「10ミニッツ・オールダー」人生のメビウス・イデアの森 感想
15編の中で私が好きだったのは赤丸です。
【10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス】 全7編
アキ・カウリスマキ     「結婚は10分で決める」
ヴィクトル・エリセ      「ライフライン」
●ヴェルナー・ヘルツォーク 「失われた一万年」
●ジム・ジャームッシュ    「女優のブレイクタイム」
ヴィム・ヴェンダース    「トローナからの12マイル」
●スパイク・リー        「ゴアVSブッシュ」
●チェン・カイコー       「夢幻百花」

【10ミニッツ・オールダー イデアの森】 全8編
ベルナルド・ベルトルッチ  「水の寓話」
●マイク・フィギス        「時代×4」
●イジー・メンツェル       「老優の一瞬」
●イシュトヴァン・サボー    「10分後」
●クレール・ドゥニ        「ジャン = リュック・ナンシーとの対話」
●フォルカー・シュレンドルフ 「啓示されし者」
マイケル・ラドフォード    「星に魅せられて」
ジャン = リュック・ゴダール 「時間の闇の中で」
<10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス>
『結婚は10分で決める』(Dogs Have No Hell) 監督:アキ・カウリスマキ
最初の赤いドアのアップからして、おお~!と思いました。
『過去のない男』のカティ・オウティネンと、残念なことに去年の暮れにお亡くなりになられたマルック・ペルトラさんが出演。フィンランドってヨーロッパの国って風に思っていたのだけれど(実際そうだけど)、地続きで鉄道に乗ってモスクワに行ける・・というのを聞いて、地図を見て、改めてハッと気がついたのですが、本当にすぐお隣はロシアなんですもんね。 

『ライフライン』(Lifeline) 監督:ビクトル・エリセ
出産したあと眠る女のすぐ横で、ゆりかごの赤ん坊を包む白い布に血の染みが・・・!
1940年「国境検問所にナチスの旗が挙がる」という見出しの記事が載っている新聞が挿入される。この年に、エリセ監督が産まれている。
いやぁ~、さすがというか、素晴らしいというか。たった10分なのだけれど、映像美と、この映画から漂って来る何とも言えない雰囲気といい、凄い!と思った作品。

『失われた一万年』(The Thousand Years Older) 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク 
 1980年頃、未開の地で暮らしていた部族を長年追ったドキュメンタリー
今まで彼らがかからなかった病気(ウィルス)でどんどん死んで行ってしまう・・・というのがショックでした。

『女優のブレイクタイム』(Int. Trailer. Night) 監督:ジム・ジャームッシュ
 着飾った女優が、トレーラーの中で休憩時間を過ごす最中のお話。まずますかな・・・

『トローナからの12マイル』(Twelve Miles To Trona) 監督:ヴィム・ヴェンダース
 クッキーに混ざっていた薬物の摂取で、診療所を求めて車を走らせる男の話。
アメリカの広大な大地、全然車が走ってない!回りにお店や家も無い!こんなところで具合が悪くなったらもう大変!というお話。風景も映像も内容も10分とは思えないほど楽しませてもらいました。

『ゴアVSブッシュ』(We Wuz Robbed) 監督:スパイク・リー
アメリカ大統領選について。 

『夢幻百花』(100 Flowers Hidden Deep) 監督:チェン・カイコー 
ある中年の男から、引越しを依頼されてやって来た引っ越し会社の若者達。しかしそこは何もない更地だった。
北京では胡同(フートン)という形式の伝統家屋の多くがどんどん姿を消しているという・・・。1980年代、チェン・カイコーやチャン・イーモーの映画や、「ラストエンペラー」の影響で、すんごく北京に行ってみたくて、当時北京出身の留学生の子ととても仲良しだったのもあって、行くぞ~という意気込みが強かった(のに行けなかった 彼女は天安門事件の直後行方不明に・・、噂ではオーストラリアに移住したとか・・)。 私の中では、北京=フートン・紫禁城ってのに憧れが凄くあったんですけど・・・。今行けたとしても、私が見たかった北京の町は無くなっているのかも・・・。
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<イデアの森>
ベルナルド・ベルトルッチ 「水の寓話」
10分間で、かなり長い間のインドからイタリアに来た男の人生を見せてくれてる。面白かった。好きです。

マイク・フィギスの「時代×4」
4コマ同時進行の絶妙な世界。10分同時進行、ワンカット。それぞれのコマに時間があって、繋がっているような、いないような・・・。実験的映画ですね。

イジー・メンツェルの「老優の一瞬」
若い時、中年、老人になってから・・・彼の人生の色々なシーンが10分間で語られる。

イシュトヴァン・サボーの「10分後」
10分間で、人生変わってしまう事もある・・という映画。
ケーキを用意しテーブルを飾っている奥さん。そこへ旦那が酔っぱらって帰って来て、ケンカに・・・。

クレール・ドニの「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」
ヨーロッパ(この場合フランス?)における外国人についての話題について10分間喋る。

フォルカー・シュレンドルフの「啓示されし者」

マイケル・ラドフォードの「星に魅せられて」
ちょっと惑星ソラリスっぽい感じのする作品でした。好き。
宇宙に出ていた男が、地球に戻って来た。自分は10分しか年をとっていないが、地球に帰ると・・・90年ほどの時が過ぎていた!!

ジャン=リュック・ゴダール「時間の闇の中で」
フランス語の文字が画面にパッと挿入される方法とか、昔の作品のコラージュ的な処とか、ささやくようなかけあい?(ナレーション)とか、60年代のゴダール作品と共通する手法があちこちに感じられる作品でした。私は、こういうのは結構好きなので平気ですが、まだやってるよ~って思われる方もきっといらっしゃるかも・・^^
インパクトのある映像や、一瞬エッ!と驚く死体とか・・・、わずか10分間、しかも、筋を追う様な映画ではなく、物語というよりは、幾つかの詩が合わさって出来てる様な作品でした。
【2008/07/29 09:54】  コメント(2) | トラックバック(1) | 国籍微妙・他国
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コメント

latifaさんこんにちは。
毎日熱っちぃですね。
コレ、ちょっと前に見ました。
両方とも好きな短編が3つづつですね?
僕は全般にこの手の短編はもともと高評価できる土台がない(なんか軽く見てしまうというか、その深みを想像させる..という脳内作業を怠ってしまう長さの短編という作り自体が原因か)けど好きな監督が多かった人生のメビウス(DVDではRED)のほうが楽しめたかな。
motti  【 編集】  URL |   2008/08/04 10:01   |  TOP ▲ |


mottiさん、私も暑くて死んでます~。泣)ここ最近一気に体調壊しまくりで、病に伏せってまして、すっかりブログも止まっちゃってて(^^;
涼しくならないと、ダメかなぁ~。

mottiさんちの記事、実は拝見しちゃっていました☆
しかしながら、こういう調子なもんで、ここ数週間、自分から、どなたのブログにもコメント・TBしに行ってなくて、元気になったらまた!と思って、ウダウダしちゃっていたんです。

私もメビウスの方が好きでした!
私は短編って、物足りない感の方が先に感じちゃうんですが、最近映画を見るパワーも無くて、なんとか、この映画は数日かけて見れたんです。たははは。あ~我ながらパワーが無いな・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2008/08/04 12:43   |  TOP ▲ |


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10ミニッツ・オールダー
ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ! (2008/08/04 09:45)
映画史に燦然と輝く巨匠監督15人のオムニバス。なんかもぅ...。 だいたい鼻につくので気に入らないがそれは気持ちの持ちようだろうなぁw 10...


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