キム・ギドク「real fiction」リアルフィクション 感想
リアルフィクション 撮影時間、たったの3時間20分という、韓国映画史上最短撮影時間で撮影された映画(ちなみに、2000年4月25日の午後1時~午後4時20分)
見た感想は、やっぱり、実験的映画を作ったな、って(そのまんまじゃ(^^;))思いました。11or12のシークエンスから出来ているのですが、各話がスピーディーに進みます。飽きることは無かったです。

誰の心の中にも、いつ暴走しかねない狂気や暴力性が潜んでいるって感じを言いたかったのかな?いかにもキム・ギドク監督らしい内容でした。
<島>(←日本タイトル「魚と寝る女」の元々の韓国タイトル)で相変らず猟奇性を見せてくれたキム・キトック監督が小半日撮影で、とんとん作った映画.大学路一帯でゲリラのように作った無茶な映画.(無茶なって翻訳表現が妙に笑えるw)

(内容・あらすじ)
<私>(チュ・ジンモ)は似顔絵描き。普段の彼は多分、大人しくて不満を内に抑え込んで生きている様な感じ。そこで働いていると、嫌な事や、不満に思う事が色々あるが、激することなく、怒ることなく、淡々と絵を描いている。ある日、ビデオカメラで彼を撮影している謎の女に引き摺られて,後をついていくと、ある部屋(芝居舞台小屋)そこには、ある初めて見る暴悪な男がいた.怒りでひどく充血した彼の目で私の姿を見た.「どうしてそんなに情けなく暮すか!」と、彼が私を追窮する。その後、<私>は、自分の抑えてきた怒りや暴力を、露わにするように、次々と気にくわんヤツを・・・・。続きは、下のネタバレ部分で。

★以下、ネタバレ部分の、あらすじです★ 文字反転してください
次々と私は、恨んでいたやつ、頭に来る人を殺して行く。続きは、nkinoの記事からの翻訳です。
「私の絵を裂いてしまった女,浮気をしてからも図図しい花のように派手な私の恋人,私の絵を侮辱しながら私を利用した写真師,蛇のようにいやらしいやつ,私の恋人を奪って彼女を古いマンガ本のように作ってしまったやつ,血水が埋めた手で肉を弄くり回す私の戦友,私をあの故カラー固まりのように扱ったことは忘れたようだ.私を強姦犯で駆っておいて,私を記憶もできない刑事.今はそんな仕業が習慣になって感じがないの?どんなにこういうことがある?私はこんなに頭に来るのに,私がどうして頭に来るのか誰も解らないのね?」
「絵のように私を待っている淑やかで大人しい日常.しかし私はもう見られるようだ.その穏かな日常に絶えず墜落する衝動たちを.瞬間,狂暴な悲鳴が聞こえる.私の従順な隣り,結局彼も胸の中に荒しい蛇一匹を育てていたようだ.」
ーーまた通常通り、私は絵を描いている。さっきのは自分の中での幻想だったのか・・。
ラスト、場所代をカツアゲするチンピラのシーンで、カット!
その直後、だ~~っとエキストラさんやスタッフさんが、集まって来て、フィルムが終わるというのが、やっぱりこの映画が「実験的映画」であることを、よく感じさせられました。

以上

nkino.comより、一部文章を、使わせて頂きましたm(_ _)m
こちらで、Real Fictionの映画内のシーンの、大きめの写真幾つか見れます。

リアル・フィクション Real Fiction 実際状況(2000年)
실제상황
チュ・ジンモ(若かった~! MUSA、happy end他)
キム・ジナ、ソン・ミンソク

あちこち探したのだけれど、シナリオが発見出来なかったので、韓国版の日本語字幕無しで見たので、解らないセリフも結構今回は一杯あって、だから、日本語字幕と一緒に今度見たいです。
 これで、鰐からTIME(絶対の愛)までの、全ての、キム・ギドク作品を見ることが出来ました。
【2007/01/12 11:04】  コメント(12) | トラックバック(7) | キム・ギドク監督作品
TOP ▲HOME
 
<<映画「blue」感想 魚喃キリコ | ホーム | 「殴者」キャプチャーと「氷壁」感想 >>
コメント

こんにちは☆

全制覇おめでとうございます!!

うらやましぃ~。
なかなかギドク監督作品ってレンタルビデオ屋に置いてないんですよね。
私は5作品くらいしか観てない・・・。

それにしてもlatifaさんて韓国語分かるんですね!!
凄いな~。
マイコ  【 編集】  URL |   2007/01/12 13:02   |  TOP ▲ |


マイコさん、こんにちは!
いやいや、そんな全制覇だなんて・・・。
そうなんですよ、なかなか見れないので、とても苦労しました。
でも、3月くらいに、東京で、殆ど全部なのかな・・・?1作位抜かしてかもしれませんが、上映するらしいので、きっとそのうちレンタルにも並ぶはずです!

いやいや、ちょっとだけしか解らないんですよ、3才児並み程度しか!!
latifa  【 編集】  URL |   2007/01/12 18:59   |  TOP ▲ |


こんにちは、latifaさん。
latifaさんって、スゴイ☆韓国語がそんなに分かるなんて・・。

私は、マンダラで見ました。夕べ、ここに来て、latifaさんがこの作品をUPしているか、五十音順で探し、見つからなかったのですが、これ、あったのですね・・・うかつでした☆
ないと思って、あきらめて、『フラガール』なんてTBしてしまいました・・。(何か、お話したくて☆)

ではでは、これからもどうぞ、よろしくお願いします~♪
とらねこ  【 編集】  URL |   2007/03/25 16:39   |  TOP ▲ |


とらねこさん、こんにちは!
ちょっと待って下さい!とらねこさん!解るだなんて、、、2歳児並みにしか解りません 大汗)
とらねこさん、マンダラに行かれて色々見ていらっしゃって羨ましいなー。GWにもまたやるみたいなので、一度劇場で見たいものです!

こちらの記事、検索して下さっていたのですね^^ お手間かけて下さっていて、ありがとうございました!解りにくかったかもしれないです。ごめんなさい。

いえいえ、フラガールのお話出来て、とっても楽しく・嬉しかったです☆
これからも、よろしくお願いします(^O^)
latifa  【 編集】  URL |   2007/03/26 11:17   |  TOP ▲ |


こんばんわ、latifaさん。
わたしも「リアルフィクション」観ました。
主人公がどんどん復讐していく様はだんだん快感にすら感じました。
脈絡のなさの部分は確かに「実験的」ですね。
ご紹介いただいた作品探してみます。
YMOZE-Y  【 編集】  URL |   2007/06/10 23:32   |  TOP ▲ |


YMOZE-Yさん、こんにちは!
続々、ご覧になられていらっしゃいますねー。いいなぁ~。
短時間に、バンバン復讐をしていく様子は、テンポ良かったですね。

春夏秋冬は、内容は深すぎるんだか、無いんだか、よく解らない処もありますが、映像という点では、すばらしいですよ♪
latifa  【 編集】  URL |   2007/06/11 11:32   |  TOP ▲ |


こんばんは、コメント・TBありがとうございました。
主人公が次々とターゲットを仕留めていく展開は、後に『サマリア』での父親の行動に引き継がれているように思いました。全体的にギドクらしさはあまり感じられなかったものの、ユニークな映画でしたね。
私の持っている本によると、韓国での公開時は10人しか客が入らなくて、ようやく4回目で満席になったと思いきや、アニメの試写目当ての観客だったそうで、ショックをうけたチュ・ジンモが会場から逃げ出してしまったとのことです(既にご存じだったらごめんなさい)。
狗山椀太郎  【 編集】  URL |   2007/06/12 21:52   |  TOP ▲ |


椀太郎さん、こんにちは!
こちらこそ、ありがとうございました^^
ところで、そのお話は初めて聞きました。そんな悲惨な時代もあったんですね・・・。チュ・ジンモは舞台挨拶か何かで会場に来ていたのかな・・・。
面白いお話、教えて下さって、ありがとうございました(^O^)

そうだー、たしかにサマリアの父の行動と似てますね!ギドク監督の作品って、ちょこちょこ似てる部分を発見するという楽しみもありますよね♪
latifa  【 編集】  URL |   2007/06/13 12:44   |  TOP ▲ |


私、これ、あんまり相性良くなかったです・・・まあ、楽しめたんですけど・・・今までのキムギドク作品の中では・・・

ビデオ撮ってる女の人の存在が都合良く勝手に現れたり消えたりしなければ楽しめたかな・・・
牧場主  【 編集】  URL |   2008/08/05 17:31   |  TOP ▲ |


これ、いまいちでしたよね~(と、言いつつ今だちゃんと日本語字幕版を見てない自分・・)

ところで、具合悪い最中に、サクリファイスとか、タイム屋文庫など読みました!サクリファイスは凄~く良くて4.5~5つ☆でした。半分くらい感想書いたままになってますが、近くアップします。

でも、タイム屋は悪くは無いんだけれど、どうもパンチに欠けるというか、普通に面白かったんだけど、特に凄い何かを感じるってことは無かったでした。
latifa  【 編集】  URL |   2008/08/05 18:08   |  TOP ▲ |


サクリファイス、読まれたとのこと、わぁ、楽しみです!
久し振りですよね~、同じ本で共感するの。

私は最近は曽野綾子「二月三十日」、黒川博之「蜘蛛の糸」、林真理子「RURIKO」、是枝裕和「歩いても歩いても」「豚のPちゃんと32人の小学生」などを読みました。
最後のは良かったけど、あとは・・・うーん・・・相性が・・・特に良かったとは言い難いです・・・
牧場主  【 編集】  URL |   2008/08/06 22:04   |  TOP ▲ |


牧場主さん、さっきアップしました。
いやあ~ほんと、すごく良かったです。最近読んだ中では、一番良かったかも!

で、、、またまた一杯読んでいらっしゃいますね。どれも読んだことがないです。RURIKOだけは、ちょっと読みました。林真理子さんって、文章上手なのかもしれれないんだけど(続きを読みたくなるような文を書く力があるというか)、でも、な~んか、あんまり好きじゃないのですよ。あまりに人生の凄い多い部分を、秀麗にこだわってる感じというか・・
latifa  【 編集】  URL |   2008/08/07 17:24   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/338-e7fbfc38

#49.リアル・フィクション
レザボアCATs (2007/04/11 11:16)
キム・ギドク監督'00年。なんとまあ・・・荒々しい作品。撮影時間、たったの3時間20分。日数にして一日で撮り上げたというものだった。


真・映画日記『リアル・フィクション』
           (2007/05/21 19:32)
3月9日(金)仕事は午後6時半に終業。さあ、ここからが大変だ。御成門駅から三田線に乗り日比谷へ。そこから千代田線に乗り換えて乃木坂に。「国立新美術館」で「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005」を見に行く。まず、この日初めて来た「国立新美術館」だが、乃


『リアル・フィクション』(’00 韓国)〔by 『絶対の愛』公開記念 スーパー・ギドク・ワールド〕
よんふぁ広場2~HONDOのつぶやき~ (2007/06/08 02:47)
そしていよいよキム・ギドクカルテットのトリは、この作品。  総監督・脚本:キム・ギドク  出演:チュ・ジンモ  キム・ジナ  ソン・ミンソク  キム・ギヨン 公園で人の似顔絵を描いて商売をする“私”(チュ・ジンモ)は、絵が似ていないと客からやたらと文句は言


「リアルフィクション」はちょい残念
ダイナマイト航海日誌 (2007/06/10 23:39)
怒涛のキム・ギドクを観ようシリーズ。ラストは「リアル・フィクション」をみました。内容はたいしたことなかったです(バッサリ)主人公の行動を見ていて段々すっきりした気持ちになったのはストレス解消になっ


リアル・フィクション:邪悪な催眠術
犬儒学派的牧歌 (2007/06/12 18:44)
★原題:実際状況(〓〓〓〓) ★監督:キム・ギドク(2000年 韓国作品) 大阪第七藝術劇場にて。 ...


リアル・フィクション
☆彡映画鑑賞日記☆彡 (2008/05/26 20:37)
 ●キム・ギドク監督作品レビュー● ・5作目「魚と寝る女」 ・6作目「コースト・ガード」 ・8作目「悪い男」 ・11作目「サマリア」  コチラの「リアル・フィクション」は、キム・ギトク監督の4作目となるヴァイオレンス・サスペンスです。ちょっとずつでも観ていき...


『リアル・フィクション』
たーくん\'sシネマカフェ (2008/05/28 20:26)
昨日から引き続き、キム・ギドク監督作品の日本初公開の「リアル・フィクション」をモーニング鑑賞(朝1回のみでした。)監督・脚本:キム・ギドク出演:チュ・ジンモ、キム・ジナ、イ・ジェラク上映時間:84分-Story-公園で肖像画を描いて暮らす彼は絵にケチをつける客...


| ホームTOP ▲ |