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「ジョニーは戦場へ行った」至上最も悲痛な映画でした
第一次大戦で四肢と感覚器を失った英軍将校がいたという実話を元に作られた映画。今から30年前、友達がこの映画の事を強く語っており、私もいつか見ようと思っていたのですが、チャンスがずっと無くて、昨日BS2で放映されたのを見て、衝撃・・・。

噂には聞いていたけれど、実際見ると、言葉にならない程の辛さでした。「麦の穂を揺らす風」やら「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が、かすむ位の、最上級の悲惨さでした・・・。
多分、ずっとこの映画の事は覚えていると思います。30年前の映画ですが、きっと50年後見ても、色褪せることはない凄い映画でしょう。
それでも、私は先に、乙一さんの小説で「失はれる物語」を読んでいたのもあって、少しだけ免疫というか・・・この映画に似た内容を読んでいたので・・・。もし、何も今までこういう内容に触れることなく、この映画を見たら、ショッキングで何日か引きずったかと思います・・。
自殺することさえ、出来ないという、こんな状態におかれたら・・・。色々考え得る状態で、最も私が怖いことです・・・。
 ⇒失はれる物語、暗いところで待ち合わせ (乙一)感想

見終わった後解ったことには、この映画の脚本を作ったダルトン・トランボ氏は、あの「ローマの休日」の脚本を作られた方だったのですね。悲しいことに、ハリウッドに吹き荒れた“赤狩り”の犠牲となり、1949年に投獄されたことで、「ローマの休日」は、偽名で執筆していたとか。
65歳にして監督デビューを果たした作品が「ジョニーは戦場へ行った」。

元はというと、第二次世界大戦勃発の1939年に「ジョニーは銃を取った」を執筆。(タイトルは第一次世界大戦の志願兵募集キャッチフレーズ「ジョニーよ銃を取れ」に対する皮肉と思われる)
大戦中のアメリカでは反政府文学となり発禁処分の憂き目にあい、戦後になってから復刊され、朝鮮戦争時に再度絶版となり休戦後復刊された。戦争のたびに絶版、復刊を繰り返すこの作品を、トランボはベトナム戦争最中の1971年、65歳にして自身唯一の監督作品として、原作・脚本を兼ね「ジョニーは戦場へ行った」として制作した。
(ウィキペディアより)
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ジョニーは戦場へ行った (1971米) Johnny Got His Gun
監督 脚本 原作 ダルトン・トランボ
出演 ティモシー・ボトムズ / キャッシー・フィールズ / ドナルド・サザーランド / ダイアン・バーシ / ジェイソン・ロバーズ

Amazonより(あらすじ 内容)
ガールフレンドとの甘い思い出を胸に、戦地へと赴いた青年ジョニー(ティモシー・ボトムズ)だが、目や耳の機能も失い外界と閉ざされ苦痛だけが残る肉の塊と化する。現実の悲痛な状態はモノクロの映像で、過去の楽しかった思い出は鮮やかなカラーで表現している。

METALLICAの「ONE」という曲(実はこの曲を知りませんでした)は、この映画を元に作られた曲だとか。MVを見たら、映画のシーンが一杯含まれていました・・。
【2007/05/16 13:08】  コメント(12) | トラックバック(2) | アメリカ映画
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コメント

この映画のタイトルは知っていたものの見たことないなと思って昨日、僕も録画しました。なんか、新聞の映画欄の解説を読んで7月4日に生まれてみたいな感じかなぁなんて思ったんだけど?どうなんだろ。
あとで見たらまた参ります。
motti  【 編集】  URL |   2007/05/16 13:51   |  TOP ▲ |


20年くらい昔、テレビの映画劇場でたった一度見た折の印象が、今でも鮮烈に残っています。
確かに、強烈なインパクトの映画でしたね。 きっと、いつまでも色褪せず、自分の中に残り続けると思います。
もとよし  【 編集】  URL |   2007/05/17 00:08   |  TOP ▲ |


mottiさん、こんにちは!
わっ、mottiさんもあの日の放送、録画したんですね。
7月4日に生まれて も、私は凄く面白く見た映画で、この映画見ながら、ちょっと頭をよぎりました。
でもね、、、この映画は、絶望・・って感じなんですよ・・・。
mottiさんの感想、楽しみに待っています。
latifa  【 編集】  URL |   2007/05/17 08:24   |  TOP ▲ |


こんにちは、もとよしさん!
わ~い!!こちらにまで来て下さるなんて、とても嬉しいです☆ありがとうございます!

な、なんと!もとよしさんは、昔、この映画をご覧になられていたんですねー!!!!(興奮気味)
そうかぁ・・・20年くらい前にも、TVで放映されていたのですね・・・。
若い時に見ていたら、また更に衝撃が大きかったかと・・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2007/05/17 08:25   |  TOP ▲ |


latifaさん、みました。
打ちのめされました_| ̄|○
コレはホントちょっと忘れられない映画になりますね。
そういえばブルーハーツも「ジョニーは戦場へいった~」とかいう歌詞がありますたよ。
motti  【 編集】  URL |   2007/05/18 17:01   |  TOP ▲ |


わぁ、、、、なつかしいです!!!
これは、映画館でリアルタイムで見たんですが、やはり、いまだに忘れられない映画です。
回想シーンと現実にシーンが交差して語られるんでしたっけ?

そういえば、「ミリオンダラー・ベイビー」を見たとき、見る前は「ロッキー」の女の子版か?と思ったのに、なんだ「ジョニーは戦場へ行った」のボクシング版だったかぁ、、、と、
ぐぐっと、落ち込みました。
本当に、死ぬことさえ出来ないって、なんて残酷なんだろうか・・・
と、考える時、この映画が頭をよぎります。

あ。。。。
すいません、また、関係ない話で・・
スレが立ってたら、そちらにと思ったのですが、見当たらないので・・
先日、やっと「ジョゼと虎と魚たち」見ました(オレンジデイズ効果・・笑)
うん、本当にとてもいい映画でした。
あぁいう役やったら、ちょっと他にはいないなぁ、、っていうくらいの適役ですよね、妻夫木君。
あぁいうシーンでも、少しもいやらしさがなくって、逆に言えばセクシーでもなく、そういうところがすごくよかった♪
レイ  【 編集】  URL |   2007/05/18 19:17   |  TOP ▲ |


mottiさん、
>打ちのめされました_| ̄|○
うはっ!(と、喜んじゃイカンのだけれど、なんか嬉しいです)
やっぱり、コレ、相当来ますよね・・・。mottiさんは、誰とご覧になられたのでしょうか・・・。誰かと見たなら、一緒にズドーンと落ちて、感想を分かち合えるけど、私は一人で見たので、次の日に、旦那や子供に口で説明したら、凄く嫌がられ、ひんしゅくを浴びてしまいました。

ブルーハーツの歌に、そんな歌詞が出て来るんですか?知らなかったですー。今、ミュージックステーションに、クロマニヨンズが出てます。
latifa  【 編集】  URL |   2007/05/18 20:21   |  TOP ▲ |


レイさん、こんばんは!!
キャー(>_<)、さすが!レイさん、これ、リアルタイムで、しかも映画館で見たんですかー!!!
やはり今でも残っていますか・・・。

>回想シーンと現実にシーンが交差して語られるんでしたっけ?
 そうそう。そうなんですよ。主人公の青年が、とても優しげで穏やかなお顔の人でねぇ・・・。は~~~~っ・・・。あの彼が、あれになっちゃうとは・・・。

>「ミリオンダラー・ベイビー」「ロッキー」の女の子版か?と思ったのに、なんだ「ジョニーは戦場へ行った」のボクシング版だったかぁ
 ナイス♪って、褒めたくなっちゃいます。まさに!!私もね、これ見ながら、ミリオンダラーベイビーの事、頭をよぎりましたもん・・・。
レイさんとは、見る順番が逆ですが(^^;)

>「ジョゼと虎と魚たち」
良いでしょうー!私はアレ見て、池脇さんの女優魂には、恐れ入りました。あのジョゼって女の子も、結構好きでねー。

>あぁいうシーンでも、少しもいやらしさがなくって、逆に言えばセクシーでもなく
(爆笑) いやいや、私的には、ちょっといやらしかったです。でも、悲しいかな?セクシーには全然見えない(^_^;) ま、そこが、妻夫木君らしいというか。 
latifa  【 編集】  URL |   2007/05/18 20:27   |  TOP ▲ |


わぁ、、やっぱり、「ミリオンダラー・・」はそう思われたんですねぇ。
誤解を承知でいえば、「殺してくれるくらい愛されてた」っていうことですよねぇ。「ミリコンダラー」は。
「ジョニー・・」のほうは、看護婦さんでしたっけ?
悲しいけど、あの人がいてくれて、
よかった?っていうようにも思いました。
いま、尊厳死など、そういう問題が現実になってるから、なおさら考えさせられますよねぇ。

>ジョゼ
いやらしかったですか(笑)。
あぁ、、それは、たぶんlatifaさんが妻夫木君がお好きだからだなぁ。。。
なぁんて(笑)
いや、私も好きですよーーーー。
「どろろ」は見ないけど^^

昨日、たまたま(又オレンジデイズつながりで・・・笑)久々に「bezutiful life」借りて見ました。
基本的には、「オレンジ・」と同じ
コンセプトのように思いますが、やっぱり、死んじゃうのは辛い。
たとえ、ウソっぽくても今はハッピーエンドがいいので、そういう意味では
「ジョゼ」もわかるんだけど(だって、現実ってそういうもんだろうから)でも、別れてしまうのが、悲しい・・・。
でも、たった、一人で魚をちゃんと焼いて、きちんと食事をつくるジョゼに
りりしさと、悲しさと、すがすがしさを感じました。

レイ  【 編集】  URL |   2007/05/19 14:08   |  TOP ▲ |


こんばんは!レイさん~☆
>「ジョニー・・」のほうは、看護婦さんでしたっけ?悲しいけど、あの人がいてくれて、よかった?っていうようにも思いました。
 そうそう!!あの看護婦さんの存在が、凄く救いでしたよー!!
尊厳死問題は、結構家族間でも、話しちゃったりしてます。自分がああなったら、生かしておいてくれるな・・ってお願いしてます。

>ジョゼ それは、たぶんlatifaさんが妻夫木君がお好きだからだなぁ。なぁんて(笑)
 え~っ!そうなのかな(^c^*) でも、しっかり見ました!そういうシーンが見たくなくて、しっかり見れない人っているんです。(ハン・ソッキュ氏とかくさなぎ君とか)

韓国の友達が、韓国でジョゼが上映になった時、Hシーンとキスシーンの多さと、妻夫木君がキスが上手いという評判になってると以前言ってました(^_^;)
「どろろ」は私も見てません。一応いつか見るつもりではいるけど、多分苦手な映画だと思うんで・・・。
あと、妻夫木君の出てる映画では、ドラゴンヘッドとかいう映画も、絶対見ちゃいけません!。

>「bezutiful life」借りて見ました。
おおお~~~!それじゃ、あの渡部篤郎のお兄ちゃん、見ましたね?^^
そうなのよね・・・オレンジデイズと似てるんだけれど、私はラストがイヤだから、ビューティフル・・は苦手なんです。途中までは面白く見てただけに、後半の展開が惜しい・・・。
基本的には、「オレンジ・」と同じ
コンセプトのように思いますが、やっぱり、死んじゃうのは辛い。
昔、「愛していると言ってくれ」っていう、豊川さんが出てたドラマ、あれも、ちょっとオレンジデイズの逆パターンでしたが、あれは結構面白く見れました☆

「ジョゼ」のラストは、辛かったです。
>でも、たった、一人で魚をちゃんと焼いて、きちんと食事をつくるジョゼにりりしさと、悲しさと、すがすがしさを感じました。
↑まさに、これ!!ここですよ。
車椅子をぶっとばして走っているジョゼ、お家の中で、どしん!と力強く椅子から降りる姿、そして、レイさんのおっしゃてる通りの部分。そんなジョゼを見て、希望が湧いたし、泣き崩れたツマブキ君のあのシーンが、今思い出しても胸が苦しいです。
そういえば、時効警察ってレイさん見ていらっしゃいますか?あれに出てる同僚の女の子、ジョゼの妻夫木君の、●●●フレンドの子だったんですって!あとパッチギにも出てるのを昨日発見しました。
latifa  【 編集】  URL |   2007/05/19 19:25   |  TOP ▲ |


こんばんは!!!
>尊厳死
まったく、そうですよねぇ。家族に話しておかなければ、誰も殺してくれない(笑)。
でも、実際には判断が難しいですよねぇ。。。
自分が生きていたいって思わないのに、そういう状態で生きていくのは辛いけど、家族って、どうなんでしょうねぇ。私なら、「ここまででいい」って(医者に)家族のことを言えるかなぁ、、、。

>ラブシーン
の似合わない人っていますよねぇ!!!まさに、ハン・ソッキュと草薙君!
でも、そうかぁ、、、韓国では評判だったのかぁ、、、、。
意外にも!!って?(笑)
でも、なんか清潔感が邪魔して?似合わないって思ったけど、そうでもないんですよねぇ。
*ドラゴンヘッドは、見てはいけない映画なんですか?(笑)
はい!わかりました!!!
つまり、latifaさんは一応ご覧になったと・・・・。
そういえば、長男が「ローレライ」意外な拾い物だった、、って言ってましたが。あれに、出てましたよね?

>beautiful life
そうなんですよ・・・・・
渡部篤郎の「まさおちゃん」大好きで。さっちゃんも。
どうしても、何故かあの二人のことのほうが、印象的なんですよねぇ。

>ジョゼ
うん、そうですね!!!
あの電動の車椅子。相変わらず、ドタンと落ちる降り方。ジョゼは素敵な女の子ですよねぇ!!!
なんだか、「オアシス」を思い出しました。どこか、ふっと希望の湧くような、物悲しいような。
そうそう、あの子、上手ですよねぇ。
「時効警察」は、なんどもトライするのに、途中で挫折するんですよ・・・
なんでだろうか。。。。
「ケイゾク」も前半部分のみ(!!)好きだし、テイストは似てるし、オダギリジョーも嫌いじゃないの
に・・・・
latifaさんは、お好きなんですよね?
面白いですか?
レイ  【 編集】  URL |   2007/05/19 21:12   |  TOP ▲ |


レイさん、こんにちは!
>でも、実際には判断が難しいですよねぇ。。。私なら、「ここまででいい」って(医者に)家族のことを言えるかなぁ、、、。
 ここですよね・・・。私も、実際その時になってみたら、判断すっと出来るかどうか、、、。家族の命?について、自分が決断するなんて、重すぎますよ・・。

>なんか清潔感が邪魔して?似合わないって思ったけど、そうでもないんですよねぇ。
 え~っ!つまぶき君って、清潔感があるんですか(^^;) そうか~でも、そういうイメージなのかもしれませんね。私は彼を初めて見た(というか眼中に入って来た)のが、リミットってドラマで、高校生なのに、女子教師をたぶらかすという役で、かつ新山千春と2人で凶暴犯罪する悪役だったんです。それで、ほら・・、最初の印象って後まで引きずりますよね?
どうも、ニコニコしながら、暗黒面を持ってる青年って印象が残ってるのかもしれません^^

>ドラゴンヘッド、一応レンタルで見ました。「ローレライ」、長男さんに評判良かったんですね、、私は、これもダメでした。途中から挫折してしまいました・・・。

>なんだか、「オアシス」を思い出しました。どこか、ふっと希望の湧くような、物悲しいような。
 そうですね!どこかジョゼと通じるものがありますね。オアシスは辛すぎたけれど・・。

「時効警察」
確かに、面白い回と、そうでもない回が有るような気がします。ちょこちょこ含まれている小ネタや、脇役さん部分とかは面白いんだけど、基本のストーリー(トリック?)的には、そうでもない時もあるかもしれません・・・。もし、オダギリジョーが主役じゃなかったら、楽しさは半減してたかも・・。逆に言うと、あのすっとんきょうなオダギリジョーが演じる主人公が好きだから、見てるって部分もあるかもです・・
latifa  【 編集】  URL |   2007/05/21 09:07   |  TOP ▲ |


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ジョニーは戦場へ行った
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●「ジョニーは戦場へ行った」
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