
昔からある定番的な少年時代のお話なのだけれど、とても良く出来ていて楽しく見ました。3つ★半~4つ★
メインの少年2人も良かったし、ご両親役等脇役も、みんなハマってたなあ。
もちろん舞台になった長崎も。最近撮影されたのに、80年代後半の雰囲気が出てました。
★ネタバレ 印象に残ったところ★ヤンキー3人組をシメてくれた金山、カッコイイ。ああいうつなぎスタイル好きなのよねー。ラスト「負けんなよ」と帽子をもらったのも良かったな。
いつも同じランニング2枚を交互に着ている竹本が、自分のボロい家を見ても久田少年だけは笑わなかったから、この冒険に誘ったんだね。久田君の家も裕福じゃないし、若干生活に厳しい系だったよね。
でも、たとえ自分の家も貧しかろうと、お金持ちの坊ちゃんだろうと、家がボロいのをバカにしたり笑ったりするのは嫌だなー。
もしかして竹本君は何かで死んじゃってるか、もしくは縁が切れたままどうしてるか解らない状態だと思っていたら、ラストがハッピーエンドだったのが嬉しかった。文章を書くのが得意な久ちゃんは作家に(今はあんまり状況良くないっぽいけど)、竹ちゃんは寿司屋になってた!2人が長与駅で再会する様子が写っておしまい。後味最高だったわ。以上
ところで、この映画を見た後に知ったのですが、昔やっていた「あいのり」の金ちゃんがこの映画の監督・脚本だったとは!!
もう金ちゃんがどういう人だったか番組の事思い出せないんだけど、確か良いヤツだった記憶が・・・。
そして、以前見た「カレーライスができるまで」ってリリーさん主演の映画の脚本も手掛けていたとは。
金ちゃん立派になっていたんだね。
内容 1986年、長崎。小学5年生の久田は両親(尾野真千子、竹原ピストル)と弟と共に時にはけんかもしながら暮らしていた。彼はあることを機に、家が貧しいためにクラスメートから避けられている竹本(原田琥之佑)とイルカを見るためにブーメラン島に行くことになる。この冒険をきっかけに二人の絆は深まっていくが、ある事件が起きる。
サバカン SABAKAN 2022年
監督 金沢知樹
出演 番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、村川絵梨、福地桃子、ゴリけん、八村倫太郎、茅島みずき、篠原篤
金ちゃんのインタビュー記事より抜粋
「あんたすごかね」が聞きたくて
うちの父ちゃんが、ずっとがんだったんですよ。父親がそういう状況だからいずれ母ちゃんに負担がかかると思って、家族で(福岡に)引っ越してきたんですけど。サバカンの(撮影で)東京から出発する日に母ちゃんから電話があって、「私もがんになった」って。「すい臓がんのステージ4」だって。もう目の前が真っ暗になりましたね。
長与で映画撮るというのも、僕はずっと勉強もスポーツもできるわけでもなく、親を喜ばしたことがなかったんですよ。振り返ると、親に「あんたすごかね」って言ってほしくて、今まで頑張ってきた部分がやっぱりあったなと思って。そう考えたときに「2人死んだら、俺は何のためにここから頑張っていくんだろう」みたいな。本当に人生で一番落ちこんだと思います。次の日からサバカンの撮影だったんですけど、もし(撮影が)なかったらさらに落ちてた。撮影があったら朝から晩までカメラ回して、やることも死ぬほどある。だからサバカンに救われたなって。
公開前にプロデューサーに言って、「ちょっとこういう状況なんで見せたいんです」って(父親に)DVDで渡したんですけど、「見る見る」って(言いながら)、ずっと「釣りバカ日誌」見てましたね。だから同じ魚なんですけど、「釣りバカ日誌」に勝てなかったです。で、見ずに死んでいきました。多分内容とかはどうでも良くて、長与で映画を撮ったっていうことが父ちゃんにとってはなんかこう誇らしいことだったみたいですね。今回音楽担当の大島ミチルさんも長崎市出身なんですね。
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だいぶ前に見た本作の脚本を金沢知樹さんが担当されていたとのことで、ちょこっと。
その日、カレーライスができるまで リリーさん一人が出ずっぱりな短編映画。
ラジオと彼の過去と、カレーを作るというその過程だけで成り立ってるお話。
どこか昭和な感じが漂っていました。
2022年映画 その日、カレーライスができるまで
リリー・フランキー、中村羽叶、吉田照美、岡田ロビン翔子、黄栄珠、福田信昭
齊藤工が企画とプロデュースを担当。幼い息子を亡くし、妻にも去られてしまった孤独な男が、三日後の妻の誕生日に向けて三日目のカレー作りに勤しむリリー・フランキーの一人芝居で描く。
彼がいつも聴いているラジオ番組では、リスナーの「マル秘テクニック」を募集していた。