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「この道は母へとつづく」感想
無条件、ロシア映画ってだけで、ソソられてしまうところがあります・・・。
面白かったけれども、凄く好きな映画って程ではないので、3つ☆半
haha

勝手にタルコフスキーっぽいのかな~なんて思っていましたが、違いました(^^;)
男の子がお母さんを捜しに行く話しというのだけは知っていたのですが、なかなか探しに行かず、1時間ほど見て、やっと彼が動き出す・・・。前半は、孤児院の中の子供達・やや大きい子達の暮らしぶりや、様子をずっと追っているんですが、現実的に、こういう感じなんだなあ・・・と、見ていて切なくなったり、反面、たくましさを感じたりもしました。

若干6歳ではあるが、母を訊ねて旅をする最中、ワーニャが気転をきかせたり、勇気を出して取る行動とかは、あの場所で育った故に自然と身についていたんじゃないかな・・・と思わせられました。あの場所で生きて行くというのは大変だけれども、そこで暮らして来たことが悪い作用だけではなく、生命力というか・・・知恵というか・・をもたらしたという良い作用もあったんだろうなあ・・・。

前半はいつ旅に出るんだ?というのが気になって、ちょっと長いかな・・・って感じましたが、一端旅に出たら、凄くテンポが良く、またハラハラドキドキの連続で、凄く面白かったです。

☆以下ネタバレです 白文字で書いています☆
一番の山場である、瓶を割って・・・の所は、心臓が飛び出そうでした。ワーニャの演技が凄くて圧倒されました。そして、最後はママに会えて、一緒に暮らすことが出来たみたいで、本当に良かった・・・・。でも、ママよ、何故ワーニャを捨てたんだ~~!!というちょっと怒りが最後まで私には消えなかったな・・・。後で後悔して探しに来たわけでもないしね・・。以上

ロシアの冬と春の風景が北海道に少し似ていて、懐かしく感じました・・・。
それにしても、みんな部屋の中では、凄く薄着ですね・・。そしてロシア人の子供ってみんな凄く可愛いなぁ~~!と思いました。

この道は母へとつづく(2005 ロシア映画) ITALIANETZ THE ITALIAN
監督 アンドレイ・クラフチューク  脚本 アンドレイ・ロマーノフ
出演 コーリャ・スピリドノフ / マリヤ・クズネツォワ / ダーリヤ・レスニコーワ / ユーリー・イツコーフ / ニコライ・レウトフ / デニス・モイセンコ

(内容・あらすじ)
極寒のロシア。フィンランドとの国境近くの孤児院に一組のイタリア人夫婦が養子を求めてやって来る。裕福な家庭の養子となることは、孤児たちにとって唯一の希望の光だった。孤児院にとっても、斡旋業者から渡される手数料は大きな魅力だった。そして、6歳の少年ワーニャが選ばれ、正式な手続きが済み次第、イタリアへ引き取られていくことに。そんなある日、先に養子に出されたワーニャの親友ムーヒンの母親が、捨てた我が子を取り戻しに来て院長に追い返されるという騒動が起こる。ワーニャは同じことが自分の母親にも起こりはしないかと想像した途端、実の母に会いたい気持ちが抑えられなくなってしまう。そして、独学で文字を覚えると出生記録を盗み読み、わずかな手がかりを頼りに母を見つけ出すため、ついには孤児院を脱走するのだったが…。all cimemaより
【2008/09/03 08:42】  コメント(6) | トラックバック(5) | ロシア映画
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コメント

TB&コメント、どうもありがとうございました~♪

そうそう、これもっと早くに探しに出かけるんだとばっかり思ってたんですが、思いのほか、出かけるまでが長かったですよね~。
でも、その分あちらの孤児院の様子などがわかって良かったです。

それに、latifaさんが書いてらっしゃるようにあそこでのあの暮らしがあったからこそ生命力が養われ、生きていく力もついたんですよね~。
可哀想だけど、かわいそう、といってばかりいられないと言うか、困難な状況も子供の成長を助けていて、人生、生きていく上で役立ちますよね。
きっとこの後も、ワーニャはたくましく生きていってくれるのでは・・と思えましたし。

でも、お母さんが何故彼を捨てたのかといことがわからなかったので、一抹の不安もあり、お願いだからこの映画の後は、もう彼を捨てたりしないでね、と願わずにはいられませんでした。(新しい男が出来たから、とかいって捨てたりしないでしょうね~・・なんて意地悪な見方をしてる自分もいたりして(^^;;) )

>ロシアの冬と春の風景が北海道に少し似ていて、懐かしく感じました・・・。

って、latifaさん北海道ご出身なんでしょうか?!
私がこれまで出会った北海道の人、北海道出身の人、みんなすごく良い人ばかりで、とても親切で優しくて♪
友達も同意見です♪ そりゃ全然悪い人がいないってこともないんでしょうが、北海道ってきっと特殊なのでは・・と感じています^^♪
あの大地が優しい人を育てるのかな~・・って。

あ、そうだ、お願いしようとともっていながらついついいつも忘れてしまってたんですが(^^;;)
ブックマークに入れさせて頂いてよろしいでしょうか?
IEの方のお気に入りには入れさせて頂いてて、そちらからここにお邪魔させていただいてたんですが、最近パソの調子が今ひとつのことがあり、もしもパソが突然壊れたら、自分のブログにリンクがあれば、ネットカフェからでもすぐにお邪魔できるな、とはたと気づいた次第で(^^ゞ
なにとぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
メル  【 編集】  URL |   2008/09/03 16:12   |  TOP ▲ |


メルさん、こんにちは!
そうそう、予想外に、あちらの孤児院の様子などがわかって勉強になったというか、なんというか・・・。
たくましい子供って、やっぱり生まれ付きの要素よりかは、幼少時代の暮らしぶりなどでそうなる部分もあるんでしょうね・・・。家の子なんて、精神的に弱い方なので、ワーニャを見ながら、色々考えてしまいました・・。

>お母さんが何故彼を捨てたのかといことがわからなかったので、一抹の不安もあり、お願いだからこの映画の後は、もう彼を捨てたりしないでね、と願わずにはいられませんでした。

ですよね~!本当に後悔したなら、後からだってお母さんは引き取りに来たでしょうし・・・。来ないまんま放置でしたしね・・・。どうしょうもない状況で子供を捨てた訳じゃなさそうな気配を感じるので、そういう事やっちゃう人って、またやらかしそうで心配です・・。

いやぁ~道産子だす。でも北海道の人が良い人が多いというのは、あんまり当てはまらない気がしますよ!25歳までずっと札幌に住んでいたのですが、家の母も言ってますが、結構意地悪な人いますよ!!と、夢を壊してスンマセン。

ブックマークの事、大歓迎です!(^O^)!ありがとうございます~☆ 私もさっそく入れさせて頂いてしまいました。今後ともメルさん、宜しくお願いします♪
latifa  【 編集】  URL |   2008/09/03 19:35   |  TOP ▲ |


久し振りです。こんばんは^^
本当にいい映画ですよねぇ。大好きです。
たしかに、なかなか旅に出ないなぁ。という感はありましたね。でも孤児院での子供たちの暮らしぶりを垣間見ることが出来て、とても興味深かったです。あのリアリティーを生んだ監督の演出力もすごいですよね。
ワーニャを演じた少年の演技もよかった。
みんながワーニャの勇気に心を動かされて、彼を助ける。そんな印象を強く受けました。
そして改めて、児童映画というのはいいもんだなぁ、と強く感じました。「ミルコのひかり」もそうですよね。
マキシ  【 編集】  URL |   2008/09/04 17:10   |  TOP ▲ |


マキシさん、こんにちは!
マキシさんは、この映画が大好きなんですねー。
>みんながワーニャの勇気に心を動かされて、彼を助ける。そんな印象を強く受けました。
 言えてますね! ちょっと関係無いんですが「世界最速のインディアン」っていう映画をふと思い出しました。
その映画での主人公のご老人が、やっぱり勇気があるというかバイタリティと夢があるんです。それで彼と知り合う人達は、みんなそんな彼を見て、助けてあげたりするんです。

ミルコのひかりも、この映画も、あらゆる年代の人が楽しめる映画ですよね~。
latifa  【 編集】  URL |   2008/09/04 19:16   |  TOP ▲ |


latifa さん、こんばんは。
わたし的には、本作はかなりお気に入りでした。(この手のタイプは、おうちで鑑賞するとやや退屈なのかもしれませんが)
お母さんにもそれなりの事情があったのだと思いますけれど・・・。日本の道徳観でははかれない部分もあるんじゃないかなぁと・・・。
これと同じ時期にポーランド映画にも孤児院に入れられた少年が主人公の『僕がいない場所』っていうのがあったんですが、こちらの母親もまた酷いんですよー。でも、映画としては、年間ベスト10に入るくらい気に入りましたし。
可哀想なだけな子ども映画は嫌いですが、生命力にあふれる子どもが主人公の映画はいいですよねー
かえる  【 編集】  URL |   2008/09/04 23:32   |  TOP ▲ |


かえるさん、こんにちは。
確かにこの映画はお家で見るよりも映画館で見た方が、絶対☆一つアップしていたと思います!
かえるさんがご覧になる映画の中に、そういったミニシアター系映画多いですよね^^ 私もそういう感じの映画が好きです。

『僕がいない場所』は、レンタルしたくて捜したんですが、置いてなくて・・・。この映画とセット?で見ていらっしゃる方が結構いらっしゃって、興味津々なのですが・・・残念です。
latifa  【 編集】  URL |   2008/09/06 08:24   |  TOP ▲ |


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