花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~
梅蘭芳(メイランファン)という京劇のスターの一生を描いた映画。「わが愛/覇王別姫」とは、違った内容なので、別ものとして見た方が良いかも・・・
mei
おおまかに言って、3つのパートに分かれていました。
1部は、芸に対しての伝統を守ろうとする師と革新しようとする弟子との対決
このパートが一番良かった。なぜなら、この若き日を演じたユィ・シャオチュンというほんまもんの京劇役者さんが、劇を演じている姿が凄く綺麗だったから。
そして、印象に残ったのは、悲しくも役者根性を感じた部分で、師匠が客席から誰もいなくなり、荒らされた劇場でも、最後の最後まで劇をやりきった・・・というシーンでした・・。

2部は結婚後、チャンツィイー演じる女性との不倫 
ここで、男優さんは、レオン・ライにバトンタッチ。結構この役にピッタリだったと思いました。白いスーツや白い服をいつも着てるんだけれど、似合っていました。
チャン・ツィイーは、ひっつめヘアは凄く綺麗なんだけど、ザンギリおかっぱは似合わない(「ジャスミンの花開く」でも思ったんだけど)
でも、でも、も~~ため息もんのチャイナドレス姿!スリムで首と足が長いからパーフェクト! 白いぴったりしたチャイナドレスとか、こんな風に着こなせる人はそうそういないと思う。 男装の女優と、女装の男優のカップルだなんて、凄く素敵だな!って思ったんだけど、、どうもこの2人のエピソードは、控えめだったので、あまりインパクトが無かったな・・・
一番ガツンと来たのは、「孤独が消えると良い演技が出来なくなる・・・・
確かに世に名を残す名優、芸術家の一部の人には、心の中は一生孤独だったが、それ故に人を惹きつけてやまなかった・・・というのも確かにあったりするのかもしれない・・・。それにしても、芸の為に、実生活でも孤独でいろと・・・??(T_T) そして、「彼は誰のものでもない、観客のものよ」と、愛人に言い切った妻の言葉も、印象に残りました。

第3部の日本軍との確執
安藤君が登場! う~ん、ハンサムだ。芸術好きな軍人さんって役が合ってたけど、いかんせん、時間が少なかった。この2倍は時間があったなら、もっとぐっと来る展開にもなれただろうに・・・惜しい。

あと、全編通してメイファンランの為に、仕事も家も捨て、ずっと側にいたスンホンレイの演技も光っていたと思いました。
ちゃんと作られた映画だったんだけれど、何か・・・何だろう・・?何かが足りない気がするんだな・・・。感動だろうか?? トータル4つ☆くらいかな・・・。

MEI LANFANG 製作年度: 2008年 監督: チェン・カイコー
キャスト・スタッフ  レオン・ライ チャン・ツィイー スン・ホンレイ
(内容)『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』のチェン・カイコー監督が再び京劇の世界に戻り、実在した女形の名優、メイ・ランファンの最盛期を描いた。

「さらば、わが愛 覇王別姫」感想と、レスリーの少年時代役が「梅蘭芳」に出演!
 にも書きましたが、「さらば、わが愛 覇王別姫」で、レスリーの16才位の少年時代を演じた「尹治」さんが、この「梅蘭芳」のレオン・ライ時の、京劇姿のスタントを演じているそうなんです。そこ、注意して見たのですが、レオン・ライ以後になってから、京劇シーンが少ししか無いんですよ。だから、あんまり印象に残らなかったのが残念だったな。やっぱり京劇シーンは、ユィ・シャオチュンがすべてもってっちゃった感がいなめない・・・。
「尹治」さんについては、上の記事で詳しく書いてます。
【2009/04/24 16:00】  コメント(12) | トラックバック(6) | 中国・台湾映画
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コメント

こんにちは。
これ観たいんですよね…。「さらば、我が愛」は私の人生の映画3本に入る映画なので。
でもこういうののDVD化はアメリカの方がずっと遅いんですよね(笑
オシツオサレツ  【 編集】  URL |   2009/04/24 21:56   |  TOP ▲ |


こんばんは。
本作については私も同感です。どのエピソードもひとつひとつは良くできているのですが、あんまり心に迫るものがなくて、もう一押しがほしかったなあ・・・という印象を受けました。どうせなら、戦後(晩年)のパートも見たかった。
>レオン・ライ以後になってから、京劇シーンが少ししか無いんですよ。
そうですね。昨年ロシアの映画『ラフマニノフ ある愛の調べ』も見たときも同じことを感じたのですが、映画の中で「アート」として堪能できる部分が思ったより少ないと、余計に残念な気分になってしまいます(ああもったいない)。
ところで私は、6月下旬に京劇演目としての「覇王別姫」を見に行く予定です。いや中国ではなく大阪で、なのですが、演劇一般に疎いものでどこまで楽しめるのか期待半分、不安半分といったところです。
狗山椀太郎  【 編集】  URL |   2009/04/24 21:58   |  TOP ▲ |


こんにちは、latifaさん♪
京劇って今まで全然馴染みが無かったんだけど、非常に楽しく観ちゃいました♪
確かにユィ・シャオチュンが梅蘭芳を演じる第1部が断然面白かったですよね。

あとチャン・ツィイーやチェン・ホンの着るチャイナドレスがとてもステキでした♪
ともや  【 編集】  URL |   2009/04/25 11:11   |  TOP ▲ |


オシツオサレツさん、 こんにちは~!
こっちは、4月の末だっていうのに、大雨で、急に寒くなってストーブたいてます!
そちらは、乾燥してあったかいんだろうな~~ あ~~羨ましい!

>「さらば、我が愛」は私の人生の映画3本に入る映画
うお~~!!そうなんですか(^○^)
私も3本とまでは行きませんが、人生上のお気に入りの映画の中に入っています☆
レスリーが亡くなってしまった後は、ぐ~んとその価値というか、貴重度が増しました・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2009/04/25 15:54   |  TOP ▲ |


椀太郎さん、こんにちは!
最近鴨川のCMが盛んに流れてますよね。この映画や小説の事を知らない子供でも「ゲロンチョリ~」ってやってたりしてるのを見かけます^^

ところで、この映画、
> 本作については私も同感です。どのエピソードもひとつひとつは良くできているのですが、あんまり心に迫るものがなくて、もう一押しがほしかったなあ・・・

ほんと、私も全く同じ事を思いました。
勢いがあるとか、感動しちゃう部分がある映画の方が、難があちこちあったとしても、見た後味の満足感とか、好き度は高い様な・・・。
こういう・・・特に大きい難は無いんだけど、全体的に薄味だと、なんだか物足りない・・って感じてしまいます。

> 『ラフマニノフ ある愛の調べ』も見たときも同じことを感じたのですが、映画の中で「アート」として堪能できる部分が思ったより少ないと、余計に残念な気分になってしまいます
 そうなんですか?! 実は、予告編では、ずっと後ろに有名で素敵な曲(いつまでたってもタイトルが覚えられない・・)が流れていて、すっごく面白そう!っていたのですが、映画を見た方から「あんまり面白くはないから、劇場で見なくても良いかも・・・」ってお声を聞いて、そうなんだ・・・って思ってたのです。なるほど、そういう理由もあったんだな~。見てないのに、見る前から納得(^○^) 

> ところで私は、6月下旬に京劇演目としての「覇王別姫」を見に行く予定です。いや中国ではなく大阪で

いいなぁ~~!!!私も是非一度は見てみたいです。
きっと生を見たら、感動しそうです。 家の父が全く興味が無かったみたいなんですが、台湾だかでツアーに組み込まれていて見たそうですが、凄く良かったそうです。 だいたいこういう芸ものって、生で見ると、凄く良かったりしますよね。(例)コンサートとか、フラメンコ(爆)とか、サーカスとか、なんでも。
latifa  【 編集】  URL |   2009/04/25 16:03   |  TOP ▲ |


こんにちは!ともやさん☆

> 確かにユィ・シャオチュンが梅蘭芳を演じる第1部が断然面白かったですよね。
そうなんですよ~。もっとあの人の歌い踊るシーンを見たかったな・・・と、終わってから思ってしまいました。。。特にアメリカ公演とか、再度復活するシーンとか、劇のシーンが無かったのは残念でした・・・。

> あとチャン・ツィイーやチェン・ホンの着るチャイナドレスがとてもステキでした♪
うん、うん!!そうですよね。 特にチャン・ツィイーのため息が出そうなスリムなスタイルと、可愛らしいチャイナドレスが良かったです。 チェン・ホンさんのも、しっとりと大人の魅力が出てました。
latifa  【 編集】  URL |   2009/04/25 16:18   |  TOP ▲ |


まだやってる劇場があったので
シルバーウィークに行ってきました~

「さらばわが愛」ほどの傑作ではないけど
これはこれでいい作品ですよね~
チェン・カイコー監督,久々の快挙かも(笑)

レオン・ライのソフトな雰囲気が好きなので
ハマり役だと思いました。

>孤独が消えると良い演技が出来なくなる・・・・
芸術家って,そうなのかもしれませんね。
以前,「ショパン伝」を読んだときがあって
ショパンも決して幸福なひとじゃなくて
革命とか失恋とかいろいろ傷心の体験をしてるのですが
「彼の曲の中でも名曲はみんな辛い環境にいるときに作られた」
みたいなことが書かれていて
芸術家は不幸や孤独を芸のコヤシにする
因果な商売なのかなぁ・・・なんて。
愛人のチャン・ツィイーもよかったけど
最初は気の強い悪妻にも見えた彼の奥さんが
実は彼のことを一番わかってて,
最後まで支え続けたのが好感持てました。


なな  【 編集】  URL |   2009/09/29 19:30   |  TOP ▲ |


ななさん~こんにちは!
「さらばわが愛」は、ななさんのお気に入り作品ですもんね♪
とはいえ、こちらもななさんはかなり面白く見れたようで(^▽^)

> レオン・ライのソフトな雰囲気が好きなので
> ハマり役だと思いました。
確かにななさんちでも書かれていたけれど、京劇やってるシーンでは、ぴったり!って体格ではなかったけれど、普段の姿のシーンでは、合ってましたね。ソフトな・・ってのと、淋しげな表情とか雰囲気が特に。

> ショパンも決して幸福なひとじゃなくて
> 革命とか失恋とかいろいろ傷心の体験をしてるのですが
> 「彼の曲の中でも名曲はみんな辛い環境にいるときに作られた」
> みたいなことが書かれていて
> 芸術家は不幸や孤独を芸のコヤシにする
> 因果な商売なのかなぁ・・・なんて。
そうなんだ・・・・。ショパンも、そうだったんですね。
そういえば、ベートーベンも悲惨な状況で名曲を作ってたわけで・・・
売れっ子になるとか、幸せだと、あまり良い作品が出来ないってのは、ホントなのかも・・・

> 最初は気の強い悪妻にも見えた彼の奥さんが
> 実は彼のことを一番わかってて,
> 最後まで支え続けたのが好感持てました。
うん、うん。そうでしたね!! 妻側にも良い処作ってくれてましたね♪
latifa  【 編集】  URL |   2009/09/30 11:42   |  TOP ▲ |


こんにちは。

若き日を演じたユイ・シャオチュンはとてもよかったけど、この人は京劇役者ではないみたいですよ。
古典劇には、中国でもいろんな種類があるんだけど、わりと、武術的な劇団の花形役者らしいです。
もちろん、女形ははじめてらしい。
レオン・ライはもちろん歌手で役者さんですから、女形は初めてでしょう。
なんか、そんなにすぐ女形が身につくものなのかどうか、不思議な感じがしましたね。
kimion20002000  【 編集】  URL |   2009/11/29 21:56   |  TOP ▲ |


kimionさん、こんにちは!
> 若き日を演じたユイ・シャオチュンはとてもよかったけど、この人は京劇役者ではないみたいですよ。
 うわ・・、そうなんですか!あれだけ素敵だったので、てっきり京劇の役者さんかと思っていました。そういう女形とかの方面の才能とか有りそうなのにな~。とはいえ、武術的な劇団の花形役者なんですね。やっぱり華があるというのはほんまもんなんですね。
latifa  【 編集】  URL |   2009/11/30 18:47   |  TOP ▲ |


latifaさんのところで感想読んでから、ずっと気になっていてようやく観れました。
京劇のシーンが本当に美しかったです。
レオン・ライも、伝統芸能の役者さんの持つ雰囲気がでてました。
ちょっと歌舞伎の団十郎さんの若いころに似ています。
梅蘭芳は文革前に亡くなっているそうで、覇王別姫で描かれた京劇の悲惨な時代を
みずに済んだのはよかったのかもしれません。
日月  【 編集】  URL |   2010/02/06 14:38   |  TOP ▲ |


日月さん、こんにちは!
京劇のシーン、美しかったですね。
さっき、日月さんちの動画を見て、予想以上に実際のメイランファンとレオン・ライが似ている事が解りました。
> ちょっと歌舞伎の団十郎さんの若いころに似ています。
そういえば、そうかもしれない。

> 梅蘭芳は文革前に亡くなっているそうで、覇王別姫で描かれた京劇の悲惨な時代を
> みずに済んだのはよかったのかもしれません。
本当にそうですね。長生きしなくてむしろ良かったのかもしれません・・・
latifa  【 編集】  URL |   2010/02/07 10:34   |  TOP ▲ |


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