「イノセント・ボイス 12歳の戦場」予備知識無くても解る戦争映画 ★4つ半

イノセント・ボイス~12歳の戦場~Voces Inocentes
脚本を書いたオスカー・トレスさんの実体験ということで、日本劇場公開時、結構あちこちで紹介されており、とても見たかったものの我が町には映画来てくれず、レンタルでやっと見ました。
先日実話の「ホテル・ルワンダ」とかも見て、胸が痛かったのだけれど、これもまた更に辛すぎる内容でした。見ながら何度も涙が出てしまいました(T_T)。戦争の背景や、政情などは描かれず、子供の目を通しての戦時下での毎日の暮らしが描かれており、予備知識が無くても、誰が見ても解りやすい映画であったのが素晴らしいと思いました。
映画の中には良い映画ではあるけれど、予備知識が無いと解り難い映画っていうのも、結構あるんですよね。
主役の男の子が、ちっちゃくて可愛い感じなんです。ナレーション及び、彼の声が、純粋無垢な幼い声なので、なおのこと見ていて悲惨さを倍増させられました。演技も初めてとは思えないほどの熱演でした。
 あと、マンゴーかな?の実がとても美味しそうでした。あんな風に木になってるのを食べ放題なんて良いな~。

★以下ネタバレです★文字反転して下さい
戦場で、側に落ちている銃を拾って、一人の政府軍の兵士を撃とうとするんだけれど、まさに撃とうとしたその時、彼がヘルメットを取ると、まだ自分と同じくらいの年代の少年だった。それを見て、はっと彼は我に返るというシーン。あれは、監督さんが、あの少年の驚く表情を撮りたいために、こっそりメキシコに住む、この少年のお兄ちゃんにやってもらったそうなんです。そりゃ、びっくりしたでしょう。

あと学校の友達が、無理矢理しょっぴかれて行く時、おしっこをもらしちゃう位怖がっていたのに、わずか何ヶ月か後、川で再会した時、立派な兵士になっていたのが、何とも言えなかったです。

それにしても、川に並んで子供を座らせ、バンバン一人づつ撃ち殺して行くのには、もうビックリ。あんな小さい子供を。
でも、あの位の年代の子供が戦場で、兵士となり人を殺しているこの国では、立派な敵?という訳ですよね・・・
以上

イノセント・ボイス~12歳の戦場~Voces Inocentes
アメリカ・メキシコ映画 2004年
出演者:カルロス・パティジャ Carlos Padilla(チャバ役)この映画出演後オファーが沢山来たそうで、現在はスペインのTVドラマに出演したり、CMに出たりしているらしいです
レオノア・ヴァレラ(お母さん役の人、とても美人!凛としてます)
監督:ルイス・マンドーキ
脚本:オスカー・トレス

(あらすじ・内容)
1980年、中米の小国エルサルバドルは政府とゲリラの内戦下にあった。11歳の少年チャバが住む小さな町は、軍とゲリラの勢力のほぼ境界線にあり、銃撃戦がなかば日常的に行なわれている。兵士が足りない政府軍は、12歳になった子どもたちを強制的に徴兵していた。一緒に遊んでいた友達も無理矢理トラックに乗せられ連れて行かれる。内線は激化し、チャバが暮らしていた家は危険過ぎるので、少し離れたおばあちゃんの住む町に引っ越す。それでもやっぱりそこも危険になって・・・。

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【2006/10/04 09:53】  コメント(8) | トラックバック(5) | 南米・ブラジル映画
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コメント

latifaさん、こんにちは♪
うーん、なんとも言えず胸の詰まるような作品でした。
このような内戦で国がぼろぼろになってしまったら、あとはどのようにして立て直すのか心配になってしまいます。
日本は政府軍に物資の援助をしていたらしいですね。
複雑な気持ちですわ・・・(泣)
ミチ  【 編集】  URL |   2006/10/04 18:57   |  TOP ▲ |


こんばんは、コメント・TBありがとうございました。
私が見たシアターはものすごく音が大きかったので銃撃の場面では「本当に外で戦争が起きているのではないか」と錯覚するほどだったことを覚えています。
この映画は、子供からの貴重な視点を生かした作品だと思いますが、私がレビューを書くとどうも冷めた印象になってしまいました(苦笑)。

さて、お知らせが遅れましてすみません。10月に入ってからブログタイトルとHNを変更いたしました。引き続きご愛顧の程よろしくお願いします。
狗山椀太郎(旧・朱雀門)  【 編集】  URL |   2006/10/05 00:54   |  TOP ▲ |


ミチさん、こんにちは!
恥ずかしながら、エルサルバドルの事とか殆ど知らなくて・・・そういえば、映画の後(現在含めて)どんな政情で、一般人の暮らしぶりとか、どんな様子なのか知らないという有様です・・・。映画の中で12年続いた・・・と過去形になっていたところを見れば、今はおさまっているのでしょうか・・・。世界中に内戦や戦争してるところ一杯ありますよね・・・やりきれませんね・・・
latifa  【 編集】  URL |   2006/10/05 08:22   |  TOP ▲ |


狗山椀太郎さん、こんにちは!お名前、ブログ名変更、了解しました^^
確かにこれ、映画館でみたら、銃撃戦の音とかすごかったんだろうな、って推察出来ます。我が家の前って車が沢山走ったり、上は飛行機が飛んだりで、かなりウルサイ場所なので、映画を見る時、音声を大きくして見ているんです。家の中でさえ、銃の音がすごかったですもん・・・。
私はルワンダもとても興味深く、心に残る映画でした。ミュンヘンはいまいちでした。亀~も、レンタルなったら、必ず見ようと待っているところです☆
latifa  【 編集】  URL |   2006/10/05 08:28   |  TOP ▲ |


すみません、こちらにもお邪魔いたします^^
この映画、本当に衝撃的で、私の心にず~~っと残ってしまってる映画です。再見するには辛すぎるけど、絶対に忘れないだろうなぁ、という映画でした。良かった、と言うのはなんだか語弊がありそうですが、最高に素晴らしい映画だったです。
ホテル・ルワンダよりも私にとってはなんだか衝撃度がすごくて、初めて知ったこともたくさんありましたし、、「この物語の語り手は、フィトやクリスティナマリア(友達たち)だったかも。でも僕になった。」という言葉は、とっても重く、映画になったことを感謝したいとも思いました。
メル  【 編集】  URL |   2008/08/23 10:37   |  TOP ▲ |


メルさん、こちらにもありがとうございます~~(^O^)
 そうそう。私も同じです。再見するのは辛すぎるけど、印象に凄く残っているし、他の人にお薦めしちゃってます。

そういえば、ホテルルワンダを見た後で、今回のオリンピック入場を見たので、あぁ~この人は、どっちの部族の人なんだろう?などと考えてしまった私です。確かどっちかの部族が鼻がつぶれてなくて若干色が薄いっていわれてたなあ・・・とか(それも曖昧みたいですが)
latifa  【 編集】  URL |   2008/08/24 16:26   |  TOP ▲ |


こんにちは。
この映画は僕は泣いちゃいましたね。少年のモデルの人が脚本書いたんですね。そのことがまだドラマチックです。
kimion20002000  【 編集】  URL |   2010/04/16 21:02   |  TOP ▲ |


kimionさん、こんにちは。
あちこちに沢山コメントありがとうございます。

> 少年のモデルの人が脚本書いたんですね。そのことがまだドラマチックです。
ほんとそうですよね。
私も今だに印象に強く残っている映画です。
latifa  【 編集】  URL |   2010/04/18 15:52   |  TOP ▲ |


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