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「キャラバン」グルゴン・キャップの現在と鳥葬
フランス人が撮ったチベットの「ヤク」のキャラバン映画。すごい面白い!って映画ではないものの、ヒマラヤの風景、映像、厳しい自然が、圧倒的な迫力で、圧巻。崖っぷちを歩くシーンは手に汗握りました。音楽も凄く良かった。
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昔からの風習(占いでキャラバン出発の日を決めるとか)や、血縁・過去の出来事に、こだわり続ける長老と、次期リーダーにふさわしいのに、長老に許可されないカルマ(自分の息子の親友)。
ちょっと「クジラ島の少女」に少し通ずる感じの内容でした。この手の内容は、結構好きです。
長老の次男が、僧院でこもって、曼陀羅?かな・・の絵を描いているという設定も、ちょっと面白かった。

そして、何といっても、カルマが男前だった。これがいまいちな人が演じてたら・・・どうだったかな?
この映画に出演している人は、長男の嫁さん(セブンイヤーズチベットに出てた)を抜かして、みんな現地の素人さん。その人達を、映画を作るにあたって、演技指導したそうなんです。

で、カルマを演じている人は「グルゴン・キャップ」Gurgon Kyapと言う方で、現在はどうしているか?というと、演技の仕事をしたくて、パリに行ったそうなんです。で、その後の経緯も知りたくて、フランスサイトを巡って発見しました♪
  現在のお姿は、これ!
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TVのドラマ番組だと思うのですが、OEDIPE N+1とか、A MOTS FEUTRES という作品に出演しているそうです。
そして、KENZOのショーにモデルさんとして出演していたようです。これは、なんとなく納得。KENZOとか、ヨーロッパのファッション関係の人が好きそうな外貌だもの・・・。

キャラバン (1999/英・スイス・仏・ネパール)
製作 ジャック・ペラン (ニューシネマや、コーラスの人だわ)
監督 脚本 原案 エリック・ヴァリ
撮影 エリック・ギシャール / ジャン・ポール・ミューリス
音楽 ブリュノ・クーレ
出演 ティレン・ロンドゥップ / カルマ・ワンギャル / ラクパ・ツァムチョエ / グルゴン・キャップ
フランスの映画キャラバンの公式サイトかなり立派で充実してます!本題は、「Himalaya - l'enfance d'un chef」

(あらすじ・内容)
ヒマラヤの奥深い村。人々は冬を乗り切るために塩を麦と交換するためにキャラバンを行っている。ある日、長老ティンレの後継者としてキャラバンを率いていた、ティンレの長男が死ぬ。息子の親友で才能あるカルマがその後を継ぐことに対し、ティンレが激しく抵抗する。そして、彼らに、後に伝説的長老となるラクパの子・パサンが関わり、世代間の葛藤が描かれる・・・

チベットって、ずっと行ってみたいな~って憧れて、早何十年・・・まだ行けてません。野町和嘉さんの「地球巡礼」シリーズのチベット編も凄かった野町和嘉さんについて書いた記事・写真集の映像幾つか

そういえば、世界で一番高度の高い場所を走る列車、「青蔵鉄路」も、今年より、ついに開通し運転が始まりましたよね。あ~あれに乗って北京からラサ(チベット)まで旅行してみたいー!!!
 青蔵鉄路(青蔵鉄道)とは?
青海・チベット鉄道 列車は北京から毎日、成都、重慶、蘭州、西寧の4都市から隔日で運行、所要は北京からは2泊3日(約48時間)
「ココシリ」←映画は未見(可可西里)の大高原の中を通り抜けて行きます。途中の風景を見たら、も~素晴らしくって、感動もんでした。広大な何も無い土漠、白い山の処に、ぽつんと駅が立ってる様子は、ちょっと違うけど、「千と千尋の神隠し」の駅みたいな感じでした。

最後に「鳥葬」について・・・チベットの人々にとって最も一般的な葬儀ですが、その他にも葬儀の方法があり、伝染病で死んだ人や犯罪者は土葬に、貧しい人や幼児、高名な僧や貴族、学者は火葬に付され、職人を充分雇えない貧しい人達は、水葬を行う。水葬もそのまま死体を川に流すのではなく、体が切断されるそうです。

この前見た「天空の草原ナンサ」や「ウルガ」などでも、鳥葬のシーンが出て来ていたけれど、ただ、人間をそのまま置いて来るのかな・・・と思っていたら、死体の体を裁断し、断片化して禿鷲などの鳥類に食べさせる・・・んですね・・。他の国では同じ鳥葬でも、少々違うのかもしれませんが、、かなり衝撃でした。

宗教上は、魂の抜け出た遺体を“天へと送り届ける”ための方法として行われており、鳥に食べさせるのはその手段に過ぎない。そのため現行の鳥葬という訳語よりは天葬、空葬などと呼ぶほうが、より本来の意義に近いと考えられる。また、多くの生命を奪うことによって生きてきた人間が、せめて死後の魂が抜け出た肉体を、他の生命のために布施しようという思想もあるといわれている。 (一見怖い!!と思う鳥葬ですが、こうして、詳しく読んで見ると、とても利にかなった葬儀の方法ですし、空葬という響きはとても良いですね・・・それでもやっぱりちょっと怖いけど・・)死体の処理は、鳥葬を執り行う専門の職人が行う。 文章は、ウィキペディアより一部使わせて頂きました。
【2006/11/21 08:30】  コメント(4) | トラックバック(1) | 国籍微妙・他国
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コメント

TB&コメント有難うございます。
<グルゴン・キャップ
ワイルドなハンサムでイイ役者さんですよねー。パリでモデルもやっているんですか!知的な感じもあるので高級ブランドのイメージにピッタリかもしれませんね^^)。
大自然の美しさやチベットの文化や生活などがドキュメント風に描かれていて興味深かったですが、キャラも個性的で新旧の指導者をめぐる諍いや未亡人との恋愛などドラマ内容も面白かったですね。
<「クジラ島の少女」に少し通ずる感じ
同感です!こちらも固有の民族文化を全面に描きながら、少女と祖父の関係など身近なテーマもあって感動しました。特に少女が泣きながら舞台で踊って唄うシーンとクジラに乗るシーンは泣けました。
どちらも大自然が美しい作品ですねー。
ぶーすか  【 編集】  URL |   2006/12/04 07:57   |  TOP ▲ |


ぶーすかさん、こんにちは!
わ~^^こちらにも、コメントとTBがえし、ありがとうございました!

キャラバンは、映画館で見たかったなぁ・・と思いました・・・。
全く期待しないで、ビデオを見たのですが、内容的にも楽しめて得した気分になりました。
クジラ島も好きな映画なのです。
ぶーすかさんは、本当にたくさんの映画をご覧になられていらっしゃいますよね。今後も、どうぞ宜しくお願いします(^O^)
latifa  【 編集】  URL |   2006/12/04 09:28   |  TOP ▲ |


グルゴン・・・・10年前、パリの語学学校で知り合いました。
良かった!
彼、夢をかなえてたんだ!
mikAdo  【 編集】  URL |   2010/05/08 23:11   |  TOP ▲ |


mikAdoさん、こんにちは!
コメントありがとうございました。
> グルゴン・・・・10年前、パリの語学学校で知り合いました。
> 彼、夢をかなえてたんだ!
え~~~っ!!!
あのグルゴンさんとお友達だったんですね?^^
パリの語学院で同級生だったのかな・・・
無名時代の彼を知っていらっしゃるんですね。いいなぁ~~。
当時から、俳優になるのが夢だったんですね。
latifa  【 編集】  URL |   2010/05/09 11:23   |  TOP ▲ |


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「WATARIDORI」「キャラバン」
ぶーすかヘッドルーム・ブログ版 (2006/12/04 07:49)
●WATARIDORI★★★★★【NHKBS】「ニュー・シネマ・パラダイス」でお馴染みのジャック・ペラン監督の野生の鳥たちを撮ったドキュメント。何度見ても感動できるー!●キャラバン ★★★★【NHKBS】エリック・ヴァリ監督、製作はジャック・ベラン。ヒマラヤの山々


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