夏に「鬼が来た!」姜文(チャン・ウェン)を見た後、「太陽の少年」も
見てみよう!と思い、さっそくレンタルして見ました。 映像が良かったです。特に自然光の具合や、水の動きや色づかいが とても美しくて、姜文初監督作という事ですが、すごいなーと 思いました。こういうのを作りたいな・・って前から思って 溜めていたんでしょうね。 内容は不良仲間(まあそれほど刑法に酷くひっかかる様な事はしてなくて かわいい程度の不良)と、年上のお姉さんへの恋、そんなある夏休みを 描いた映画なのですが、仲間でのやんちゃぶりとか、こまごまとした エピソードは若々しい感じで面白かったです。 ただ、夏雨(すごく素敵な名前ですよね)君という青年が主役なのですが、 えなり君を細長くして、鼻を広げた感じなんです(まさしく監督である 姜文に似ていて、彼の凄く若い頃は、こんなんだったんじゃないか?と 思うほど)悲しいかな、演技も上手くて好感度も高いと思われるの ですが(演技賞も受けたそうです)残念ながら私の好みではなくて・・・ 仲間の内で、女の子の知り合いが多いという、ハンサムどころを演じて いるはずの青年の顔も苦手・・・。 そして、主役の女優さんである寧静(ニン・ジン)顔はキツめの美人、 体型もガッチリ逞しい。「産後戻ってない体型みたい・・」とプールで 言われちゃうのもうなずける体型かも・・・ 映画の中で、足首からふくらはぎ上までの足のアップが、何度も出て来る のですが、監督さんは、どっしりとした力強い足が好きな様ですな・・・ もっと主要人物らが、自分の好みの外貌だったら、この映画は素晴らしく 面白く感じたでしょうに、残念でした・・・。 ところで、女性週刊誌の芸能ネタみたいになっちゃうんですが、 監督の姜文さん(紅いコーリャンのおじさん)は、87年の『芙蓉鎮』で 中国の大女優と言われる「劉暁慶」さんと共演したことがきっかけで 恋仲になったそうです。その時、姜文は24歳の新人、劉暁慶は 8歳年上の32歳。既に大女優でした。 (映画の中では劉暁慶より年上男性の役を演じました) ![]() 次の作品『春桃』の時はラブラブだったそうなんです。 しかし、この「太陽の少年」で姜文は、主演女優の寧静(ニン・ジン) に惚れてしまい、劉暁慶を捨てて、ニン・ジンに走ったそうです。 (劉暁慶さんは、『西太后』のヒロインも演じた方。2004年脱税 で逮捕され、名声は一気に地に落ちてしまったそうです) しかしながら、その後、姜文は寧静とも別れて、フランス人と結婚した そうです。(寧静はその後実業家と結婚) それは、香川照之「中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記」にも フランス人の奥さんの事が少しだけ触れられていました。 ![]() この本読んだら、どれだけ「鬼が来た!」の撮影が過酷で大変だったのかが良く 解りました。香川さんはさすが東大!と思いました、やっぱり頭良いんだな~ 語彙が広いなぁ・・・と実感しました。中国の常識?には、もうびっくり@@ 驚く事や、ギョエッ・・という出来事も多くて面白く読みました。 最後に話を「太陽の少年」に戻し・・・ 陽光燦爛的日子 英語題:In the Heat of the Sun 音楽は、途中で使われている「カヴァレリア・ルスティカーナ」の 中の曲も映画にマッチしていて素晴らしいです。 前奏曲が米蘭(ミーラン)の「遠飛的大雁」というチベットの歌だそうです。 この曲は最初の部分他で、効果的に非常に印象に残る曲です。 監督・脚本=チアン・ウェン(姜文)/原作=ワン・シュオ(王朔)小説「動物凶猛」 撮影=クー・チャンウェイ(顧長衛) 出演=シア・ユイ(夏雨)/ニン・チン(寧静)/1994年/中国・香港合作 |
映画の中で、足首からふくらはぎ上までの足のアップが、何度も出て来る
のですが、監督さんは、どっしりとした力強い足が好きな様ですな・・・ >>>中国では足は性的な意味を持ちます。また、女性も太めの方が良しとされています(特に昔は)。監督の指示もあって彼女は撮影のために肉をつけたそうです。それもより性的で女性的な印象を増すためなのでしょう。 chiapetさん、コメントありがとうございました!
そうなんですか。わざわざこの映画の為に、肉をつけたのですね。 中国でのこと、大変勉強になりました。ありがとうございました♪ |
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blolog〔ブロログ〕
(2005/10/17 19:21)
映画・漫画・音楽・テレビなどの作品に対する、ポジティブな感想を書いているブログを集めています。 |