「ククーシュカ」 アンニの欲望セリフが嫌だった
特典映像を見て解った事が幾つか。ロシア版のタイトルには「ひなを育てたカッコー」と追記されているそうなのです。カッコーは自分で子育てしないで、他の鳥の巣に卵を育てさせる習性
(見捨てられた2人の兵士をアンニが育てる・・)という事を暗に含めているわけですね。かたや、日本のタイトル追記が、ラップランドの「妖精」っていうのは・・・微妙だな・・

 あと、体格の良い若者ヴェイッコ役を演じた「ヴィッレ・ハーパサロ」さんのお爺さんのエピソードなどは、とても心打たれました。
彼は、現実にロシアでは有名なスターなんですね。ああいうタイプが、北欧やロシアでは男前で、女性にもてるタイプなのね、なるほど~。やっぱり世界各国好みは色々だな~。

感想は、凄く面白く見ました。こういう映画は基本的に大好きです。この手の寒々しい風景を舞台に、何人かの人を絞って描く、どこか哀しげなロシア映画は元々大好きなんですよ。ロシア映画というか、ロシア人の監督が撮ったフィンランド(ラップランド)舞台の映画なのですが、フィンランドの風景が美しく神秘的で、だからこそ、あのおまじない儀礼?みたいのも自然と受け入れて見れましたし。タルコフスキーファンなものですから。でも、この映画にはユーモアや生命力が溢れていて、好感を持ちました。特に3人が勝手に母国語で喋ってて、全然噛み合ってない会話が、とても可笑しくて楽しめました。私もかつて言葉が通じないお家に居候させてもらった経験があるので、あんなんだったのかな~。

基本的に5つ☆つけたい展開や雰囲気の映画だったのですが、ちょっとね、過剰にこの部分に反応はしたくないのは山々なんだけど、やっぱりアンニの欲望セリフには、引いてしまいました。ふところが広くて包み込む様な大地の母的なアンニの人柄を表す部分なのだけれど、
★以下ネタバレです 文字反転して下さい★
2人ともとやっちゃうのは良いとして、なんか同じ女性として、あんなセリフは嫌だ。やっぱり見ていてどこか引っかかっちゃうんです、笑い飛ばせなかったわ。コメディとして笑い過ごせば良いんだけど、やっぱり私には出来なかった。
 例えば、ある女性が旦那や恋人に先立たれて、10年一人っきりでで逞しく生きて来たとして、そこに暴漢みたいなヤツがズカズカ家に上がり込んで来て、無理矢理・・・な事したとして、久々だから楽しめたんじゃないの?的な思想は、絶対に、許し難い事だから(あららら、やっぱり過剰に反応してますわ) この例と、アンニとあの2人とは全くもって全然違うのだけれども、少しでもそういう風に思う人がいたら嫌だわ!思われかねない危険性もあるギャグだから・・・ 
以上

『 ククーシュカ ラップランドの妖精 ( KUKUSHKA/THE CUCKOO ) 』 (2002年 ロシア映画)
監督 脚本 アレクサンドル・ロゴシュキン
アンニ : アンニ=クリスティーナ・ユーソ
ヴェイッコ : ヴィッレ・ハーパサロ
イワン : ヴィクトル・ブィチコフ

(あらすじ・内容)
1944年、第二次世界大戦末期。フィンランド軍は自国の領土回復のためドイツ軍と同盟し、敵対するロシア軍と戦っていた。
フィンランド最北の地ラップランドでは、フィンランド軍の狙撃兵 ヴェイッコが、戦友らによって鎖で岩に繋がれたまま置き去りにされる。その近くでは、濡れ衣を着せられ自国の秘密警察に逮捕されたロシア軍大尉 イワンが味方の軍機による誤爆を受けて倒れていた。
この地に一人暮らす女性 アンニに助けられ、一命を取り止めたイワン。しだいに元気を取り戻し始めた頃、ヴェイッコが現れる。彼はドイツの軍服を着せられたままの格好でアンニの家に辿り着いた。
三人は全く噛み合ない会話を続けながら奇妙な共同生活を送ることなる。
00

世界のポスター集めしようかな?と思ったけども今日はコレだけ。
ククーシュカの宣伝記事によく載っていた写真、ありゃ~ネタバレでしょう?(^^;) あの写真を先に見ていたから、先が読めてしまったわw

ククーシュカ(kukushka)の意味はフィンランド語で鳥の[カッコー]と言う意味、カッコーにはもう一つ「狙撃兵」と言う意味もあり、更に映画のラストの方で、もう一つ意味が解ります。
【2006/11/10 11:35】  コメント(8) | トラックバック(8) | ロシア映画
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コメント

こちらにも・・・。
私も基本的にはこういうタイプの映画は好きです。
第二次世界大戦のことは結構知っているつもりでしたが、ラップランドにまで影響は出ていたんですね~。
もし私がアンニだったとして、4年間一人ぼっちで暮らしていたとしたら・・・やっぱり人肌恋しくなるのかなと思いながら見ていました。
人肌恋しくなるかどうかは分かりませんが、人恋しくはなるでしょうね。
「ナンサ」でもそうでしたが、自分の知らなかった人たちの暮らしぶりを見るのは大好きです。
ミチ  【 編集】  URL |   2006/11/10 22:29   |  TOP ▲ |


性的欲望に対して率直なのは素晴らしいなと思うんですが、
そういう教育を受けていないこともあり、
僕たち日本人が実際そう言われたりしたら面食らいますね。
僕はアンニに変なやらしさが感じられなかったです。
アンニだったら僕のEDを治してくれるかもw
副題は粋じゃなくてダサいですねw
映画を分かりやすくするためにってのも分かるんですが、
大体いつも邦題ってセンスがないなぁと思います。
現象  【 編集】  URL |   2006/11/11 08:00   |  TOP ▲ |


ミチさん、こんにちは~☆
そうそう、そうなんですよ!私も全然知らなくて、見終わった後、映画の公式サイトに飛んで、ロシアとフィンランドの戦争の歴史?みたいのを書かれているのを読んで、なるほど・・・そんな事があったんだ・・・って、初めて知った次第です・・・。

>人恋しくなる
これは、凄くそう思いました!後から考えて、アンニのお誘い?は、子供が欲しかった事も大きな理由の一つだったのかもな~って思いました・・・
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/11 08:45   |  TOP ▲ |


現象さん、こんにちは!
そうか~現象さんは、アンニに変ないやらしさとか感じなかったのですね?
私がやっぱり過剰反応し過ぎちゃってるのかもしれません~。
私は、ああいうセリフを言わなくても、充分彼女の目つきやら行動で、見てるこっちには解ったので(そこらへんで留めておいて欲しかったの)、それプラス生々しいセリフとダブルで来られると、タジタジ・・・ってなっちゃったんです。
でも、この映画好きですよ!4つ☆以上~4つ☆半、行ってます^^
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/11 08:50   |  TOP ▲ |


こんにちは、コメント・TBありがとうございました。
お返事が遅れて、どうもすみません。
アンニの言動をどう感じるかは、人によって少しずつ異なるのだと思います。
でも、もし男性2人のほうがもの凄く性欲旺盛だったりしたら、同じ男として嫌な気分になったかも知れません(汗)。仮にそれを「生命力の象徴」だと説明されたとしても・・・。
ともあれ、アンニたちの微妙な三角関係をベースにしたやりとりが面白い映画でした。戦争を背景としながらも、あまり深刻なムードになっていないのが良いですね。
狗山椀太郎(旧・朱雀門)  【 編集】  URL |   2006/11/12 10:27   |  TOP ▲ |


狗山椀太郎(旧・朱雀門)さん、こんにちは!
>もし男性2人のほうがもの凄く性欲旺盛だったりしたら
 あっ!ほんと、そうですね(^^)
この映画では、女性はやる気満々でも、男性陣は、下心があまり無いというか、若い男性の方に至ってはは、むしろ興味無い~って感じがあったので、男性側には、いやらしい?印象は全く受けなかったんです。
 
でも、私、この映画は基本的にかなり好きです。レンタルで見たので、特典映像が付いていて、そこでアンニを演じた女優さんが、やっぱり監督さんに「何故アンニは、あんなに性欲旺盛なのか?」(ちょっと違うかと思いますが概要はこんな感じ)と質問した、って言っていました^^
latifa  【 編集】  URL |   2006/11/12 14:54   |  TOP ▲ |


こんばんは。
latifaさんが、ここだったかどこだったかで、
トンマッコルとよく似た設定でお色気版(笑)みたいなことを言われたので、
探しまくって買って観ました。
確かに彼女の目は…特にサウナ…(笑)
感想をブログに書きましたのでTBします。
宜しくお願いします。
こまものやJUN  【 編集】  URL |   2006/12/19 20:31   |  TOP ▲ |


JUNさん、こんにちは!
トンマッコルお色気ロシア版(爆)
よくぞ覚えていてくださいました(^^;)

JUNさんのレビュー、今楽しく拝見させて頂いて来ました♪
レンタルなのに、特典映像もついており、見れて、お得でしたよね☆

PS 特典映像の予告編を見たらば、実際の映画とは、違う日本語字幕がついていたんですよ! 映画では「そんな目で見たら、濡・・・きちゃう」とか言ってたんですが、予告編では「その気になっちゃう」という風に、良い感じに??変わっていました。他の箇所も、予告編では、ソフトな言い回しになっていたので、そっちだったら、イヤだな~とは思わなかっただろうにな・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2006/12/19 22:46   |  TOP ▲ |


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