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「地下鉄(メトロ)に乗って」「異人との夏」
「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎
 ⇒映画版の感想はこちら
1994年(平成6年)に刊行され、第16回(1995年)吉川英治文学新人賞受賞した作品で、浅田次郎さんの自伝的要素のある小説だとか。
最近映画化され、宣伝番組や、CMやでの大沢たかおさんの、破天荒な成り上がりもんの姿を見て、すっごい格好いい・・・と思って、その大沢君が演じている、偉大な人でなしの父親って、どんな人だったんだろう?と興味が湧いて、小説を読んでみました。
映画は未見なのですが、堤真一さんが主役で、大沢君がお父さんということだけは、写真とかで知っていました。
読みながら、まさに、この小沼佐吉(アムール)=大沢たかお!!ぴったりだ~~~と、そこには感激して読みました。主役が堤さんっていうのも、悪くはない気がするけど、ちょっと若すぎるかな?もうちょっと年輩のくたびれ感のある人の方が良かったかな?(それじゃお客さん入らないか・・・)愛人のみち子役は、読みながら誰なら合ってるだろう?と考えても浮かばないんです。実体が想像出来ないというか・・・ふわふわした存在。だから、岡本さんという、あまり私には馴染みが無い人なのは、合ってるって思いました。(私は彼女が主演しているドラマや映画を見たことが無いのか、あってもあまり覚えてない)
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さて、小説を読んだ感想は、実は、いまひとつ・・・でした。
内容は、「バックトゥーザフューチャー」みたいに、時空を越えて、若き自分の父のに会う話しなんです(こういう話しにめちゃ弱い自分)ただ、その時空へ行く手段というか、なんで行けるのかな?(それを突っ込んじゃイカンですが(^^;))とか、
★以下ネタバレです 文字反転して下さい★
最初は兄が自殺した昭和39年⇒戦後⇒戦火中満州で⇒戦前出征の日⇒昭和の初め モボモガの頃と、毎回違う時代にタイムトリップする・・というのが、すいません・・・なんだか、少々やりすぎ感が・・・。それに愛人も一緒にトリップって、、、どういうこっちゃ・・・。
そもそも、長男、その程度のことで(って言ったら可哀想だけど・・・)自殺しちゃイカン!!
それと、ラストが、なんでみち子死んじゃうか??と思ったし、目を覚まして見れば、みち子という存在が現在の世界からすっぽり無くなってしまっているじゃありませんか(;_;)それは、ちょっと可哀想だな。でも異母兄弟なのに、恋人っていうのは、マズいから、こういう〆方にしたのかな・・・・。なんだかスッキリしない。

ただ、過去にさかのぼったその時代ごとの、父の姿生きざまを描いている文章はとても面白いし、何といっても、その時の日本の街の様子などが素晴らしく愛情込めて描かれていて、そういう部分はとても楽しく読みました。

そういえば、主役である次男の奥さんについては、あまり語られていないけど・・・なんだかちょっと気の毒だったりする(^^;)
今までにも何度か浅田次郎さんの本は読んだことがありますが、なにかこう、あったか~い感じがして良い印象を持っています。この小説もだいたいは面白く読めたものの、ちょっと引っかかってしまう部分があったのが残念。そういう事全く気にせず入り込める小説も、あるのだけれど・・・。
あと、今まで何気なく乗っていた、東京メトロ(地下鉄)に、何か愛着が湧いてきました。そんな70年も昔から走っていて、色々な歴史、色々な思いを持っている人がいることを、この小説を読んで初めて知りました。私は札幌生まれ育ちなのですが、やっぱり幼い頃、初めて地下鉄というものが開通し(札幌オリンピックのころ)、入り口に立つと、中から風がぶわ~!っと来る感じや、独特のこの下に電車が走ってるんだ・・??など、不思議な場所・・・という、やっぱり特別な思いがあったりするんですね。札幌は、バスを除けば、地下鉄が、市民の一番の足?なので。

小説読み終わった後、キャストを調査したところ、地下鉄で話すかつての恩師が、田中泯さんなんですねー!!ちょっと興味有る!!この写真は、そうなのかな?もうちょっと小柄で痩せてお爺さん・・ってイメージを頭に持っていたけれども、田中泯さんの恩師役、どんな風だか是非見てみたいです!
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そして、お時役、こりゃまた、かなりピッタリ!!常盤さんでした。
圭三役とか、昭一役は、誰が演じたのかな?とか興味有ります。レンタル開始になったら見ます☆

大沢君の、あだ名だったアムール(今はロシア)を、AMOUR(フランス語で愛)に置き換えたアイディアは、頭にピッとひらめいたんでしょうかね^^ナイスです♪

映画 地下鉄(メトロ)に乗って
長谷部真次 - 堤真一
軽部みち子 - 岡本綾
小沼佐吉 - 大沢たかお
お時 - 常盤貴子
恩師役ー田中泯
母親ー吉行和子
監督:篠原哲雄 脚本:石黒尚美

(追記)先程「王様のブランチ」で、浅田次郎さんのインタビューで、彼の生い立ちが語られていました。お金持ちのお家に産まれたのに、途中で家業が傾き、一家離散の憂き目に遭い(多分この辺りは、小説の大沢君演じる父・アムールの幼少時代の部分が浅田さん自身の経験談を入れて書いてたのかな?)その後、色々な職業、アパレル業(堤さん演じる「真次」がそうでしたよね)を転々としながら、40歳で小説家として目が出るまで過ごしたそうなんですね。浅田さんの自伝というのは、時に父、時には主人公の真次、と、色々な経験を少しづつ重ねて書かれた様ですね。
ちなみに、興味深いことをおっしゃっていて、「なってやる!と思った人よりも「なるもんだ」と思いこんでいると夢はかなう様な気がする・・と言っていました。


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そういえば、20年くらい前、「異人たちとの夏」という山田太一さんの映画があって。当時2回くらい見て、泣けてしまって、とても良い映画だと思って、お気に入り映画にも入れていたのですが、その映画も、やっぱり40歳くらいの疲れた主人公が、若い頃の父母の亡霊?と出会って、仲良くなるお話なんです。その仲良くなる部分、父母の下町の暖かい良い人だな~って部分が、大好きだったのですが、はてさて、他の部分をすっかり忘れており、今久し振りに、全部のあらすじを読んだらば、びっくりすることに、そうか、そういえば名取さんとデキてたんだっけ。ラストは凄いホラーチックだったっけか?(全く記憶が無い!!)う~~ん。そうか・・・。5つ☆だと思っていたけれど、今見たらどう思うんだろうか・・・いつかもう一度見てみたいな。
(異人たちとの夏)
出演: 風間杜夫, 秋吉久美子, 片岡鶴太郎, 永島敏行, 名取裕子
監督: 大林宣彦
ijin

【2006/11/01 18:27】  コメント(8) | トラックバック(1) | 日本映画
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コメント

メトロ~気にはなっているのですが..。

僕も異人たちとの夏は好きでした!
大林映画はあとでみるとビックリするほど恥ずかしかったりするんですが、コレも今みたらそうなのかな?
あと、latifaさん、この映画だったか定かでないので覚えていたら教えてもらいたいんですけど、「あわて床屋」(ちょっきん♪ちょっきん♪ちょっきんナ♪...ってやつw)をうたう気の良いおじいちゃん床屋が登場するのって異人たちとの夏でしたか?
motti  【 編集】  URL |   2006/11/02 12:02   |  TOP ▲ |


mottiさん、こんにちは!
あ、mottiさんも、メトロ、気になっていましたか。なんか見る前に言うのもなんですが、もし小説と同じ様に映像化したならば、1回見ただけじゃ、あれ?今何年だっけ?あれ・・?あれ・・・?ってなりそうな気がしないでもないんです・・。

異人との夏に反応して下さるかたがいらっしゃるとは・・・(;_;)
う、うれしいです~~~!!
でも、そういや、寅さんシリーズ制覇していらっしゃるのは、mottiさんじゃなかったかな・・・?
下町の人の良さ・・みたいのが、寅さんシリーズも、この異人との夏のご両親と、両方出てる映画ですよね。
 他の部分色々忘れちゃってるんですが、もうあのご両親の暖かさの描写に、惚れちゃいまして、☆5つとなっています。コレで、鶴太郎が役者として認められる様になったんでしたっけね。なんか最近は、ちょっと・・・芸術家?っぽくなってしまった感じですが。。

で、その床屋さんのやつ、ごめんなさい!覚えてないです~~~お役に立てなくてすいません!!後で、両親や旦那にも聞いてみます。もし知ってる人いたらお知らせしますね。
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/02 16:07   |  TOP ▲ |


TBありがとうございます♪
TBが上手くいかないのでコメント欄に失礼します。

「異人たちとの夏」は好きな映画で、突っ込みたくなる部分はありましたが、亡くなった両親と再会できる原因は明白でしたね。

地下鉄を降りると子供の頃を過ごした下町だった。でも、単に地下鉄がタイムスリップの扉になっているわけじゃないので、現実味がありました。「地下鉄に乗って」は俳優が良かったけれど、設定が好きな映画に似すぎていた事が気になりました。
パフィン  【 編集】  URL |   2006/11/17 16:27   |  TOP ▲ |


パフィンさん、こんにちは!コメントどうもありがとうございました(^O^)TBもトライしてくださったとのこと。せっかくして頂いたのに、すいませんでした!
そして、先程は、大変失礼をしてしまいました(T_T)

パフィンさんちのレビュー、異人との夏のことや、大沢君と堤さんがお好きだとかっていうのも同じだったので、とても嬉しくなってしまったんです。
私は、こういう野性的な大沢君が好きなんです。星の金貨とか優しい人キャラじゃなくて、ちょっとギラギラして危険な役の大沢君が大好きなんです。アナザーヘヴン(だっけな?)とか、美しい人(これも怪しい・・田村正和の出てたドラマで、暴力的な役をやってました)みたいな・・・。この映画でも、きっとそういう、野性的なギラギラ男を演じてる気がして・・・。 
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/17 17:10   |  TOP ▲ |


度々書き込みさせて頂いているみどりです。(砦なき者など)
私もタイムスリップものが大好きで、特にこのメトロ・・・は、めちゃくちゃはまりました。映画館であんなに泣いたのは久々でした。私も小説から読んで、正直ラストの暗さに「映画の後に読めばよかった」と思っていました。ところが!!話の流れも伏線もわかっているせいか、初めから私もメトロ・・の一員。アムールとお時の愛、生き抜く命の強さ、愛する人の幸せを願っての死・・・小説の、はずしてほしくないところはちゃんと生かして、見ごたえ十分でしたよ。
ただ、難を言えば、真次とみち子の愛は、ほんのいっときしか感じられなかったとこですかねえ。
とにかく必見です。ぜひぜひご意見聞かせてくださいね!!
みどり  【 編集】  URL |   2006/11/21 21:01   |  TOP ▲ |


みどりさん~こんにちは!
わ~い!みどりさん、コメントありがとうです☆
メトロ、見に行かれたんですね。
みどりさんが、すごく良かったと聞いて、見る意欲が、もっと湧きました!
見に行った友達は、この映画では、大沢君より、堤さんが、すごく良かったって言っていました。
みどりさんは、確か堤さんファンでしたよね?^^
最近日本映画で、見たいな~!って思える作品が凄く増えちゃって、困ってます。
何年か前までは、日本映画よりは、洋画中心につい偏ってしまいがちだったのに、日本映画、がんばってますよね!(というか、ハリウッドものが、つまらなくなってきちゃったのかな)
また遊びに来て下さいまし~♪
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/22 08:38   |  TOP ▲ |


こんにちは★

私もメトロに乗っては観たいなぁと思っていた作品の一つだったんです。
観られず仕舞いでしたけど(汗)

大沢さんが大好きなんです。
高校の頃から彼にトキメいてます!!
(リリィ・シュシュ観てドキュン★)

離婚したってニュース見て、ちょっと嬉しい(笑)

ところで、latifaさんにお知らせがあってやってきました。
またまたlatifaさんにバトンを回してしまいました。

スルーも全然OKなので、お暇な時にでも見てみて下さい。
すいませーん。
マイコ  【 編集】  URL |   2006/12/04 12:13   |  TOP ▲ |


マイコさん~こんばんは!
マイコさんは、リリィシュシュの大沢さんにヤラレましたか。
私もリリィシュシュ見たのですが、なんか・・・・辛すぎて、見ていて苦しくて、大沢君の事、あんまり記憶に残ってないみたいです!

私が大沢君で好きになったのは、アナザーヘブンと、「美しい人」だかなんだか・・っていうドラマで、ちょっと凶暴な役を演じてた時に、キャー!と・・。それまで「星の金貨」とか見ても、何とも思わなかったのですが・・・。王子様キャラよりも、ちょっと危険な悪いヤツキャラ役の大沢君が好きなのです。

ぶははは!!!
離婚の・・実は私も嬉しくなっちゃった一人です。でも、美人な女優さんとかを選ばなかった大沢君っていうのも、私の中では、好感度高かったんですけれどもw
でも、独身になってくれた方が、嬉しいのは、何故なんだろ??^^

バトン、実は、ちょいっと苦手だったりするんです(^^;) 後日、答えられる範囲でアップしますね~★
でも、私なんかに、回してくれて、マイコさん、ありがとうですー(^_^)/
latifa  【 編集】  URL |   2006/12/04 17:37   |  TOP ▲ |


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名作の誕生です!「地下鉄(メトロ)に乗って」
bobbys☆hiro☆goo☆シネプラザ (2006/11/03 23:38)
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