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「ヘカテ」私のお気に入り ダニエル・シュミット
今年2006年の8月、ダニエル・シュミットさん、64歳で、お亡くなりになられていたんですね。少し前に知った次第です。
私は、1982年映画「ヘカテ」が若い頃好きで・・。お気に入り映画に入れてたものの、もう忘れちゃってて・・・。今日、ひさ~~しぶりに、ヘカテを見てみました。多分20年ぶり位かな?(爆)
いや~~~。こんなの好きだったんだなーって、凄く懐かしく、そして、10代後半~20歳ころの自分ってば、こんな映画見に行って、密かに、はまってたなんて、、(^^*) って少々気恥ずかしく・・・。
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でも今見ても、どこが好きだったのか、どこがツボだったのか、良く覚えていましたよ。まず、舞台が植民地時代の北アフリカのモロッコ(シェルタリングスカイもそうです)のあの独特のムード、風景、流れてくるアラブの悲しげな音楽、そして主役の2人のクラシックな麻のスーツなどの服装(エンドロールで、クリスチャン・ディオール・menが担当してるのを今初めて知りました)この手のファッションやムードは、これまた私のお気に入りの映画である「ラマン 愛人」と通じるところ。映画「ラマン愛人」感想 マルグリット・デュラス

その他、紺色のマリン風セーターに生成のパンツに麦わら帽子(これを大人っぽい女性が着こなしてるのが大好きだった。「ベニスに死す」でも、こういうクラッシックなマリンルックみたいのが出て来ましたよね、もちろん麻のスーツ類も。
私にとっては、「ヘカテ」と「ラマン」は同じ系統?で、この手の服装と建物・調度品、エキゾチックな風景、退廃的な雰囲気、ほんと大好きだったんですな。

この映画見た時は、何年か後、自分が北アフリカに3回も行くようになるなんて想像だにしておらず、それに特に興味があったわけでもなかったし、行きたいとも思ってなかった(だいたいハワイとかグアム以外の、ヨーロッパとかアフリカに旅行に、一般庶民や学生が気楽に旅行に行ける様な世の中に日本がなるなんて全く思ってもなかったしね・・)でも、興味が無かった頃だったにもかかわらず、この映画の舞台が、もの凄く好きだったってことは、もしや、やっぱり潜在的に何か前世で・・?なんて思ってしまいます(^^;)

それと、当時は、フランス語を全く全然知らない頃だったから気がつかなかったのだけれど、今見たらば、主演女優のローレン・ハットンさん(綺麗だけど、すきっぱだな~って当時も思ったんだったな)が、異様に英語なまりのフランス語を話していたのを発見しました・・。
それがまた、良い様な。異邦人?的な感じが増してた感じがしました。

別に内容は、どってことないです(爆)当時見た時も、とりたてて、感動とか、考えさせられるとか、無かったんですよ。ただ、あの雰囲気、映像、耽美~な世界で酔わせてもらえて、ありがとー!みたいな。同様にタルコフスキーが好き!っていう理由も、近いもんがある・・・。ほんと、頭が軽くてすいません。でも、感覚的に好き!っていうのって、絶対的なモノの気が・・・。しかも、何10年経ってもこういう趣味嗜好って変わらないみたい・・・。

ヘカテhecate
監督 ダニエル・シュミット
原作 ポール・モラン 『ヘカテとその犬たち』
音楽 カルロス・ダレッシオ
出演 ベルナール・ジロドー / ローレン・ハットン / ジャン・ブイーズ
フランス植民地のある北アフリカの砂漠の町に領事館に赴任してきた若い外交官と人妻との恋を描く。ダニエル・シュミット監督の日本初公開作品(公開当時は、こぞって雑誌に取り上げられてましたな~)

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その他、ダニエル・シュミット監督の映画で見たのでは「ラ・パロマ」 (1974/スイス)っていうのも映画館に見に行きました。これは多分1985年頃(ふたしか)に公開されたのを見に行った気がするのですが、「ヘカテ」より随分前に先に作られていた映画。これは、少々奇怪な耽美映画?で、何と言ったらいいかな?腐りかけの果物を愛でる嗜好な感じ??う~上手く表現出来なくてすいません・・。とにかく、は??的な部分と、凄い部分がミックスしてる、独特な映画でございました。
ラストシーン(ギョエッ感)と、オペラ?を異様に高揚して歌うシーン(あっけにとられて唖然となった)だけ覚えています。他の細かい部分やあらすじは殆ど忘れてしまいました。

「ラ・パロマ La Paloma」
監督 脚本 ダニエル・シュミット
出演 イングリット・カーフェン / ペーター・ケルン / ペーター・シャテル / ビュル・オジエ
(内容・あらすじ) 娼婦であり歌姫でもあるラ・パロマと、彼女に惚れ込みプロポーズする青年貴族の、不思議なデカダン映画。

ダニエル・シュミット氏のフィルモグラフィー (全部ではありません)
『ベレジーナ』 (1999)
『書かれた顔』 (1995)
『季節のはざまで』 (1992)
『デ・ジャ・ヴュ』 (1987) ←これも見た気がする。
『人生の幻影』 (1984)
『トスカの接吻』 (1984)
『ヘカテ』 (1982)
『カンヌ映画通り』 (1981)
『ラ・パロマ』 (1974)
『今宵かぎりは…』(1972)
上記、wikipediaさんより使わせて頂きました
【2006/10/19 12:30】  コメント(0) | トラックバック(1) | 国籍微妙・他国
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ヘカテについて
神話&神々の研究 (2007/02/12 08:16)
ヘカテヘカテ (ヘカテー ‘Εκ&#x03AC;τη, ''Hecate'')はギリシア神話の女神。ボルボ(''Volvo'')とも言われる。ペルセスとアステリアの娘でティタン神族の血族に属する。呪術と子育てを司るとされる。小アジアの土着の信仰から紀元前5世紀から6世紀頃に入ってきた女神


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