レンタル開始になったので映画を見てみました。実は小説が、私には、いまひとつ・・な感じもあったので(みちこのオチの部分が共感出来ない)映画も当然期待はせず、どんな感じに実写になったのか?と、大沢たかおのアムール見たさの為に見たのです。そして、やっぱり、この映画での大沢君の演技は力が入ってましたなー。ぴったりだったし、がんばっていたのが伝わって来ました。
小説でも映画でも、うっ・・(T_T)と思った部分は同じでした。ちゃんと映画でもそのポイントはしっかり上手く描かれていました。出征時地下鉄で会話するシーン、満州での父の勇敢な姿など。
この「地下鉄(メトロ)に乗って」で、一番良いな、って部分は、大嫌いであんなヤツって思っていた父なのだけれど、過去の父をタイムスリップして見てみると、そんなに悪いヤツじゃないんだ・・・って処が段々解って来て、最後には主人公の父への気持ちが変わるっていう部分なんです。 ただね、それ以外の部分が、どうも・・・。 もう一つの重要な軸である、愛人みちことの部分が、私はあまり好きではなくて。なんかなぁ、小説読んだ時も思ったのだけれど、奥さんが気の毒だし、みちこも気の毒。 息子の存在もやたら希薄・・・。 ![]() (地下鉄(メトロ)に乗って 原作と映画の違い) 恐ろしいことに、小説は半年前に読んだばかりなのに、結構忘れています 汗)思い出せる部分だけですが、書き留めておきます。 まず、原作では兄が地下鉄で自殺しているのですが、映画では路上で事故に遭って死んじゃってる処です。 これは監督さんのインタビューに以下の様に説明されていました。 「原作では、地下鉄=懐かしくも忌わしい場所、として描かれていますが、映画化の際にその部分の解釈は変えました。僕自身が少年が自殺するシーンは撮りたくなかったということもあるし、兄が死んだのは地下鉄という新しい時代の象徴、“夢の砦”に向かっていく途中で事故に遭ったのだという設定にしたんです」 実は私も、自殺するという設定が好きというわけではなかったので、変更しても悪くはなかったかと思います。 ちょっと残念だったのが、お父さん(大沢たかお)の、お使い奉公?みたいな事をして働いていた幼少時代の描写が無かった処でした。地下鉄で出征の際に会うシーンで、大沢君の口から、いかに地下鉄への思いが小さい頃からあったか?ということは話されましたが、私が小説でジーンと来たのが、そのお父さんの幼少時代の地下鉄への思いと、苦しい暮らしぶり処だったので、ちょっと見たかったです。 あと、みちこが憧れていた、モボモガの時代?の処も無かったな。それと、映画の砂糖の闇取引の部分は、本来はカメラの取引で大成功して、その時の儲け金を元手にして、以後、父が事業へと大成功していくのです。小説版では真次も協力(手伝った)ことによって取引に成功した のですが、映画版では真次は、父達の策略行動を、唖然として見ていた立場でした。 そして、小説版では、おときと、真次が、確かキスするシーンがあったような。おときを演じた常盤さん、凄くはまり役でした。 映画版は3つ☆というところかな。小説版でも感じた部分「みちこと2人でタイムスリップしちゃう部分や、色々な時代に、勝手に遡れてしまう部分」などが、都合良く感じちゃったのでした。 以前書いてた小説版の感想など⇒「地下鉄(メトロ)に乗って」「異人との夏」 |
latifaさま、コメントとTBありがとうございます♪
う~ん、感想は私の胸中そのまんまですわ☆「みちこと二人で」までは許容できても、色々な時代に戻れてしまうのは都合がよすぎて興ざめでした^^ 原作者と相性が悪いらしく北海道の鉄道駅を舞台にしたファンタジーも同様な感覚で置いてきぼりにされました。 パフィンさん、こんにちは!
随分遅れてしまいましたが、見ました! 先に拝見させて頂いていたパフィンさんのレビューの通りでした^^ 大沢君の演技見たさ?ってのが大きかったので、その点では満足しました。 あ~~それって「ぽっぽや」の事ですかね・・? あれは私は原作を先に読んでいて、後から映画だったのですが、高倉健さんじゃ、カッコ良すぎて合わないぞ、広末は苦手だぞ、ってそれで見てないんです(爆) でも、浅田さんの「椿山課長」も、いまひとつ・・・だったので、私ももしや、相性悪いのかな? なんか女性が幸薄いという傾向が有るような・・・。 latifaさん、こんにちは♪
先日はお見舞いコメントをありがとうございました☆☆ 同じ県でも被害は能登方面だけだったので、本当にお気の毒です。 桜もチラホラ咲き出しましたが、被災地の方は今年は花見どころではないでしょうね(泣) 浅田次郎の本は歴史モノは好きなのですが、他はどうも相性が悪いみたいです。 とにかく「泣かせる」というニュアンスが少しでもあると敬遠してしまいます。 「メトロ~」はそうでもなかったのかな? 出征していく大沢たかお、アムールの大沢たかおなど、彼は一人コスプレみたいに頑張っておられましたね~。 不倫、近親○○、タイムスリップのご都合主義などノレない部分があってちょっと残念でした。 浅田次郎作品は次は妻夫木君主演の「憑神」です! これは原作を偶然読んでいるのですが、イマヒトツでした(笑) でも、妻夫木君が演じたら良い物になってるかもぉ~。 ミチさん、こんにちは!
今回の地震は、広範囲ではなくて、一部の地区に激しいダメージが来ちゃったみたいですね・・・(T_T)いずれにしても、天災ほど怖いものはありませんよね・・・。私の住む場所は、90年頃から、何時大きな関東大震災が来てもおかしくない!って言われていたのに、もう2007年、いまだに大きいのが来ないまま・・・。その間に、神戸や、今回の様に違う場所(普段大きな地震があまり来ない場所)に・・・。 早い復興を願うばかりです・・。 浅田次郎さんの歴史物って、読んだことがないんです。ミチさんが面白く読めたなら、今度読んでみようかな? 実は、「憑神」図書館で借りて来たものの、途中で挫折(爆)page数で言ったら、50pageくらいで辞めてしまったんです。映画のチラシで、妻夫木君が着物で走ってる姿が可愛くて、読んでみようと思ったのですが・・・。やっぱりミチさんも小説はいまひとつだったのですね・・・。 でも小説ダメでも映画は面白いかも♪ >大沢たかお、一人コスプレ これは爆笑してしまいました。凄く頑張ってるのは伝わって来たのだけれど、残念ながら、作品としては、いまひとつだった様な・・・。 TBありがとう。
なるほどね。僕も、読み返してみようかと探しましたが、10年以上前のことで、どっかに埋もれているようでした(笑) kimion20002000さん、こんにちは!
こちらこそ、ありがとうございました。 そうでしたか、小説読まれたのって、もう10余年前のことだったのですね。でも、設定としては、その方がピッタリだったのではないでしょうか。 映画では、現在なのか?1994年頃なのか、解り難かったですもん・・・ |
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サーカスな日々
(2007/03/29 14:47)
カテゴリ : ドラマ 製作年 : 2006年 製作国 : 日本 時間 : 121分 公開日 : 2006-10-21~ 監督 : 篠原哲雄 出演 : 堤真一 岡本綾 常盤貴子 大沢たかお 田中泯 笹野高史 北条隆博 吉行和子 父親が倒れたという知らせを受けた日、長谷部真次は、いつものようにスーツケ
パフィンの生態
(2007/03/29 22:12)
堤真一が主演のはずだが、大沢たかおの存在感に圧倒されて助演に見えてしまった{/hiyoko_cloud/}地下鉄を降りると、昭和39年の新中野だった。俗物だと嫌っていた父の過去を知った主人公は・・・。女性の下着をスーツケースに入れて営業する男(堤真一)小沼商事の社長で、
ミチの雑記帳
(2007/04/01 16:05)
映画館にて「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎の同名の小説を映画化。衣料品の営業マンの長谷部真次(堤真一)は地下鉄の駅で父(大沢たかお)が倒れたという伝言を聞く。暴君の父と口論して家を飛び出し帰らぬ人となった兄のことを思い出しながら地下道から地上に出ると
☆彡映画鑑賞日記☆彡
(2008/10/24 20:31)
『いつもの地下鉄を降りると、そこは昭和39年の東京だった―。 あなたは、父になる前の父親を知っていますか? あなたが生まれる前の母親に会いたいですか?』
コチラの「地下鉄(メトロ)に乗って」は、地下鉄が繋ぐ現代と昭和、父親との確執を抱えた男性が、その...
Yuhiの読書日記+α
(2008/11/06 23:18)
浅田次郎の同名小説を原作にした映画。監督は篠原哲雄、キャストは堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお他。
<あらすじ>
絶縁状態の父親が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄... |