グロいシーンや悲惨なシーン等は一切無くて、むしろユーモアある部分も描かれているのだけれど、それにしたって、世界のどこかにこういう状態の人達の日常があるというのが、平和ボケしている私なんかが見ると、衝撃というか・・・。イラン・イラク戦争時のクルド人の悲惨な体験を元にしたそうです。
信じられないことだけど、「生徒はいないかい?」と、黒板しょったおじさん先生達が、生徒探して旅をしているという設定。過疎の町で先生が来て欲しいけど、誰も来ないという設定の映画は、幾つか見たことがあったけれど、逆パターンは初めて。 勉強ったって、基礎中の基礎、生きて行くのに最低限必要だと思われる、読み書きと、かけ算とか、そんな事なのだけど、この場にいる人達にとっては、そんな事よりも生きていくので精一杯・・・。 あと、ガーンと来たのは、この主人公の先生には小さな子供がいるのだけれど、村には医者がいないんだそうです。だから子供が病気になると、遠い所まで子供おぶさって行かなくちゃいけない。 自分が子供達にに勉強を教えて、その子供の内の誰かが将来、村で医者になってくれれば・・・って言うシーンでした・・・・。お父さんの映画「キシュ島の物語」では、デカイドアをしょって歩くシーンがあって、この映画での、黒板しょって歩いてるシーンと、どこか似た印象がありました☆ (あらすじ・内容) イランとイラクの国境近くの険しい山あいの道。教師は大きい黒板を背負いながら職を探し、子供たちは生きるために密輸物資を運ぶ。そしてクルド人の老人の一団は、病の仲間をかつぎながら故郷イラクを目指す。 サミラ・マフマルバフ(1980年生まれ)監督作品には以下のものがあります。 ●セプテンバー11 監督 2002年 情報及び感想文 ●ブラックボード/背負う人 監督 1999年 ●りんご 監督 1998年(未見です) ちなみに父は、偉大なイランの映画家「モフセン・マフマルバフ」(1957年生まれ)見たことあるのは以下の3つ ★カンダハール 監督・脚本 2001年 時々はっとするようなショットが印象的。下のキシュ島もですが、構図とかがセンスあるというか。義足がふってくるシーンはシュールだった。 ★キシュ島の物語(1999/イラン)情報及び感想文 ★サイレンス 1998年(仏・イラン・タジキスタン合作) 鮮やかな民族衣装の少女達や、ちょっと色っぽさを感じるアップのシーン等が印象的な映画でした。 サイクリスト、パンと植木鉢、ギャベは、前から見たいと思って探しているのだけれど、レンタルショップにも、TSUTAYAディスカスとかでも、全く在庫が無くて未だに見れていません。 |
こちらにも・・・。
この作品地元ミニシアターで見ましたよ! 当時の私はミニシアター系にも目が行き始めたころで、友人に誘われて行ったのですが、中近東系の作品が初めてでとても新鮮に感じました。 黒板を背負って歩く団体の画は印象に残っています。 途中で結婚式をさせるシーンがありましたよね。ただただ異文化と異世界に感心しきりでした。 学校に行くこともできずただ生きるのが精一杯の子供もいるというのに、片やわが国の子供ははいじめや登校拒否や自殺など先進国特有の症状がでているのも皮肉なものです(泣) ミチさん、こちらにも、ありがとうございます(^O^)
この映画、ミチさんは、劇場でご覧になられたんですねー! 私も初めて中東系(私の場合、イラン映画でした)の映画を見た時は、内容さておき、風景とか出演者の人達の風貌とか、色々なものが、とても珍しく新鮮に映りました。 そうそう!結婚するか?しないか?良いか?ってそれを双方に聞いてOKとるだけで決めちゃってる処は、びっくり。笑っていいのか困っちゃいました。 >学校に行くこともできずただ生きるのが精一杯の子供もいるというのに、片やわが国の子供ははいじめや登校拒否や自殺など先進国特有の症状がでているのも皮肉なものです(泣) ここ、本当にその通りですね。溜息が出ちゃいます・・・・。どっちが子供にとって幸せなのでしょうか・・・。この映画で一人の男の子が崖から落ちて足を怪我しちゃうんですよ(覚えてるかな、ミチさん)ところが、友達が彼を背負ってあげるんだけれど、それが当然のような感じなんですね。日本だったら、どうだったでしょうか・・・アイツ迷惑なヤツだよな、ウゼーよ、置いてこうよ、とかって流れになる可能性も・・・(x_x) |
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