「ペルセポリス」期待したよりは・・・
アラベスク&アッザーン好きで、イスラム圏に興味がある私にとって、イランは行ってみたい国の一つでもあり、珍しいフランス共同のアニメーションということもあって、この映画を見てみましたが、、恐れ多くも、期待したほどではなかったです・・・・。3つ☆
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なぜなら、どうもこの主人公に感情移入したり、何か応援したい気持ちにならなかったんですよ・・・
彼女はイランのかなり裕福なお家の娘なのですよね・・。国が大変な時に、海外に留学に出してもらえて、その留学先で疲れてしまったら、また戻って来て、それでまた・・・・。なんだかなぁ・・・という感じ。彼女はイラン女性の中の、ほ~~んの一握りの恵まれた子・・って感じがしました。別に悲惨な内容を期待してた訳じゃないんですが・・・。

でもね、逆に、この主人公の女の子の生きざまや暮らしぶりや成長ぶりって、日本でもその他の国の(貧困に直面してはいない国の、中流以上の、いまどきの若い子)にも、あてはまるというか、こういう子は普通によくいがち・・・なので、それ故に、フランス人、他の国々の人達にも共感しやすかったのかもしれない・・(フランスで大ヒットしたそうですね)
イスラムの黒い布で包まれた女の子も、そんなに我らと違いは無い部分があるんだな~と、そういう風に思って親近感を感じたり、イランの国が大変だった事などをフランスの子らが知るきっかけになったりと、そういう意味では良い映画なのかもしれない。
あと、当然覚悟はしていたものの、戦争や、国内の恐怖政治で、処刑されてしまった親類などの部分は、とても切なかったです・・・。

イランといえば、昔から、こういう凄く厳しい戒律の国!って印象がありがちだけれど(私も以前までそうだったんですよ)、私が昔読んだ本があって、もうタイトルを思い出せなくて、今検索してこれだろうな、と思うのが「イラン人の心 /岡田 恵美子」 (1981年出版) amazonでして、この本を読んで、1960年代後半~70年代位だったかな・・(すいません、もう記憶が・・・)その頃イランは、アジアの中でも、とても欧米化の進んだ国で、文化芸術など、岡田さんが日本からイランに留学するほどに魅力が有り、優れていたことなどを知ったんです。宗教的戒律やら・・厳しくなったのは、私が産まれた後なんだって事に、ちょっと驚いたんです。

いずれにせよ、イランの事についてはあまり知識が無く、現在のイランでは整形熱が非常に高く、女性は高すぎる鼻を低くする手術が一番多いとか、ダルビッシュ君のお父さんがイラン人なのか~とか、その程度の知識しか無いわけですが・・。

ところで、イランもそうなのかは解らないのですが、一般的にイスラム圏は離婚率は結構高い気がします。なぜなら、結婚する際に、離婚したら、これこれこれだけの慰謝料?お金(結構多額)を受け取るという約束をしているから、離婚しても、お金が無くて生活に困る!って不安が少しは軽減されているんですよね。だからこそ、おばあさまが「一回目の結婚は~」と穏やかに言えたのかな?と・・・。この、おばあさまは、言うこともシッカリしてるし、とても素敵な人だな~って思いました★

で、この主人公の子や他の若い子達が、制限のある中で、見つかったら大変!という状況で、こっそり欧米の音楽や、お酒や、ダンス?などを楽しむって描写が何度もありましたよね。
こういうこっそり隠れてやらなければならない困難な状況だからこそ、もっと楽しさが増す?みたいのってあると思うんですよ。厳しい校則の学校の子の方が、私服とか自由な校風の学校の子よりも、もっと、校則破りの制服やら髪型?などに固執するように^^  
 よく韓国のドラマ・映画でも、70年代の規制が厳しかった時代に、こっそり若者大勢が集まって、夜間禁止令を破り、アメリカのポップスに合わせてダンスしてるとか、そういうシーンが懐かしさたっぷりに描かれていたりするし・・。

あと、全編フランス語なので、ウィーンに留学中の部分が、何故か勝手にフランスのような錯覚をしてしまい(^^; イランに戻ってからもフランス語なので、なんだかピンと来ないというのはありました。音楽にせよ、何にせよ、それほどイスラミックな部分を感じることが少ない映画でした。(マルジやその家族の信仰心などについては、意識的かもしれないけど、あまり触れてなかったですよね^^)

原題: PERSEPOLIS 製作年度: 2007年 監督: マルジャン・サトラピ
あらすじ: 1978年のテヘランに住む9歳の少女マルジ(ガブリエル・ロペス)は、両親や祖母とともに何不自由なく暮らしていた。そんなある日、革命が始まり、新イスラム共和国が誕生。反政府主義者として投獄されていたアヌーシュおじさん(フランソワ・ジェローム)も解放され、マルジは彼からさまざまなことを教えてもらうが、その後アヌーシュは新政府に逮捕されてしまう。(シネマトゥデイ)
【2008/02/26 17:03】  コメント(5) | トラックバック(4) | 国籍微妙・他国
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  【 編集】   |   2008/02/26 17:50   |  TOP ▲ |


latifaさま、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございました!
う~ん、すっごくわかりますよ!私も「マルジってお金持ちの子なんだなぁ」と思いましたもん!
フランス語教育を受けてて、留学して・・・、って恵まれてますよね。
大多数のイランの少女たちは、経済的な問題で自由がきかないだろうし。。
だから、主人公と距離を感じるという点はとっても共感します。
ちなみに、ダルビッシュくん大好きです。
彼がテレビに映ると「カッコエエ~」と声に出さずにはいられません(笑)。
ではでは!
真紅  【 編集】  URL |   2008/02/27 09:27   |  TOP ▲ |


こんにちは♪
そうよね、中近東の貧しい子供たちの映画もたくさん見ているので、それに比べてマルジはなんて恵まれてるんだ~って思いました。
両親やおばあさんがあんな考え方の人なんて、マルジの友だちにはあまりいなかったんじゃないかな。
私は中でもおばあさんが好き。
ジャスミンの花をブラに忍ばせていたなんて、オシャレじゃないですか!
私もマネしたくなりました。

で、なんですと?
イランは整形ブーム?
まるで韓国じゃん!
こりゃキム・ギドク監督に『絶対の愛 イラン編』を撮ってもらわねば!
>女性は高すぎる鼻を低くする手術が一番多いとか
もー、むかつくーー!
切り取った鼻を私の鼻に付けておくれ~!
ミチ  【 編集】  URL |   2008/02/27 17:22   |  TOP ▲ |


真紅さま~こんにちは!
そうなんですかー。マルジがおしんを見ていたシーンが原作にはあったのですね?映画に出て来る日本のシーンがゴジラより、おしんの方が、日本人にとっては、ワーイ!って気持ちになったのにな(^^;

で、ダルビッシュ君ですが!!前にも言ってたらスイマセン。ダルビッシュ君がまだ中学生の頃、6時くらいのニュースで、取り上げてたんですよ。私は野球は全然興味が無いんですが、あのルックスでしょ?^^しかもイランのハーフって凄いな、ってインパクトありまして。こりゃ~インプットしちゃおう★と。
その後、こんなに凄い選手になって、わたしゃ~、とっても嬉しいんです(←と言っても、ほとんど野球の試合は見てない人)
くだらん自慢?をしちゃいましたw
latifa  【 編集】  URL |   2008/02/28 08:53   |  TOP ▲ |


ミチさん、こんにちは~!
ほんとマルジの両親やおばあさまは、出来た?人達でしたよねー。
日本にだって、他の国だって、あれほどの人達は多くいる訳ではないんじゃないかな^^

ジャスミンのエピソードは素敵でしたよね。でもね、ミチさん、ジャスミンのお花(木)ってクンクンしたことありますか?あれって夜だけしか匂わないんでしたっけ・・?あまりかぐわしい香り~みたいのを、いまだ嗅いだ経験が無いの。

「ツォツィ」はね、悪い子が、子供を拾ったことで、人間性に目覚めて行く話しなので、むしろ主人公は一生懸命生きるというよりか、結構(いや相当)悪い子なのですよ。だから、大丈夫かな・・・と思うんだけど・・・。
私は、かなり面白く見てしまいました。DVDには特典で2種類の別のラストがついてるのが、すっごく、お借り得ですよっ!奥さん!(^_^)/!

鼻を低く整形、私もわけて欲しいわー。でもね、確かにもの凄いワシ鼻とか、魔女の様な鼻の人の悩みは、ぺちゃんこor低い鼻よりも切実の様よ・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2008/02/28 20:53   |  TOP ▲ |


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