているという(^_^;) これは、アメリカ映画なのか?いや、フランス映画なのか?と思いきや、見終わった後見て驚愕!!な、なんと、日本・イタリア映画なんですと!!!しかも大ヒットしたと思っていたらば、「小さな恋のメロディ」と並ぶ「日本だけで圧倒的に支持されている外国映画」なんですね・・・・。当時、正月映画「カサンドラ・クロス」と2本立てで上映されていたっていうのも、ちょっとビックリ(^_^)
2004年に、約30年弱の時を経て、DVDが発売されたんですね。見終わった後、映画感想サイトなど見たら、密かにラストコンサートファンの人が多いみたいなんですね^^
綺麗な映像と風景と、主役の2人をず~っと追った丁寧な作りでした。
(ちょっと病気と闘うシーンや、2人それそれが持っていただろう、死への恐怖等が無かったけれど(^_^;))

ラストコンサート (1976/イタリア・日本合作)
Dedicato a una stella The Last Concert
製作 オヴィディオ・G・アソニティス / 古川勝巳 監督 ルイジ・コッツィ 撮影 ロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ 音楽 ステルヴィオ・チプリアーニ
出演 リチャード・ジョンソン / パメラ・ヴィロレージ / リカルド・クッチョーラ / マリア・アントニエッタ
【2006/07/06 09:21】  コメント(8) | トラックバック(6) | イタリア映画
TOP ▲HOME
 
<<「連理の枝」感想と、ソ・ヨンヒ(ラブストーリーのソン・イエジンの友達役) | ホーム | 「私にも妻がいたらいいのに」感想 ソル・ギョング 眼鏡カップル>>
コメント

こんにちはーTBさせて下さい。「セカチュー」や韓国ドラマなど純愛ロマンスがブームみたいですが、そんな作品よりもずっと泣けました。でもこの作品が公開された当時、全然この作品の存在も知りませんでした^^;)。この作品には意外とファンが多いんですねー。
ぶーすか  【 編集】  URL |   2007/01/20 10:10   |  TOP ▲ |


ぶーすかさん、こんばんは!
私、近年の「純愛ロマンス」とか、すんごく苦手なんです。
恋愛ものが基本的に苦手な上に、プラス不治の病ものとかだと、更にダメです。
そういいながらも、まれにハマれる作品があったりするのが不思議ですがw

韓国ドラマは結構見て来てるんですよ。冬のソナタとかは、苦手ですが。(^o^)
latifa  【 編集】  URL |   2007/01/20 19:47   |  TOP ▲ |


こんばんは!
latifaさんもこの作品の記事を書いてらしたなんて嬉しいわ!
私は実は,メールでブログに
この作品の感想をリクエストしてきた人がいて
それで初めてこの作品を観たのですよ。
ツタヤの「100選」でも出てたし・・・。
30年前にそんなに流行ったとは知らなかったわ。
「赤い疑惑」の方はもちろん知ってるけどね。
難病でヒロインが死んじゃうって設定はありがちなんだけど
このヒロインの可愛さとおっさんとの取り合わせがいいよね。
そうそう,イタリアの美少年ぽい可愛さのヒロインでした。
あまり有名でない俳優さんばかりというのも
新鮮でよかったかも。
音楽がいいですよね~~~。
なな  【 編集】  URL |   2010/12/14 19:33   |  TOP ▲ |


ななさん、こんにちは!
そうなんですよ、あんまり感想書いているブロガーさん、いらっしゃらないんですよね。この映画。
そういや、年末のテレビジョンを見ていたら、近々関東では、これの放映があるみたいなんです!

> 私は実は,メールでブログに
> この作品の感想をリクエストしてきた人がいて
そうなんですか~~。そんなリクエストが来るなんて、なんか凄いわ~~(^○^)

> ツタヤの「100選」でも出てたし・・・。
そっれは知らなかった!100選に選ばれていたんですね?

> 30年前にそんなに流行ったとは知らなかったわ。
ちょうど「赤い疑惑」と、ほぼ同時期だったのと、たまたま私の友達が、すんごいハマっていたから・・ってことで、印象にずっと残っていたんですよ。
latifa  【 編集】  URL |   2010/12/15 14:50   |  TOP ▲ |


パメラ ビロレイジの最近の出演作は「グレート ビューティ」(2013)です。
  【 編集】  URL |   2015/07/31 13:19   |  TOP ▲ |


情報ありがとうございます!
> パメラ ビロレイジの最近の出演作は「グレート ビューティ」(2013)です。
latifa  【 編集】  URL |   2015/08/04 16:56   |  TOP ▲ |


ケーブルテレビの映画チャンネルでお薦めにあがっていたので観てみました。
若い頃に観てれば違う感想だったかも、ですが、残念なことに何だかな~、で終わってしまいました(汗)
こに  【 編集】  URL |   2023/01/12 14:22   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!

あらあ・・・・これ、ダメだったんですね。
まあ、それもごもっとも。
だって40年?50年?位前の映画ですもんね。
とはいえ、凄く古い映画であっても、今見ても感動する作品もあったりしますが・・・。

私は当時友達が好きで・・って経緯があったので、ちょっと思い入れがあったんですよね。
latifa  【 編集】  URL |   2023/01/12 16:29   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/211-90c28de5

<ラストコンサート> 
楽蜻庵別館 (2006/07/21 03:17)
1976年 日本・イタリア  原題 The Last Concert 監督 ルイジ・コッツィ 製作 オビディオ・G・アソニティス  古川勝巳 原作 ソニア・モルテニ 脚本 ルイジ・コッツィ  ミケーレ・デレ・アイエ    ダニエレ・デル・ジュディチェ  ソニア・モルテニ 撮影


DEDICATO A UNA STELLA
playtcafe*cinema*art* (2006/10/25 01:09)
ラストコンサート 1976年/イタリア・日本/94min/ルイジ・コッツィ/パメラ・ヴィロレッジstory生きる意欲をなくした音楽家は、田舎をさまよっていた。病院で偶然であった女の子の秘密を知った男は、彼女と旅に出る…。pointおじさんぱっとしないなー。何でこんなかわ...


「私は告白する」「ラストコンサート」
ぶーすかヘッドルーム・ブログ版 (2007/01/20 10:04)
●私は告白する ★★★★★【NHKBS】モンゴメリー・クリフト扮する美形の神父が殺人事件の容疑者にされ裁かれる、巨匠ヒッチコックのサスペンス。最後まで展開が読めずハラハラ!●ラストコンサート ★★★【NHKBS】白血病で余命わずかな少女と挫折した中年男のピアニストの


ラストコンサート
虎猫の気まぐれシネマ日記 (2010/12/14 19:37)
もう一度 弾いて。そして喝采を浴びて。あなたの夢のためにわたしは星になる。 1976年公開の宝石のように煌めく純愛物語。当時話題作だった「カサンドラ・クロス」と二本立て公開作品で,「カサンドラ~」目当てに劇場に足を運んだ観客が,こちらの作品の方に感動し


ラストコンサート
虎猫の気まぐれシネマ日記 (2010/12/14 19:38)
もう一度 弾いて。そして喝采を浴びて。あなたの夢のためにわたしは星になる。 1976年公開の宝石のように煌めく純愛物語。当時話題作だった「カサンドラ・クロス」と二本立て公開作品で,「カサンドラ~」目当てに劇場に足を運んだ観客が,こちらの作品の方に感動し


ラストコンサート
rambling rose (2016/05/10 11:30)
(監・脚)ルイジ・コッツィ (脚)ミケーレ・デレ・アイエ ダニエレ・デル・ジュディチェ ソニア・モルテーニ (主)リチャード・ジョンソン パメラ・ヴィロレッジ リカルド・クッチョーラ マリア・アントニエッタ


| ホームTOP ▲ |