fc2ブログ
「風の前奏曲」感想・キャプチャー写真 アヌチット・サパンポン
ず~っと前から見たくて堪らなかったのに、もよりのレンタル店のどこにも置いておらず、やっと見ることが出来ました!
タイが好きだし、タイとかバリとかの伝統音楽が大好きなので見たかったんです。それと順番としては逆なんですが、「春の雪」を見た時に、シャムの王子役で、あれっちょっと可愛い子がいる♪と、目が留まっていた「アヌチット・サパンポン」が、この風の前奏曲の主役だというのも、更に見たい度を上げていたんです。
で、見た感想はというと、良かったですよー。4つ☆
もっとまったりした岩波ホール系の映画かな?と思ってたら、躍動感溢れる音楽バトル!な映画でした(最初の方で、音楽は真摯な気持ちで向き合って演奏するもの・・と、お父さんが言っていたわりには・・・(^_^;))))

むしろ老人になってから彼が弾く演奏の方が、しっとりとしていて、好きだったかもしれないな。若い頃のバトル音楽は、すごいスピーディーでテクニックもぶっとびなんですが、聞かせるというよりは、俺様の演奏は世界一だっ!と言う感じもあったような・・・

最初の内、高慢さをクンインに指摘され、その後ソーンが何らかで変わって行き、もっと純粋に演奏する姿勢になって行くんだろうな~と、思いきや。なんと、高慢さが鼻に付くと言い放ったそのクンイン本人とのバトル対決になるではないですか!
う~ん。こういう展開は見ていて、スポーツ対決と同じで、見ていてオモシロかったし、全く飽きなかったけれど、でも、もっとこう・・・。
ちょっとしか出て来なかった師匠の性質のように、カリカリせず、勝負とかにこだわらず、「悟り」みたいのに最終的に辿り着き、素晴らしい演奏を・・、って方が私は好きだったかな~^^

若い頃と、老人になってから、時代の変化により古典楽器が追いやられて行く危機を向かえている部分と、ほんの少し恋愛も入れて・・・と、色々な要素があって、なかなか面白かったものの、もうちょっとだけ、繋がり感があると、更に良かったかな♪
老人になったソーンは、若い頃とは違って、人格者になっていたようでしたね☆ソーン師がピアノに合わせてラナートを楽しそうに演奏するシーンでは、伝統を守るだけでなく、新しいものも取り入れていこうとする寛容な姿勢も感じさせられ良かったなー。

で、期待していた「アヌチット・サバンボン」君という人は、横顔や斜め45度は芸術的に美しくてモロ好み!!!しかしながら正面顔は濃い~ので、あまり好みじゃない・・かな?。それと声が高いのがちょっと残念。世間でレスリーチャンに似てるという声があったのを映画見終わって読んで納得。確かに少しだけ似てる。
それと、対戦相手のクンインは、迫力があって、眼光鋭い風貌で圧倒的なカリスマ性?を持ってました。実際にラナートの達人らしいとか。

「ラヴェンダーの咲く庭で」「北京ヴァイオリン」と同じく、音楽が好きな人には、無条件楽しめるかと思います。今までピアノとかバイオリンの映画は見る機会が何度もあったけれど、こういうアジアンな古典楽器の映画っていうのは産まれて初めて見て、珍しさもあり、より一層楽しめました。

以下に、何枚か、キャプチャー写真をアップしてみました☆ ネットで検索したら、アヌチット・サパンポンの写真が殆ど全然ヒットしなかったので・・・。対戦相手のクンインおじさんも1枚入れました。
↓クリックすると大きくなります 合掌ポーズがたまりまへん(^・^*)
kaze


ちなみに、アヌチット・サパンポンのプロフィールを。
Anuchid Sapanphong 1979. 5. 1生まれ
Height: 173 cm Weight: 63 kg
出演映画 15カムドゥアン11 (02)
風の前奏曲(ホームローン) (04)
春の雪 (05, 日本)

風の前奏曲 The Overture
監督 脚本: イッティスーントーン・ウィチャイラック
音楽: チャーチャイ・ポンプラパーパン
出演: アドゥン・ドゥンヤラット ソーン・シラパバンレーン師
アヌチット・サパンポン ソーン(青年時代)
アラティー・タンマハープラーン (チョート)
ナロンリット・トーサガー (クンイン)
ポンパット・ワチラバンジョン (ウィラ大佐)
プワリッド・プンプアン (テュート)

(内容・あらすじ)
タイ伝統の木琴楽器ラナートの第一人者、ソーン師の生涯を実話を基に映画化した感動の音楽ドラマ。幼少期のラナートとの出会いから、天才の名をほしいままにした青年時代、そして極端な西洋化政策の中で切り捨てられようとしていたラナートを守り抜く晩年までを、ラナートの美しい調べに乗せて綴る。

 いま、一人の老人が息を引き取ろうとしていた。彼の名は、タイの楽聖とも言われる天才ラナート奏者ソーン・シラパバンレーン師。やがて彼の脳裏に、これまでの人生が甦る――。19世紀末、タイがまだシャム王国と呼ばれていた時代。音楽一家の末っ子として生まれたソーンはラナートの演奏に天賦の才を発揮する。しかし、彼の兄がライバル奏者に暗殺されると、悲嘆に暮れる父はラナートを封印する。それでもソーン少年は、父の目を盗んではラナートの腕を磨いていった。やがて成長したソーンは、数々の音楽競技会で並居るライバル奏者を次々と打ち負かし、彼の名声はかつてないほどに高まるのだが…。 (文章はALL CINEMAより使わせて頂きました)
【2007/07/18 09:28】  コメント(2) | トラックバック(2) | タイ、ベトナム映画
TOP ▲HOME
 
<<「西瓜」ツァイ・ミンリャン 感想 | ホーム | 「インビジブル・ウェーブ」「わすれな歌」感想>>
コメント

こんばんは、コメント・TBありがとうございました。
キャプチャーを見ながら、半分忘れかけていた(汗)映画のことを思い出してみました。ラナートの演奏は目にもとまらぬバチさばきでしたね。対戦相手さんはぎょろりとした目つきが仲代達矢に似ているように思いました(鑑賞当時)。
主人公はレスリー・チャン似ですか・・・、言われてみるとそんな気もします。家には買ったままで封を開けてすらいない『覇王別姫』のDVDがあるので、確認がてら見てみようかな。
狗山椀太郎  【 編集】  URL |   2007/07/18 22:56   |  TOP ▲ |


狗山椀太郎さん、こんにちは!
そうそう!!!私も上記の文の中で、仲代さん似って書こうと思ってましたよ。似てましたよね~。でも俳優さんなのか?と思っていたら、ラナートの演奏者の方と後で知って、またびっくり。結構ルックスの良い??人だったものだから。高速バチさばきの時に、ぶるぶる頬が震えてる演技なんて、プロの役者じゃない様には全く見えませんでした。

え~~っ!『覇王別姫』封さえも開けてないですと?もったいない~~。
是非見て下さいまし。私は、かなりお気に入りの映画でした^^
でも、この『覇王別姫』のレスリーチャンは、もう若くは無い頃だったので、もうちょっと若い頃80年代中盤の頃のに、似てたかもしれません。
latifa  【 編集】  URL |   2007/07/19 10:08   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/437-7c44c409

『風の前奏曲』
かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY (2007/07/18 21:09)
美しい音楽が心地よい。白熱の演奏バトルが見ごたえあり。タイの伝統楽器ラナート奏者ソーン・シラパバンレーンの物語19世紀末の青年期と1930年代の晩年の2つの時代を描く。大好きな音楽映画。伝統楽器とあっては必見。木琴の音色って、小学生の頃から大好きだったのだけ


風の前奏曲:闘い続けた男の物語
犬儒学派的牧歌 (2007/07/18 21:57)
★監督:イッティスーントーン・ウィチャイラック(2004年 タイ作品)京都シネマにて鑑賞。今日がこの...


| ホームTOP ▲ |