ポコアポコヤ　映画倉庫

「かもめ食堂」っぽい映画ですね～！雰囲気とかお料理が出て来る処とかはほぼ同じ感じなんだけれど、ホノカアボーイの方が、「老年」というのを色々考えさせられる内容でした。

ハワイといえども、どこか置き忘れてしまったかのような寂れた淋しげな感じの町と風景が良かったです。一瞬、沖縄の小島（本島ではない）を連想してしまう処もあったかも。
この映画の雰囲気や映像が好きでした。
細切れ写真のように、一瞬の映像が、カシャ、カシャっと連続するのですが、どのショットも素敵だったな～。コウノトリの巣、青空、目が動くので色々な表情の出来る置物人形、さびた三輪車・・・

揚げたパン生地に砂糖をまぶした「マラサダ」ですが、おお～っ！丸ではなくて四角いっ。これは、大きめの「ベニエ」っぽいな～と思いました。あと、ロールキャベツ、すんごい手間がかかってるなぁ～！でも美味しそう☆　どのお料理も美味しそうだった。

全体的に凄く良かったんだけれど、一カ所だけ、これはちょっと・・・と思ったのが
★以下ネタバレ　白文字で書いています★
ピーナツのところ。まさかアレルギーだとまでは思っていなかったんだろうけれど、あれはやりすぎ・・・・。
それでもビーさんは、幸せだったんじゃないかな・・・と思う。こんなお年になって、あんなカッコイイ男の子と仲良くなり、自分が目が見えなくなった時、同居してくれて、逆にお世話をしてくれるなんて・・・・ありがたすぎて、もうこれ以上迷惑はかけられない・・・って出て行った気持ち・・・切ないけれど解ります。冷蔵庫にチョコケーキを作ってあったのに・・・ってシーンは、ガーン！と来ちゃいましたが、それに気がついたレオが「２つとも食べるよ！」と笑顔で言ったシーンは、この子、えぇ子だなぁ～！！としみじみしちゃったよ～。以上

テーマ的には、老いても・・・ということを一番思う映画だった。４つ★～４つ★半
そうそう、おじいさんのTシャツの文字の意味の返答、良かったな～＾＾

ホノカアボーイ (2009/日)　監督 真田敦 　脚本 高崎卓馬
原作 吉田玲雄 　撮影 市橋織江 　美術 中村桃子
出演 岡田将生 / 倍賞千恵子 / 長谷川潤 / 喜味こいし / 正司照枝 / 蒼井優 / 深津絵里 / 吉田玲雄 / 松坂慶子

映画を見終わって知ってびっくりしたことには、マライヤの恋人役って、原作者の吉田玲雄さんご本人だそうですね。しかも、この映画（原作）って、吉田玲雄さんの実体験とのこと＠＠そして、吉田かばんの息子さんなんですね。岡田君が映画ではいていた短パンなども彼がデザインしたそう。