「我らの歪んだ英雄」感想・キャプチャー写真
去年の11月号位の「キネマ旬報」に「韓国人が選んだ韓国映画のベストテン」が載っていた。1位が「我らのゆがんだ英雄」、2位が「風の丘を越えて 西便制」以前書いた感想で、その1位の作品知らなかったので、見てみました。(ちなみにベスト10に入っていた作品の殆どが、やや古い作品で、ここ何年かの韓流ブーム?的な映画は入ってなかった
 さて、我らの歪んだ英雄(僕たちの歪んだ英雄)の感想は、どうだったか?というと、面白かった!
何かね、NHKで深夜やっているアーカイブス(昔放映された良質だったり、評判の良かったドラマを放送してる)を見た感じに近いかな。
どんなに面白かったか?と言うと、普段滅多に映画を見ない家の小学生の子供までもが、つい引き込まれて見ちゃった位です。

1959年の韓国の田舎の小学校5年生のあるクラスの人間関係の縮図?をじっくり描いており、小学生のクラスの中を、大人の世界、および、社会・政治風刺している。老若男女誰が見ても、どこの国の人が見ても、解りやすく、引き込まれて見てしまう内容。
この映画、実際の1959年の韓国の政治とオーバーラップするように描いているものの、そういう背景を知らなくても充分楽しめる内容になっている!ちなみに、当時の韓国は、李承晩政権時代。詳しいことは、ウィキペディアさんで。こちら

出演者の子役の子の人選・演技が上手。ソウルから来た賢い主人公の男の子は、色白で目が大きく可愛い利発そうな顔立ち
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それに対して、級長を演じるホン・ギョンイン、いかにも悪そうな目つきといい風貌がはまっていた。
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実はこのホン・ギョンインさん、大人になってからの映画やドラマで見たことがあったのだけれど(「大望」でチャン・ヒョクの友人役をやってたのが、初見だっただろうか・・?)、少年時代の役は初めて見た。しかも、今まで見て来た大人のホンギョンインさんとはイメージが違った役で、ビックリ!でも、この役が一番華がある良い役だったんじゃないかな。でも、大望でも、脇役なのに(そしてハンサムって訳でもないのに)、シッカリと彼の事頭にインプットされてた位だから、演技が上手いんだろうなと思う。ユン・ゲサンとだいたい同じ頃、軍隊に行って最近除隊してきたんだっけな。

このソクテ、小学生に見えない。映画中の設定では、彼は15歳ということになっているそう。これは、かつて見た韓国映画やドラマの中に、こういう、ちょっと年上の子が、自分より年少のクラスに通うという設定を何度か見て来たので、昔は、よくある事だったのかも・・・。

5年の時の担任教師がシング(8月のクリスマスや、ミスキム、サンドゥ、ミサなど多数出演のおじさん)節穴だったのか、それとも薄々orちゃんと知っていたものの、そのまま、お任せ状態だったのか・・・。

なんか、こういうのって、今もあるなーって思う。小学校のクラスでも、一部の権力を握ってる子達が、先生からもすごい信頼され、目をかけられていて。でも、その子らは、裏ではイジメとかしてたり・・・、独裁者運営(何でも彼らの思うまんまに、レクレーションやら、クラスの中の事を決めちゃう)ことに、不満を持っているクラスメートもいるんだけど、刃向かうと、とんでもないとばっちり受けるし、渋々従っている・・・みたいなね。

(あらすじ・内容)
ソウルに住むビョンテのもとに、小学校時代の恩師が亡くなったという連絡が入る。葬儀のために小学生時代を過ごしたカンウォンドの田舎町へ向かうビョンテは、父親の転勤でソウルからこの町へ来た時のことを回想する。
・・・小学生のビョンテ(コ・ジョンイル)が転校してきたクラスには、ソクテ(ホン・ギョンイン)という級長が独裁者の様に仕切っていた。影では酷いことをしながらも、表面的には優秀でリーダーシップに富む生徒ということで、担任(シング)や、他の教師にも信頼が厚い。
クラスの生徒達は、誰もソクテに刃向かうこともなく、嫌な事があってもそれに従って毎日を送っていた。
ビョンテは、頭も良く勉強も出来て喧嘩だってそこそこ強いし、負けん気も強い。だから、その理不尽なクラス内の図式を崩そうと、ソクテや、その子分、そのクラスの体質に反抗・反発する。

しかし、ことごとく、ビョンテのもくろみは、無惨に崩れてしまう。
ある日、汽車の根性勝負?を、覗き見たビョンテは、ソクテの肝っ玉の据わった処を見て、ビックリ・・・こいつにはかなわない・・・と思ったかどうかは知らないけど・・・。どこか、反発しながらも、ソクテのカリスマ性に少々魅力を感じていたような雰囲気も・・・。
やがて、ビョンテは諦め、ソクテに服従することになり、ソクテの2番手の位置となった。
その後6年生になり、ソウルから新任のキム教師(チェ・ミンシク)がやってくる。
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まだ若かったナ
★以下、ネタバレ★文字反転して下さい
新任のキム教師は、ソクテの本性を見破り、生徒全員の前で、お尻叩きをし、すっかりソクテは墜ちた英雄。そして、クラスメート一人づつに、ソクテについて思っていた不満などを言わせる。いったん独裁者であるソクテの権威が失墜するやいなや、それまで彼に服従していた生徒みんなが、手の平を返したように、ものすごい意気揚々と、暴露発言をし出す。しかし、ビョンテだけが「分からない」と言う。クラスメートが「一番君が知ってるはず(言いたいこと)があるはずだ!」と言うのだけれど、ピョンテは、ここぞとばかりに、態度を変えたクラスメート達と同調するようなことはしなかった。そして、転校当時、少数派であるビョンテに唯一笑顔を向けて近づいて来た、少し頭の軽い少年が、「みんなも悪い!」と叫ぶ。(すっごく良いシーンだと感動しちゃいましたよ)
そうだよ、独裁者だけが悪いんじゃなくて、それを黙って黙認している回りの者達も悪いんだよ・・・・。これって、イジメ問題と根っこの部分が同じですよね・・・。
その後、ソクテは、2度と姿を現さず、ソウルに住む母の処に行ったらしい・・・。そして現在に戻る。お葬式の場で、ソクテのその後の消息について語るクラスメート達。土地成金でお金持ちになった者、タクシー運転手になった者、国会議員に立候補するまでになったキム先生・・・、そして、ソクテは遂に姿を現すことはなかった。立派な葬儀花だけが2つ届いただけでした。end 
以上

われらの歪んだ英雄 (1992年映画) 우리들의 일그러진 영웅 Our Twisted Hero
監督 パク・ジョンウォン (韓国映画アカデミー:韓国の国立映画学校)の第一期生として主席で卒業したらしい。彼の第2作目)
脚本 パク・ジョンウォン / チャン・ヒョンス  原作 イ・ムニョル
出演 コ・ジョンイル / ホン・ギョンイン / チェ・ミンシク /シング

ホン・ギョンインの経歴 受賞 : KBS 延期対象新人演技賞(1995), 椿事映画祭主演男優賞(1995), 第28回百想芸術大償特別賞(1992), 第13回青竜映画賞特別賞(1992) 経歴 : 映画: ハッピーエロクリスマス(2003), 男生まれる(2002), 逹磨は遊ぼう(2001), 最高(1998), いざり花(1997), ピアノマン(1996), 美しい青年チョン・テイル(1995), TV: 大望(2002), 悪い友達(2000), ボス(1999), 男3人女3人(1996), 砂時計(1995)
【2007/01/01 10:55】  コメント(0) | トラックバック(0) | 韓国映画
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