「子供の情景」感想
イラン映画のモフセン・マフマルバフ監督の娘で、2003年に14歳でドキュメンタリー映画を撮り上げたハナ・マフマルバフ監督による長編劇映画デビュー作。
kodo
先日NHKで、このハナさんのインタビューやら実生活の様子などの番組がやっていて偶然それを見たのですが、なんだかちょっと可愛そうだったな・・・。同じ年代の子供とつきあう事がほとんどなくて、小さい頃から映画の事ばかりを家族でたたき込まれて来たみたい・・・いつも回りは大人ばかりで、映画、映画、、という環境で育って来たみたい・・・。

さて、この映画ですが、非常に惜しくもタリバンが爆破してしまったバーミアン遺跡、ここらが舞台です。ここに住む子供達の顔立ちが、彫りの深いタイプとちがって、中国かチベットか・・モンゴロイド系が多かった気がして、意外でした。
・・・・・・と、ここで一端ネットの旅へ1時間ほど出かけて戻って来ました・・・・・

この映画に登場していた子の多くは、たぶん「ハザラ人」と思われます。(以下ウィキペディアより)
ハザラ人とは、アフガニスタンに住むイラン系の民族で、人種的には、モンゴロイドに少しコーカソイドが混じる。宗教は、シーア派のイスラーム。アフガニスタン中部バーミヤーン周辺に分布。彼らが話すペルシャ語類似のダリ語にはモンゴル語起源の単語が多いため、13世紀、チンギス・ハーンに率いられてアフガニスタンにやってきたモンゴル人の末裔だと言われている。アフガニスタンに国を建てたことはないが、宗教的な関係から隣国のイランと友好関係にある。
尚、ハザラ人といえば「君のためなら千回でも」のハッサンもそうでした。アフガニスタンにおける人口比は1割程度の少数派で、外見的特徴がモンゴロイドであるために差別を受け、虐殺された歴史もある。現在でも、差別されており、カブール市内の清掃労働者などは、彼らが担っている場合が多い。2003年推計では、アフガニスタンにおける人種は、パシュトゥーン人 45% (「君のためなら千回でも」のアミール一家)、タジク人 32% ( マスード氏)、ハザラ人 12%、 ウズベク人 9%・・・ となっています。

と、前置きがやたら長くなってしまいましたが、主役の女の子は、意志の強さを感じるお顔だちでした。赤ちゃんがどっかに行かないようにと、ヒモというか縄というかでくくっておく風習?は初めて見たけれど、危険回避の意味で悪くないですね。一生懸命ノートを調達し、学校へ行くためがんばる。

学校に来ている子供達も、凄く昔の日本をほうふつさせられる鼻をたらしてる系の子も結構いたな・・・。内容は全然違うんですが、「あの子を探して」 チャン・イーモウ監督を思い出したりしました・・・。(こちらの映画は評価が高いのに、私はいまひとつ・・・だったんですが・・)
学校にやっとたどり着いたと思ったら、クラスメートはみんな冷たい。あっちいって!って感じで・・・、先生も、もっと彼女が来た事に早く気がついて、声をかけておくれよ~!と心の中で叫んでしまいました。

そして、小さな男の子達が(結構大きい子も混ざってた)、遊びで「戦争ごっこ」をしている・・・。
学校に行きたくても行けない、そんな場所が世界にはまだまだあるんですよね・・・この映画だけに限ったことではなく・・・普段日本に暮らしていて、誰もが学校に行けるという事のありがたみ、感じることが無いけれど・・・
内容的には、凄く大きい事件が起きるわけでもないし、ちょっとドキュメンタリーチックな映画ではあるけれど、子供の目を通して、この場所の現状を見せるという映画でした・・・。

子供の情景 原題: BUDDHA COLLAPSED OUT OF SHAME
監督:ハナ・マフマルバフ 出演:ニクバクト・ノルーズ、アッバス・アリジョメ

(あらすじ・内容)6歳の少女バクタイは、隣の家の男の子アッバスが読み書きの勉強をして、学校で習った面白いお話を読むのを聞いて、自分も学校に行きたいと思う。アッバスに「鉛筆とノートがなくては学校に行けない」と言われたバクタイは、それらを買うお金を得るため、町に出て卵を売ろうとする。

モフセン・マフマルバフ製作映画(★は私が見たことがある映画)
午後の五時 (2003年)
ハナのアフガンノート (2003年)
カンダハール (2001年) ★
私が女になった日 (2000年)
キシュ島の物語 (1999年) ★
ブラックボード/背負う人 (1999年)  ★
サイレンス (1998年) ★
パンと植木鉢 (1996年)
ギャベ (1996年)
サイクリスト (1989年)
初期の3作品を長年見たいと思ってるんだけど、レンタルされてないみたい・・・(T_T)
【2009/04/19 14:35】  コメント(4) | トラックバック(3) | 国籍微妙・他国
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コメント

latifaさんこをにちは(^_^)
バクタイの健気な姿に胸をしめつけられました。
そして妹の足を縄でしばるシーンは、そのおませな姿が微笑ましくて顔が綻びました。
いずれにしてもまだわずか六歳なんですよね。
時として子供の行為は残酷なものがありますが、それは大人の写し鏡です。
教育とは何も勉強を教えることだけではないということを、実際に見せつけられた思いでした。(^_^)
KLY@仕事休憩中  【 編集】  URL |   2009/04/19 16:16   |  TOP ▲ |


KLYさん、こんにちはー!
ずっと前から、KLYさんは、ブログの端の方にこの映画についてのパーツというか、貼られていらっしゃいましたよね☆

> バクタイの健気な姿に胸をしめつけられました。
ほんとにね・・・。それに尽きる映画でした・・・。

子供の目を通して描く戦争についての映画って、個人的に好きなんですよ・・・。
リアルに戦場の様子を見せられる系よりも、心臓の弱い人にも、安心して見られますしね^^
latifa  【 編集】  URL |   2009/04/20 10:57   |  TOP ▲ |


latifaさん今晩は♪
僕も見てきました。

この監督の作品を5作もみられているなんて、さすがはlatifaさんです。
存在する音楽  【 編集】  URL |   2009/05/04 21:45   |  TOP ▲ |


存在する音楽さん、こちらにも来てくださって、嬉しいです!(^○^)!
中近東関係の映画って少ないので、ちょっと見たくなってしまうんですよ・・・。
この映画は、子供を通して戦争を描く系映画でしたが、結構辛かったですね・・・。

さきほどTBを送らせて頂いたのですが、残念ながら、どうやらダメだったっぽいかな・・・
latifa  【 編集】  URL |   2009/05/05 11:17   |  TOP ▲ |


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子供の情景(BUDDHA COLLAPSED OUT OF SHAME)
存在する音楽 (2009/05/04 21:15)
ハナ・マフマルバフ監督 2007年の作品 テレビで彼女がこの作品について話しているのを見かけたので気になって見てきました。 バーミヤンの仏像はタリバンに破壊されてしまったが、その爆破された痛々しいシーンは最初と最後に出てきて、やはり人が思いを込めて建設さ...


「子供の情景」内包している問題は分かるが、映画としては稚拙
soramove (2009/05/09 09:48)
「子供の情景」★★☆ ニクバクト・ノルーズ 、アッバス・アリジョメ 出演 ハナ・マフマルバフ 監督、イラン、2007年、81分 「アフガニスタンの映画なんて なかなか見られるものじゃない、 期待して見に行ったが 作品の内容への思い入れは分かるが 出来


子供の情景:私のセンスとは合わなかった・・・
犬儒学派的牧歌 (2009/05/17 22:01)
京都シネマにて。 ★監督:ハナ・マフマルバフ(2007年 イラン・フランス) ★あらすじ(Yahoo...


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