今年の春上映していた時見に行けず、やっとレンタル開始になったのを見ました。予告編や、写真を先に見ていた時に頭に浮かんだイメージだけで、記事は書いていたのですがアメリカ、家族のいる風景ポスター色々と、好きだったエドワード・ホッパーの絵 ![]() さて、見た感想は、普通でした。内容は、いまひとつ。別に感動も思う処も無かったです。しかし、映像は素晴らしかったです。音楽も。パリテキサスっぽい映像や風景、そして内容も少しかぶる部分もありました。アメリカに決別するベンダースの最後の作品だそうです。 パリテキサスよりも更に年を召した60位の初老の男が、突然今いる処からエスケープしてしまう。ますは、長年会ってなかったお母さんの元へ行くんだけれど、お母さんから、初めて自分の子供が存在する事を知り、会いに行くという訳なんですが、ここで私はちょっと思いました。日本なら、多分ママさんはどんなに息子がスターで多忙、定住所がなかったにせよ、仕事はしてるわけだから、映画会社とかに問い合わせてでも、息子に連絡して「あんたに子供が出来たらしいよ!」って告げたんじゃないか?って。全く行方知らずならまだしも、一応映画とか出てるんだし、連絡取ろうと思えば出来たんじゃないかな?無名のウェートレスからの電話なら取り次いでもらえないとしても、実の母からの緊急の電話なら、大丈夫じゃなかったのかな・・・。 この主役の男が、「身勝手だわ」としか私には思えない。★以下ネタバレ★文字反転して下さい 随分久し振りに会った、子供の母であるジェシカ・ラングに会って、やりなおそうとか言っちゃって、彼女が怒るのも、もっともだ。でも突然キスとかしちゃって、えええ~~@@ 彼女、つっぱねなかったものね・・・。なんか、これって作り手の勝手な男の願望入ってるんじゃないか?とも思ってしまいましたよ。そんなに女みんな寛容じゃないぞ。と、怒りたい処だけど、彼女、お店にバーン!と写真貼ってあったもんな・・・。あのお店で撮影した当時は、彼は人気スターで手の届かない様な素敵な存在だったんだろうね。そして子供が出来てもおろさずに、産んじゃう事でも解るとおり、すごく彼が好きだったんだろうな~と推察。だから、しょうがないのかな・・・。それにしても、御盛んというか・・・この主人公、あちこちに、この2人以外にも子供がいそうだナw★以上 確かに、演じるサム・シェパード、60過ぎても確かに年は取ったけど、まだカッコイイし、まだまだ現役?の様でした。彼の乗っている車が、これまた色といい形といい可愛い!!そして、何度も言うけれど、砂漠の荒涼とした風景(青空にぽかぽか浮かんでる雲が絵みたい!)といい、夜の道をドライブしている時の映像と音楽といい、時間が止まってしまったかのようなひとけのないアメリカの西部の片田舎の街角、シエスタ時なのかな?と思わせられる、乾燥してカンカンな真昼間等が、ほんとに想像してた通り、エドワード・ホッパーっぽかった。実写というより、絵みたいに見えるショットも沢山ありました。 音楽は、Tーボーン・バーネットという人。私は知らなかったのですが、公式サイトの音楽の処を読んだらば、有名な方らしいです。ギターで始まる挿入曲の最初の部分が、 私のお気に入りの曲だった、Don Henleyの「Boys Of Summer」の出だしのギターの音に似た感じなんですな~(多分私だけ)Boys Of SummerのMV動画 you tube 全体の雰囲気は全然違うんだけど、最初の部分が似てるので、そのギターが入るたびに、はっ!となってしまいました。 2005年 「アメリカ、家族のいる風景」 監督 : ヴィム・ベンダース 脚本:サム・シェパード 出演 : サム・シェパード、ジェシカ・ラング、サラ・ポリー(「死ぬまでにしたい10のこと」の薄幸顔の女の子)、ティム・ロス、ガブリエル・マン、ファイルーザ・バルク、エバ・マリー・セイント 音楽:T-ボーン・バーネット (あらすじ・内容)Gagaより ヴィム・ヴェンダース、サム・シェパードの「パリ、テキサス」コンビが描く、愛と家族の関係。西部劇のスターだったハワードは、新作の撮影現場から突然逃げ出し、故郷に向かう。そこで彼は、久々に再会した母から驚きの事実を聞かされる。彼の子供を身ごもったというモンタナの女性から連絡があったというのだ。ハワードは自分の子供を探し出すため、モンタナ州ビートの町へと車を走らせる。昔の恋人との不安まじりの再会、息子の反発、骨壷を抱えた不思議な少女との出会い。ハワードの心の孤独は深まるばかりだが…。 ヴィム・ヴェンダース監督曰く「『パリ、テキサス』での仕事が“完璧な体験”であったため、20年もの間、再び組むことに躊躇していた」というサム・シェパードが手掛けた脚本。広大で空虚な砂漠、ひと気のない田舎町、寂れたアメリカの原風景的映像・・・略 パリ、テキサス ポスター集めとナスターシャキンスキー82年ELLEの写真 もうすぐレンタル開始になる「ブロークン・フラワーズ」に、ちょっと似ているのかな?こちらも、待ちに待ってるので、見るのが楽しみ! ジェシカラング、年は取ったけれど、綺麗なおばあさん(おばさま)になったな~。彼女、キングコングで子供の頃見て、なんて綺麗な人なんだ~~!って思っていたわ。実生活でも、サム・シェパードと暮らしているんですね。 一時交際していたミハイル・バリシニコフの間にも子供がいるだなんて、すごい・・・。 |
おっ、こちらからは入りました。
TBの仕組ってイマイチ分からないですね。 僕のほうから送れないことも多々あり、 ブログに関する大きな悩みとなっています。 なんかこう、逆もまた然りなんですが、 あからさまに男が描いたなぁと思われる主観映画ってダメなんですよね。 都合の良いように解釈してるなぁみたいな。 それにヴェンダースといえば素晴らしい作品も撮っていて、 どうも枯れてしまったような印象があり、 それが非常に残念でありました。 ジェシカ・ラングとサム・シェパードって恋人同士なんですか。 それは結構ビックリです^^ こんばんは、コメント・TBありがとうございました。
乾いたギターサウンドの使い方は『パリ、テキサス』と似ていたと思います。いかにもアメリカ的だけれど、脳天気な底抜けの陽気さではなくどことなく内省的な感じもしました。でも、私は『ベルリン、天使の詩』のようなしっとりした雰囲気を今一度味わいたい気分もあり・・・。 『ブロークン・フラワーズ』はオススメですよ。個人的には上半期ベストでした(先だっては、鑑賞前と知らずにTBを送ってしまって、すみません)。 latifaさんの感想をお待ちしております。 TBありがとう。
この映画の母子の関係は、僕らから見ると???だけど、結局子離れ、親離れの文化の問題ですね。 決して、無関心ではないですね。でも、もう、自立した以降は、ベース他人なんだ。親子といえど、プライバシーにはかかわらないんだ、というところ。孤独でもアリ、矜持でもアリ。 なかなか、大和民族には、わかんないところです。 latifaさん、こんにちは♪
ホント一枚の絵を見ているような風景が多かったですよね。 空の色とかビルの色に至るまで絵みたいで。 身勝手男が我が子を探すものとして、皆様「ブロークンフラワーズ」をあげていらっしゃいますが、私も同時期に見ました。 こちらはお笑いテイストなので一概に比べられないかもしれませんが、ビル・マーレイがツボなので大好き作品です。 私ってやっぱりマジメなものよりもお笑い要素が入っているほうが好きみたい(汗) 現象さん、こんにちは!
>あからさまに男が描いたなぁと思われる主観映画ってダメなんですよね。 都合の良いように解釈してるなぁみたいな。 あっ、男性の現象さんから見ても、そう感じられましたか・・・。 >それにヴェンダースといえば素晴らしい作品も撮っていて、どうも枯れてしまったような印象があり、それが非常に残念でありました。 あ~現象さんも、最近ベンダースの作品が昔より、なんだかなぁ・・・って思っていたのですね。私もですよ・・・。でも全部見た訳じゃなくて、有名どころだけなのですが(^_^;) 朱雀門さん、こんにちは!
>乾いたギターサウンドの使い方は『パリ、テキサス』と似ていたと思います。 ほんと似ていましたね☆同じライクーダーを使うんじゃなくて、別の人で、雰囲気は似ていて、音楽はとても良かったと思いました。 >いかにもアメリカ的だけれど、脳天気な底抜けの陽気さではなくどことなく内省的な感じもしました。 ドイツ人が撮ったアメリカって感じが、とても好きでした。私は、そういうの好きなんです。欧米人が撮った東南アジアとか、中近東とかの映像とかも。 >『ベルリン、天使の詩』 私もお気に入りの映画なんですよ。リアルタイムに映画館で見た一人でした・・。 『ブロークン・フラワーズ』楽しみです!全然気になさらないで下さいね☆ kimion20002000さん、こんにちは!
>この映画の母子の関係は、僕らから見ると???だけど、結局子離れ、親離れの文化の問題ですね。自立した以降は、ベース他人なんだ。親子といえど、プライバシーにはかかわらない そうそう、そうなんですよ、同じこと私も思いました。アメリカの親子関係と、日本のそれじゃ、違うんだな~って思いました。以前より、その差を感じることはあったのですが、この映画では、すごくそれを感じました。 ミチさん、こんにちは!
さっき、ミチさんちで、私に下さったレスを拝見したら、なるほどー!って思っちゃいました。 確かに、自分が年を重ねるごとに、許容範囲?が広がるというのは、私も感じてます。若い頃だと、ユルセン!って思っていたことが、寛容な気持ちで見てあげられる様になってきてる気が。 80才過ぎた、おばあちゃんとか、おじいさんって、ニコニコして、「いいんだよ~、大丈夫さ~」って感じで、そういうのに救われることってあったような。そういうジジババに私もなりたいです。なれるかな? ミチさんもブロークン・・とても良かった様ですね♪ 早く見たいなー!また見たら、ミチさんのレビュー拝見させて頂くのが楽しみです☆ コレ、latifaさんをはじめコメントの皆さんもあんまり評判よくないんですね(^_^;)
僕はまずまず良かったです。 ヴェンダースの最近のものでは傑作に思えました。 息子に連絡できないわけがない...ってホントですね。そういえばw 息子の記事をスクラップしたりして、たぶん本当はその時折息子に助言したり話し合ったりしたかったかもしれない感情を抑えながら記事を大事に取っておくような母には何か説明はないのですが相当連絡しようか迷いつつも遂に連絡しないことにしていた...という解釈にも思えました。 latifaさんのいうように本当に「画」がすばらしい。 変な辻褄合わせに終始しないで「1枚の絵のような画面」にバックグラウンドを語らせることにはたぶん「パリテキサス」に負けないくらい成功していたように思いました。 mottiさん、こんにちは!
いやいや、mottiさんの感想拝見させて頂いたら、なるほどぉ~男子が見ると、そういう風に見るのも、納得だな・・・って、今更ですが、はっとしました☆ >相当連絡しようか迷いつつも遂に連絡しないことにしていた...という解釈にも思えました 多分、そうなんでしょうね。 あのお母さんは、良さそうな方だったし・・・。そもそも息子にも、長年会いに行ってない処を見れば、、、 そうですね!私は内容以前に、映像とかが、素晴らしくて、そっちには感激しました^^ |
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ソウウツおかげでFLASHBACK現象
(2006/09/29 18:14)
母親には、限りなく100に近いパーセンテージで信頼を置いている。さらに弱い人間として、依存したいもしくはされたいという願望もあり、ごく少数ではあるが、否、少数であるがゆえ、または、自ずと少数に絞られた友人、彼らを限りなく99に近いパーセンテージで愛し愛される
「朱雀門」という方法・第2章
(2006/09/29 22:27)
★原題:Don't Come Knocking ★監督:ヴィム・ヴェンダース(2005年 ドイツ・...
サーカスな日々
(2006/09/30 00:59)
「パリ・テキサス」から20年。孤独な男たちは、喪った時間を、取り戻せるのか?もう、不朽の名作と評してもいいのかもしれない。「パリ・テキサス」。カンヌ国際映画祭パルムドール賞をひっさげて日本公開。何度、劇場に足を運んだろう。アメリカの荒涼たる乾いた風景。限り
ミチの雑記帳
(2006/09/30 08:04)
映画館にて「アメリカ、家族のいる風景」『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督とサム・シェパードが20年ぶりに組んだロードムービー。落ち目の西部劇スター、ハワード(サム・シェパード)は映画の撮影場所から逃亡。30年も音信不通だった母の元へ向かう。そこで彼
茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
(2007/02/17 02:09)
原題:Don't Come Knocking人生を顧みず、30年を女と酒と薬に溺れ、享楽の世界に身を沈めた男、ムービースターも落ちぶれ、孤独と厭世観に苛まれる、そんな時家族の声が聞こえる ハワード・スペンス(サム・シェパード)は、西部劇のスターながらもピークはとっくに
ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!
(2007/06/29 08:38)
比べるなら「ブロークン・フラワーズ」ではなく、M字に大文字焼きの町を舞台に移した「パリ、テキサス」の焼き直し。アメリカ、家族のいる風景posted with amazlet on 07.06.29レントラックジャパン (2006/08/25)売り |