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「16歳の合衆国」感想 カミュの異邦人
16歳の合衆国 (2003/米)
内容に興味を惹かれ、面白そうだなと思って、図書館で借りてきたのですが、時間が行ったり来たり、しかも登場人物も結構多いし・・・。見ながら途中頭が混乱して、見終わってから、もう一度整理して、納得した感じでした。
「映画」としては、あまり面白い!とグイグイ引き込まれて見せてくれる系の映画ではなかったし、色々登場人物が出て来るのだけれど、あまり共感出来るように深く描いていないので(あえてかな?)、淡々と、どうして?という事だけ頭に抱きながら、最後まで行っちゃって、なんだか、面白く無かったってことは絶対無いのだけれど、面白いとも言えないし・・・後味が良いとは言えないし、人にお薦めはしたくないかな・・・。でも興味深く見れたのは事実だし、普通に3つ☆という感じでした。
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脚本・監督を務めたマシュー・ライアン・ホーグという人は、現実に、少年更生施設で教師をしていたそうなんですね。
この映画見て、オッと思ったのは、「クラッシュ」「ホテル・ルワンダ」のドン・チードルさんが先生役で出ていて、前の2つのキチンとしたスーツなイメージと違って、少しだけ髪が長めにして、今風?な感じにしてたのが面白かったです(^o^) あと「クラッシュ」の鍵屋のお兄さん(マイケル・ペーニャさん)が、ちょい役で出てるのを発見♪ 刑務所の中で、2,3主人公と会話する役で出てました。この方、「ワールド・トレード・センター」では主役クラスまで出世されたみたいで、なんだか嬉しいです。鍵屋があまりに哀れで、彼に幸あれ~!なんて思っちゃってたので(オイオイ映画の中だって・・・)

殺人を犯してしまった理由を求め、調べる事に必死になる大人たちとマスメディア・・。でも殺した本人は、いまひとつコレだ!という大きい理由が解らなかったりする。色々な事が少しづつ溜まって、こういう事をしちゃったのかもしれないし、特に大きな理由が無い場合もあるのかもしれません・・・。

 この映画を見て、ふと頭に浮かんだのが、カミュの『異邦人』Albert Camus : l'etrangerでした。異邦人は主人公ムルソーが、これと言った大きな理由も無く殺人を犯してしまい、理由を聞かれ「太陽がまぶしかったから」と言い放つ、フランス領だった頃のアルジェリアのアルジェを舞台にした小説。

自分が読んだのが中学校の頃だったと思うのですが、決して文学少女ではない私なのに、かなり気に入った小説だったんです。「異邦人」の文章の淡々としたクールな感じとか、そしてこの小説に、この舞台ありき!な、北アフリカの風景と匂いに惹かれたんですな。中学の頃の自分って、何だかわかんないけど毎日不満で、閉塞感があって・・。だから、この小説が気に入ったのかな?って長年思っていたのですが、それから10年以上後、フランス語が少しだけ解る様になった時、「異邦人」の原本を手にする機会があって、辞書使いながら読んだら、やっぱり良くって。原語版は、さらに素晴らしくて、しばし少し感動を覚えたほどでした。
そういえば、「異邦人」って何年に書かれたものなのかな?って調べたら1942年でした@@今から60年以上前なんだ・・。 随分昔の作品なのに、今時の青少年犯罪とかに、少々何かかぶる部分があったりするのかな・・・・?

16歳の合衆国 (2003/米) The United States of Leland
製作 ケヴィン・スペイシー
監督・脚本 マシュー・ライアン・ホーグ
音楽 ジェレミー・エニック (音楽なかなか良かったです)
出演 ドン・チードル / ライアン・ゴスリング / クリス・クライン / ジェナ・マローン / レナ・オリン / ケヴィン・スペイシー / ミシェル・ウィリアムズ / マーティン・ドノヴァン / アン・マグナソン / ケリー・ワシントン / シェリリン・フェン / マット・マーロイ / ウェスリー・ジョナサン / マイケル・ペーニャ

(内容・あらすじ) 著名な作家(ケヴィン・スペイシー)の息子、リーランド(ライアン・ゴズリング)は、ガールフレンド・ベッキー(ジーナ・マローン)の弟で障害者のライアンを刺し殺してしまう。
「その時のことは憶えていない。みんなが理由を知りたがるのは分る。でも理由なんてないんだ」そう語る少年。しかし、彼に興味をもった矯正施設の教師で売れない作家でもあるパール(ドン・チードル)は、少年に興味を持って、彼を色々調べ始める・・・。

同じ16歳で、「旅するジーンズと16歳の夏 トラベリング・パンツ」というオムニバス風映画があります。そちらは、16歳の女の子達のお話。面白くて、後味も良く、ちょっとお薦め出来るかな?って映画です。レビュー書こう、書こうと思っていたのだけど、結局書けないままになっちゃいました。
【2006/11/01 07:19】  コメント(4) | トラックバック(5) | アメリカ映画
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コメント

お邪魔します~
カミュの異邦人・・読んでいるのね。
私洋書は、全然で・・。
似ている部分があるのね。
そうそう・・この映画、人には薦められないよね。
16歳とか17歳とか(いっぱいあるよね・・)私もそのての題名の作品いくつか観たけれど、やっぱり爽やかな作品が一番って思ったわ。
あ・・アイリス・・録画したのね。
感想楽しみにしているね。
みみこ  【 編集】  URL |   2006/11/02 11:26   |  TOP ▲ |


こんにちは☆

そうそう、「16歳の・・・」とか「17歳の・・・」ってタイトルの作品、意外に多いですよね。

思春期時代って誰しもが通る道だから映画にしやすいのかな。

ドン・チードルが良かったですね!!
やる気のないダメ男役が新鮮でした。

ケビンは相変わらず個性的で素敵(笑)

クラッシュの鍵屋さんが出演してたんですね。
ちょっとの間に大出世しましたねぇ~。
マイコ  【 編集】  URL |   2006/11/02 12:31   |  TOP ▲ |


みみこさん、こんにちは~☆
洋書って言っても、すっごくペラペラの薄くて短い本なの!だから中学生の文学少女じゃない人間でも読めたのよ^^

16,17歳とか、一杯あるのに、41歳とか38歳とかって映画無いな~。
たまにそういうのも作って欲しいな(爆)

 
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/02 15:34   |  TOP ▲ |


マイコさん、こんにちは~☆
ケヴィン・スペイシーが製作・出演ってことも、この映画を借りて見てみようかな?って思った理由の一つだったんです・・。
ちょっと駄目な人を演じるの上手いですよね。マイコさん、お好きなのですね。

ドン・チードルさん、結構上半身裸になるシーンが毎回(って3つしか映画見てないけど)あるんですよね~。
その度思うんだけど、彼の胸毛って、クルクルカールしてるのね~!っていつも思うんですヨ(^^;)

クラッシュの鍵屋、これからも色々な映画で会えるかな~!
そういえば、クラッシュに出てた、あの正義感強い警官役の人(名前忘れちゃいました)が、父親たちの星条旗に出てるでしょう、硫黄島シリーズ2つも見たいんだけどな~なかなか映画館に行けないです・・・
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/02 15:59   |  TOP ▲ |


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