いつか読書する日 ずっと同じ町で生き続けること・・・
ituka

いつか読書する日を見ました。この映画は、あまりお金がかかってないし、一見地味な映画なのだろうけれど、引き込まれて2時間釘付けで見てしまいました。かなり練られた上質なシナリオという感じでした。2時間の中で、子供のネグレスト問題や、老人の認知症の問題もからめながら、メインは、30余年間思い続けた50才の恋愛(田中裕子と、岸部さん)を深く描いた映画。

この映画見て思ったことは色々あるけれど、一番思ったことは、若い時に過ごした町で、ずっとその後もずっと住み続けること・・・について色々自分に置き換え考えてしまいました。
私は若い時に暮らした町とは凄く離れた場所で今住んでいますが、学生時代の友達の9割が、この「いつか読書する日」と同じに、地元にずっと住み続けているんです。だから、友達から「誰々は今こうなってる・・・」「誰々の子供は、こんな子供で、親とそっくりなんだよ」etc・・・などの話を聞くことが良くあります。大人になっても、その後の消息や現況を回りが知りつつ、老人になっていくんですよね。故郷に住み続けるということの長所と短所(回りは知ってる人ばかり、友達、知人が多くて、楽しいことが多い反面、色々昔繋がりや、色々な呪縛?から縁が切れない)をふと思いました。
そして私がもし、あの町で生き続けていたら・・・・と、考えると、何となく口の中が苦くなってくる。ちょっとその辺に出る時も、だらしないカッコでは出歩けないな~!とか、思って焦ります。いつもどこかにちょっとだけ、緊張感伴う暮らしなのかもな・・・。

「30年間も思えるか?」って処ですが、田中さん的に一途に・・って事が出来る人はあまりいないかもしれないけれど、岸辺さん的に(結婚もして、普通に暮らしながらも、心のどこかに秘めている)30年なら、結構可能というか、そういう人はいるんじゃないかな・・・。私の回りの友達を考えて見た時、本人にズバリ聞いたことはありませんが、「多分○○ちゃんは、今でもあの彼のこと今でも絶対引きずってるハズ!」というのが、ザクザクありますもん(^_^;) もし、何かがきっかけで、再会することがあったら(殆どの人が地元に今も住み続けてることを考えれば、そういうチャンスは大いに有り・・・)、バッ!と火がついてもおかしくない様な・・・例えそれが、70才だとしても。

岸部さんが「50から85までは長いですか?」って聞くセリフがあって、それが、異様にガツーン!と来ました・・・。考えてみると35年もあるんですよね・・・。私まだ50才になってないんですが、それを思うと・・・・。

凄く下品な表現で申し訳無いのですが、私が今まで生きて来て、回りを見渡して思うには、何かある恋愛・ある人を長いこと引きずっている人は、その相手と一線を越えることがないまま別れてしまってる気がします。何度かHしちゃった仲で、長年強烈に思い続けるってことはあんまり無い様な気が・・・。一応やることやっちゃったか、やらずじまいだったか?って、その後の引きずり?に、かなり左右する事なのかも・・・特に男の人。でも、この映画では、田中さんの方が岸部さんよりも、もっと思いを引きずってた感がありましたが。
この映画で、岸辺さんが「ずっと思ってきたこと。 したい」 田中さん「全部して」ってセリフが出て来て、さすがにこのセリフには、ギョッ・・・ってビビリました。多分この2人は、そういう事しないまま別れちゃったんだろうなあ・・・と勝手に推察。

この映画を見ながら、「チルソクの夏チルソクの夏の感想が頭に浮かびました、早朝牛乳配達するシーン(チルソクは新聞だったかな?忘れちゃった)風情のある、坂道や細い路地の街並み・・・。チルソクも、ごくわずかな何カ所かだけ除けば、凄く良かったし、泣けた映画でした。ロケ地は、長崎だったらしいですが、何とも言えない良い雰囲気でした☆

挿入歌に、ポール・ウィリアムズの「雨の日と月曜日には」がかかって、私はカーペンターズのばかり聞いていたので、とても新鮮でした。この曲、良い曲だな~。そして中高生の様に、50才になってもラジオのDJに片想い?の文とリクエストをする田中裕子が、少女っぽくて可愛いというか、何というか・・・微妙ですが、カワイイと思いましたよ私は。多分彼女の頭の中(恋愛体質?)は、高校時代で止まってるんだろうな~って思いました^^。

★以下ネタバレです★文字反転して下さい
他の誰とも恋愛せず、ひたすら一人の人を思い続けた田中裕子。すごい・・・けど、ちょっと・・こわい・・・です。彼女が誰と恋愛することもなく、唯一の趣味・時間つぶしとして、結果的にあれほどの量の本が集まってしまったという、30年分の重み?が、圧倒的な迫力で・・・。岸辺さんがそれを見た時に、思わず引きそうになっちゃう(様に私は見えた)。あのシーンは圧巻でした・・・。
ちょっと思ったことは、この映画では、仁科さんが病気で早く亡くなってしまうけれど、もし、元気で90才過ぎまで生きれる人生だったら、、田中さんは、どんな人生を送ることになっちゃったんだろう・・・って思いました。
それと、仁科さんも、なんだかちょっと可哀想に思えちゃいました・・・
★ネタバレ終了

緒方明監督、田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子(この3名の演技の上手さたるや、拍手!!!) 杉本哲太 香川照之 渡辺美佐子(彼女が好きなので、久し振りに見れて嬉しかったです。お年を召されても、やっぱり、昔とおり、どこか素敵だった!!)
【2006/07/25 14:13】  コメント(4) | トラックバック(5) | 日本映画
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コメント

邦画沢山観ていますね・
これも予告だけ観て、良さそう~~と思っておりました。ちょっと年齢的には上の設定だけど共感するところもあるみたい・・・笑
latifaさんの恋愛を引きづる人はどういった人かの見解・・納得~~同感。
やっぱり、中途半端な行動&思いだとなかなか吹っ切れなかったりするんだろうね。渡辺美佐子・・懐かしい。
百恵ちゃんの赤いシリーズだね。
変わっていないのかしら。
それとあちらのレスで・・
<GYAOで、ナインハーフ3ってのを見ちゃったのよ(^w^;)><みみこさん、もしや・・・割と嫌いじゃないタイプの俳優さんなんじゃないかな?と思って・・・>・・
俳優さんの顔忘れちゃった。。。笑
私好みでしたか・・。このシリーズ3まであったなんて知らなかったわ。
1だけでいいよ・・・って思うのに。
やっぱりこの手の映画は、男性の人気が高いのかな。勝手にエロっぽい映画だと思っているけど、真面目なストーリーだったのかな。。。
みみこ  【 編集】  URL |   2006/07/25 15:29   |  TOP ▲ |


みみこさん~こんにちはー!今ね、丁度ダンシングヒーローを見終わった処だったの!!凄く面白かった。やっぱり本当にダンス踊れる人が主役の映画は、良いっ!!みみこさんちに行ってみたけど、さすがに古すぎてレビューは無かったね・・・。
面白い映画紹介してくれて、ありがとう!ダンス映画って好きだわ。

ナインハーフ3は98年映画だったらしく、ダンシングの時の外貌を少し老けさせただけだったけど、現在を見たら・・ちょっと悲しいものがあったよ。近々ダンシングと、ナインハーフ3(爆)と、現在写真など合わせて感想文アップするから、その時、どんなお顔の人だったか思い出してね^^ ダンシング・・の時は、小柄だけど、結構格好良かったよ~!ナインハーフに3があったっていうのは、私もGYAO見て偶然知ったの。いやはや・・・・(^_^;)
と、話を戻し。

この映画、みみこさんも、是非見て下さいまし!なんとなく、みみこさんも結構面白く見れる様な気がするよ♪是非感想聞きたいナ☆ 引きずる人の傾向のところ、共感してくれて、嬉しいな(^_^;)

それと今日丁度、遠いTSUTAYAで、アイリスも借りて来たんだ(^_^)/楽しみだよ!あとアナとオットーはレンタル化されてないって言われてしまったよ・・・残念・・・。 
邦画と韓国映画は、友達にコレクター?の人がいて、バンバン貸してくれるのよ。それで多く見る事になってしまっているのだ。本当はもっと割合的に洋画も見たいんだけど、回って来たものから、どうしても先に見て返さなくちゃ・・・となってしまってね。
今日は久し振りに、遠いTSUTAYAに行って来たんだ。(近い処は品揃えが少なくて 特にミニシアター系や古い作品)
latifa  【 編集】  URL |   2006/07/25 17:06   |  TOP ▲ |


こんにちは♪
うーん、率直な感想で頷くところが多かったです!
特にやることやっちゃったかどうかで思い続けられるかが違うって部分。
その通りかもしれませんね。
だから中学時代の両想いだった子なんてずーっと懐かしいですもん(爆)
故郷に残るか出るか、いいトコと悪いトコがあるのも良くわかりますよね。
ちなみに先日見た「ゆれる」も故郷を捨てた弟と故郷に残った兄のというのが大きな要素でした。
ミチ  【 編集】  URL |   2006/07/25 20:28   |  TOP ▲ |


ミチさん、こんばんは~!
わっ(*^_^*)ミチさんもその部分に反応して下さって、ありがとうございます(^_^;) ちょっと恥ずかしいこと、一杯ダラダラ私情込めて書いちゃったな~と、今更ながらに思っています。

キャ~!ミチさん、中学時代両思いの恋してたんですねー☆素敵!!羨ましいな~~~♪

「ゆれる」私も絶対見たいと思ってる映画の一つです。私は田舎に住んでいるので、どうしてもレンタル開始になってから・・・と、半年~1年遅れで映画見る事になっちゃうんですが、ミチさんちのレビュー、またそのころ拝見させて頂くのを楽しみにしています☆
latifa  【 編集】  URL |   2006/07/25 22:40   |  TOP ▲ |


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いつか読書する日 [DVD] (2004/日本) 朝は牛乳配達、昼はスーパーで働く50歳の独身女性・美奈子。彼女の楽しみは想いを寄せる同級生・槐多に毎朝、牛乳を届けることだった。(シネマトゥデイ)


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