「まぼろし」フランソワ・オゾン 感想
シャーロット・ランプリングが、この時、既に55才くらいなのに、綺麗!スタイルの良さ、脚線美、お洋服の着こなしといい、素晴らしい!水着や裸も、OKな50代後半って、それだけでブラボー!!!あんなノースリーブの黒や赤いワンピースとか、似合っちゃうなんて。あ~、ほんと、羨ましい!!彼女の微笑が上品で優しげで、こんな美人で知性もある奥さん、しかも夫一途愛してくれるだなんて、この太った旦那が幸せモン過ぎるわ!!
シャーロットランプリングさん、ちなみに生まれは1945年。リリアーナ・カバーニ監督の「愛の嵐」(1973年)の印象が強いけど、あれから、30年経っても、こうやって、スクリーンの主役として輝けているなんて、ほんとすごいっすね。特に好みのタイプの女性って訳じゃないんだけれども、いや~ほんとびっくり。
で、その太った旦那を演じるのが、ブルーノ・クレメルって人なんですが、なんと、この人、まだ少女の頃のバネッサ・パラディと、「白い婚礼」という、女子高生(もしかして中学生だったかな、すごい昔に見たので忘れましたわ)のお相手の中年男性役をやってた人だったんですね。あの頃のバネッサパラディは、波瀾万丈な恋愛+不幸の影を感じさせられる子だったのに、予想に反して、ジョニーデップの奥さんとなり、幸せに暮らしているようだw。

で、ダンディ風な男性、ヴァンサン・シロ役の男優さんは、ジャック・ノロさんっていうらしいんですが、1943年生まれ。ということで、56才と58才の2人が、大胆なシーンがあるんですが、いや~ほんとフランス人は、すごいな、ってフランス映画を見る度に結構思うんですよ。
これが日本映画だったら・・・普通に見れたかな・・・?無理だったかもしれん。60才近い男女の、生々しいシーン有りの恋愛映画でも、普通に見れてしまうというのが、フランス映画マジック?!。(フランス人は、年とっても恋愛引退しないのが羨ましいような。日本だと40代だと、既にご隠居気分になっちゃってる人もいるような・・・私もその一人だけど(^^;))
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とにかく、予想外に面白く見れましたよ。後半は、かなり引き込まれて見てしまいました。旦那の母(姑)とのやりとり部分は、すごい迫力だった!ズバッと言い放つセリフの鋭さ。それまで、穏やかで微笑みの人~みたいだったマリーが、ここのシーンで見せる睨みの効いた怖い表情。
 先日見た「ぼくを葬る」でも出て来てましたが、「子供を残せないこと」ということに、オゾン監督は、少し何か思う処があるんだろうな~って思いました・・・。

dvdレンタルで見たので、特典映像がついていました。オゾン監督の若い頃の実体験を元に作られた映画だったのですね。バカンス地で、50代くらいの夫婦の片方がいなくなって・・・という事を身近に見聞きして、これを作るに至ったそうな。

あまり関係無いのだけれど、先日小川洋子さんの「凍りついた香水」という小説を読んだ処だったんですよ。ある日突然、良い感じで関係が上手く言ってるとばっかり思っていたパートナーが自殺するんです。全く女性の方は、彼が自殺する理由が解らずビックリして、死んだことをなかなか受け入れられないんですね。で、彼亡き後に、自分が知らなかった彼の一面を色々知ることになる・・・って内容で、ちょっとだけ、この「まぼろし」とかぶる部分があったんです。こちらは、25年連れ添った夫婦ってことで、ちょっと違いますが・・・。上手く行ってるとばかり思っていた、ずっと毎日一緒にいた相手のこと、実は自分、良く知らないでいたんだ・・・っていうのは、かなりショックかもしれない・・・って想像がつきます・・・。

最後に、ちょっとミーハーな事を・・。彼女の学校の生徒で、一人かなり男前の男がいて、ちょっとしか写らないんだけど、これ、絶対監督の好みのタイプなんでは?なんて思っちゃいましたよw 黒髪でちょっとクリクリっとした髪の青年。その青年と目が合って、先生マリーは、急に本を読むのを辞め、授業を10分繰り上げてしまうというシーンで出て来ます。

まぼろし Sous Le Sable 原題「砂の下」
2001年 監督脚本 フランソワ・オゾン
キャスト ブルーノ・クレメル、シャーロット・ランプリング

(あらすじ・内容)
仲の良い50歳代の夫婦がフランス南西部にヴァカンスにやってきた。しかし妻のマリー(シャーロット・ランプリングマリー)が浜辺で昼寝している間に、夫は突然消えてしまう。そして二度と戻ってこなかった。現実を浮け入られないマリーは、パリに戻ってからも、夫の幻覚(まぼろし)を自分で作り出しながら暮らしていく。
【2007/01/25 17:24】  コメント(8) | トラックバック(3) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

こちらにも・・・。
「まぼろし」かなり気に入られたご様子ね!
「まぼろし」「ぼくを葬る」と続いて、三部作最後はどうなるのか興味は尽きませんね~。
「まぼろし」も最後は海の音で終わってましたっけ?
「まぼろし」を鑑賞したころはブログもやっていなかったので、なんだか記憶が曖昧だわ(汗)
感想を書くということは記憶に残すという上でも有意義な作業なんですよね。
それにしてもフランス映画のラブシーンはすごいし、女優さんの年相応の美しさも特筆すべきものがありますよね~。
ハリウッドと全然違うわ!
ミチ  【 編集】  URL |   2007/01/25 20:44   |  TOP ▲ |


こんにちはーTBさせて下さい。この作品、監督の実体験が元だったんですかー!ランプリングが演じる女性がとても切なくて泣けました。今までに観たオゾンの作品では一番好きです。「愛の嵐」はすごーく昔に1度観たきりなので、また観たいのですがなかなかテレビ放送しません。内容が内容だけにテレビは難しいのかなぁ…。
ぶーすか  【 編集】  URL |   2007/01/25 21:45   |  TOP ▲ |


latifaさん、ご覧になったのですね♪
TBさせてくださいませ~
そうなんですよね。シャーロットは私も特に好きなお顔って訳ではないのですが、あの冷たい表情の下にどんな感情がうごめいているのかなって、ついつい引き込まれてしまう…みたいな引力を感じちゃうんですよね。
latifaさんも書いていらっしゃる様に
監督自身をずいぶん反映させていますよね!
「ぼくを葬る」もそう強く思いましたが、今作もあちこちにそう感じる所が有りますよね。
で、「重さが違う」みたいなベッドでの会話がありましたよね。
はたと自分を振り返っちゃいました(笑)
ホントにオゾン監督の鋭さには脱帽でした♪
fizz♪  【 編集】  URL |   2007/01/25 23:53   |  TOP ▲ |


ミチさん~こちらにも、すいません!どうもありがとうございます^^

>「三部作最後はどうなるのか興味は尽きませんね~。
 ラストは子供を亡くす話しだとか、、なんか、一番辛い内容の気がして・・・。

そうです。「まぼろし」も最後は海の音で終わってました。ミチさん、記憶力良いですねー。かなり海が好きなのか、3部作は海がらみで・・って思ってるのか、単なる偶然なのか・・・。

>感想を書くということは記憶に残すという上でも有意義な作業なんですよね。
 そうなんです!!私は、ものすごい忘れっぽい性分なので、こうやって残しておく作業は結構良いことだわ、って思っています。ブログ開始した時に見た映画とか、すでに忘れていたりして、でも自分の記事読むと、蘇って来て思い出せたりするし・・・
latifa  【 編集】  URL |   2007/01/26 08:42   |  TOP ▲ |


ぶーすかさん、こんにちは!
BS2で放映していたんですね~。くぅ~~!やられた!!放映していた時は、興味があまり無くて、見逃しちゃってました。

ぶーすかさんは、評価高いですね♪
今までに観たオゾンの作品では一番好お好きとか。私は、まだこれで2つめなので、今度他も見てみますね!
「愛の嵐」は、さすがにTVで放映は難しいかもしれませんね・・・。私なんて、殆ど忘れちゃいました!深夜にやってくれたらいいんだけど・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2007/01/26 08:44   |  TOP ▲ |


fizzさん、こんにちは!
そもそも、このまぼろしを見てみようかな?って思うに至ったのが、fizzさんちの記事を読んで興味を持ったからなんですよ^^ 「ぼくを葬る」の処で、3部作だった・・・って言うのを読んで、fizzさんとお話したのが、きっかけでした☆お陰様で、楽しむことが出来ましたよ^^今後も色々教えて下さいね♪

>で、「重さが違う」
出て来ましたねー!深いですね~。そのセリフ、たしか2回言うシーンが出て来ましたよね。でも、私は、なんだか、お相手のオジサマがちょっと気の毒になっちゃったりもしましたw
latifa  【 編集】  URL |   2007/01/26 08:51   |  TOP ▲ |


latifaさん チャオチャオ~☆☆
シャーロット・ランプリングって素敵ですよね~~♪♪ >重さが違うっていうセリフ・・・アハハ~オジサマが気の毒ってlatifaさん優しい~♪♪ でもこのセリフって彼女が言うからカッコイイんだよね♪♪
私ね、「愛の嵐」のポスターとか強烈に覚えているよ~~☆☆ 確か「ベニスに死す」のダーク・ボガードとの共演でしたよね? フランソワ・オゾンの作品は「8人の女たち」も観ました☆ オゾン監督って結構いい男なんですよね☆☆ 自らゲイだって公言しちゃっているし(笑) ところで、「マリーアントワネット」観ちゃった~~♪♪ 小物、お菓子、ドレス等がポップで可愛かった~~☆ 内容は・・・内容は~尻切れトンボ状態(爆) でも私は、腹が立つという事もなく、それなりに楽しめました☆☆
私も「ベルバラ」世代ですので(笑)「ベルバラ」の中のアントワネット様やフェルゼン伯爵とは違う~~ だってフェルゼン伯爵なんて映画では、ただの女ったらしみたいなんだもの~~
映画の帰り、本屋さんで何気に手にとった本を開くとなんと「マリーアントワネット」の肖像画のページで「ギョッ!!」(本のタイトルは全然違うの)もう一冊違う本を手に取ってまた開くとまた「マリーアントワネット」の事を書いた内容ページで「ギョギョ!!」 「これは読めって事ね」と思い購入してきました☆☆
そうそう、latifaさん ガエル君の映画で「キング 罪の王」って面白そうだな~観たいな~と思ってます♪♪ 
レナ  【 編集】  URL |   2007/01/29 11:18   |  TOP ▲ |


レナさん~こんばんは!
>「愛の嵐」のポスター
うん、うん!!あれは、何とも言えずインパクトがあった! レナさん、密かにお好きな予感・・・。ダークボガードなんて出てたんでしたっけ?!見たのが20年前くらいなので、殆ど覚えてなくて・・・。ポスターになったシーンとか、からみのシーン(←オイ!)だけは覚えてるのだけれど(^^;)

シャーロット・ランプリング、その後も色々な映画に出てたみたいなのですが、主役での出演作は、私は、本当に久し振りに見たのです。それで、今もあの年であんなに堂々としているのを見て、ただただ尊敬!拍手!でした☆レナさんもカッコイイな~って思っていたんですね♪同じで嬉しいナ
「8人の女たち」は、この前BS2でやっていて、どうしようかなぁ~ってさんざん悩んで、見なかったんです。勿体ないことしちゃったー。今だったら絶対録画して見たのに! 次回は必ず見ます!

>マリーアントワネット
私も先週見に行くはずだったのです!でも急用が入って行けず、両親だけ先に見て来たんです。そうしたら、母は今まで見た映画の中でも、3本の指に入るくだらなさ!って怒っていたんですが、父はベルサイユ宮殿とか豪華な衣装、お菓子、楽しい音楽で、楽しめた!って2つに意見が分かれてまして(^^;) レナさんは、父と同じ感じかな?今、行くか、どうしようか、悩み中です。

ところで、丁度今日、「シャイン」見たところだったんです!
良かったですよ~!!良い映画教えて下さって、ありがとう!後日記事をアップしようと思っていますが、ちょっと先に^^
オーストラリア映画だなんて、ちょっとビックリでした。どことなくイギリス風だったのに。で、出演者の人が、若い時代の人が凄く上手くて。で、中年以降の人が、パイレーツオブカリビアンのバルボッサの人だったなんて!!もうビックリ!!

それと、トロイも今1時間見た処で、明日続きを見ようと思ってるんですが、実際見たら、凄いお金がかかってるみたいで、豪華な出演者に、壮大な迫力ある映像で、圧倒されましたよ! オーランドブルームとバナさん兄弟~@@ ハンサム過ぎるー!!最初の登場シーンで、くらっとなりそうに(^^;) ブラピは、カッコイイんだけど、私、彼のえら?というか、頬骨が横に張り出している輪郭が好きじゃないんですよ。ついてるパーツは良いのだけれど・・・横顔や斜め45度は男前だな~って思うんだけど、正面顔が、えら・・って思っちゃって。で、そのブラピですが、鉄の帽子みたいのを戦う時にかぶってる時は、すごくカッコイイです。エラがかくれるし(何度もしつこくてスイマセン)
ただねぇ、オーランドブルーム演じる弟王子が、ダメじゃん!!とか思っちゃって・・。 そもそもの戦いのきっかけが、お前が悪い!!弱いくせに(暴言?)、兄や父、その他大勢の一般庶民に迷惑かけて~!とか思っちゃって。でも、思ったより楽しんで見れてます!内容はさておき、出演者の人を見るだけでも充分楽しめるっていうか。 ちょっと惜しいのは、オーランドブルームと間違わない様にって事でなのかな~?バナさんが頬アゴつながったヒゲ有りなんですよね。あってもカッコイイけど、ない方が、もっとカッコイイから、残念。でも、オーランドブルームもどえらくハンサムだわ!!(役は良くなかったけど)トロイは記事アップしないような予感がしたので、長文になっちゃった。しかもミーハーまるだし・・・(*_*)

>「キング 罪の王」
私もチェックは入れてます♪悪役だとか(*^m^*)悪いカッコイイ人見るの大好きなんです。でも、写真で見た限りは、坊主なんですよねぇ・・・。あんまりガエル君の坊主姿って、素敵じゃない気がするので、レンタルで見る予定です。←オイ!
latifa  【 編集】  URL |   2007/01/29 18:54   |  TOP ▲ |


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